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花嫁 5

【ああ、もうすぐだな。お前のここに入るのは。こんなに育って。ああ、可愛いな】 ソレが言った。 膝にのせられ。胸を揉まれながら、後ろの穴を指で苛められていた。 背は随分と伸び、しなやかな身体はもう大人程になり、むしろ背は高く、大人びた外見からはまだ16だとは分からないようになっていた。 6年近く夜毎ソレに可愛がられた身体はいやらしく育ってもいた。 胸はまいにちもみこまれ、柔らかな脂肪こそなくても、手のひらに馴染み、何より尖って弄られ感じる粒がそこにある、淫らな場所になっていた。 尖って腫れたままの乳首は、手のひらで転がされるだけで甘く切ない感覚をペニスに伝える。 後ろの穴は化け物の大きな指をしゃぶるように痙攣していた。 指を欲しがり、後ろで感じてることをその身体はぬ隠そうともしない。 すっかり大人のモノになった形の良いペニスは快楽に弱く、中や胸を弄られるだけで果ててしまう、抱かれるモノのための器官に成り果てていた。 もう女を抱く男ではない花嫁の肉体。 ソレに抱かれるための肉体。 【明日お前を抱くよ。もう大人だ。こんなに美味くなった。お前の中まで喰いたい】 ささやかれて、穴で指を締め付けながら悲鳴を上げた。 怖かったのだ。 そうなってしまうことをずっと恐れていた。 【怖がるな。こんなに育った。お前はオレを受け入れられる。そうすればもっともっと、お前を可愛いがってやる】 中のそこを指で潰された。 そこ そこぉ 気持ちいい いいっ 叫んでしまう。 【奥はもっと気持ちいいぞ。中で沢山出してやろう。そうするともっといい。奥の奥まで可愛がってやる】 囁かれながら乳首を指先で潰された。 ああっ 潰さないでぇ ああっ 高い声をあげてソレの見えない首元に齧り付く。 そういう風に縋り甘えることも覚えてしまった。 我慢がきかないペニスがまたボタボタと零す。 もう勃起さえしなくても良いほど、いやらしい身体に育てられてしまった。 満足気な低い唸り声。 大きな大きな見えないペニスを尻に擦り付けられた。 熱さと硬さ。 そして恐怖に震えあがる。 【明日だ。明日。ああ、待ちきれない。奥まで突いてやろう。お前はもっと気持ち良くなる】 囁かれ髪を撫でられ、頭をそこへ向かわされる。 大きな大きなそのペニスに。 自分から口を開けてそれを受け入れた。 先から滴る熱くて硬いソレ。 先しか入らないソレ。 デカすぎる茎を手で夢中で擦りながら、口でもする。 そうすると熱くなるのは自分の身体で。 それが嬉しげに撫でる髪が心地良くて、尻を振り、それが爆ぜる時、一緒に達してしまう。 熱い液体を飲む。 飲む。 【可愛いなあ。本当に可愛い】 ソレは飲んだだけでイク身体を優しく撫でた。 それだけで敏感な身体はさらに震える。 剥き出しの神経のように育った身体。 なにもかもを教え込まれた身体。 また抱き抱えられ、自分が育てた乳首をソレは楽しみだした。 吸われ齧り楽しむためだけに造られたソコを。 コリコリとしたソコ。 快楽の芯を舌先が掻き出し、その感覚に背中を逸らす。 【お前はココが本当に好きだな。可愛がってやるからな】 そういわれて、本当にそうされたいことに泣く。 この身体は、もうどこまでも淫らで。 きもちいい きもちいいよぉ 泣いて喚いて、ソレの頭を抱え込む。 ソレの頭に角があるのは見えないけれどももう知っている。 これは鬼神なのだ。 人を鬼に変えた、神なのだ。 乳首を噛まれて、舐められて、もっとされたくて頭を自分から抱え込む。 見えない角をしゃぶりながら、そこを責められるのを悦んだ。 もっとして もっとしてえ そうねだってしまう。 脚を大きな胴体に絡みつけ、胸を突き出しその感覚に酔いしれる。 ああっ いいっ 気持ちいいっ 神経を削られるように舐められ、つま先が丸まる。 ペニスからまたトロリトロリとこぼれるような射精をする。 気持ちいいよぉ いいよォ 泣いて叫ぶ。 でも。 でも。 考える間もなく、脚を自分から広げて、ソレがペニスを味わうのを受け入れてた。 そこはもう、感じるだけの器官で、ぐちょぐちょに濡れて零すだけの場所。 ソレが味わい楽しむだけのいやらしい場所。 ソレがそのを口に含みしゃぶるのを身体を弓のようにしならせ、感じきる。 ぁはぁっ うふぅ ひいいん 鳴く。 鳴く。 そういう楽器のように。 そんな風に育てられてしまった。 そうなるようにされてしまった。 穴を弄られ、ペニスをしゃぶられ、快楽に頭の中まで焼ききれそうになりなる。 それでも。 今日逃げる、と決めていた。 これ以上。 中まで。 変えられたくなかった 逃げたかった。 逃げるのだと。 準備はずっとしてきたのだ。

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