14 / 19
花嫁7
大都会で暮らしている。
年を3つ誤魔化してる。
16で初めて都会に出てきて、年を聞かれて19、だと答えた。
「19、ね」
その人は笑ったがそれ以上は何も言わなかった。
もう2年になる。
そう、都会まで出てきたのはいいが、あっさり騙され金を巻き上げられ、レイプされそうになった。
助けてくれて、拾ってくれた人と暮らしている。
その日に抱かれた。
というより抱いてもらった。
何とかして都会まで逃げてきて、レイプされかかった。
金を騙しとられ、取り返そうとしたら、路地裏で殴られレイプされそうになった。
なのに。
なのに。
服を剥ぎ取られ、その男にのしかかられた身体は反応していた。
身体はもう限界だったのだ。
村を出てから自分でするだけで、もうダメだった、レイプしようとした男に笑われた。
「なんだよ、めちゃくちゃ感じてるじゃねぇか。コレならコレをお仕事にできるな。売り飛ばしてやるよ、というよりお前、ソレが仕事だったんじゃねえの」
撫でられただけで、身体を痙攣させ、押さえつけられ、逃げようとしてるくせに、その手を求めるようにも動いてしまうその身体をその男は笑った。
ああそうだ。
10やそこらからレイプされるのを仕事にされてた。
花嫁という仕事だった。
だからこんな身体に無理やりされた。
そう分かって悔しくて泣いた。
ソイツは楽しむために、その身体を改めて見つめて息を飲んだ。
あまりにもいやらしい身体だったから。
夜抱かれるためだけにある陽に焼かれたことのない白い肌。
ぶっくりと発達した乳首が毎夜揉みこまれていたのが分かる白い胸に咲き、齧られるのを尖り待っている。
本気で嫌がっている本人の意志を無視して、抱かれる事にペニスはいやらしく喜んでもう濡れそぼっていた。
小さく柔らかい尻はモノ欲しげに淫らに揺れていて、そこにある穴は女のように縦割れひくついていた。
「なんだよ、コレ・・・スゲェ。ヤらしい・・・」
ゴクリと喉を鳴らし脚を開かされた。
喜ぶ身体とは違って、心はせっかく逃げてきたのにまた犯されるのは嫌だったから、泣き叫んだ。
助けて
助けて!!
と。
でも、抱かれたいと身体は欲しがってもしまう。
でもそれは本意ではなかった。
いつだってそうだったように。
「こんなにしといて良く言うよ」
そう笑われ、ペニスを撫でられ、それだけで射精した。
もう我慢が出来なかったのだ。
もう何日もしてなかった。
嫌だ嫌だ
泣きながら達し痙攣していた。
「たまんねぇなヤラシイな」
笑って男はその穴に自分のモノをあてがった。
そこはひくついて欲しがっていた。
「ぶち込んでやる」
呻いて、完全に獣になったその男がそうする前に、助けられた。
ソイツはぶちのめされ、ボコボコにされた。
悲鳴が聞こえた。
一瞬で引き剥がしされ、吹き飛ばされ、鈍い男と悲鳴がし、声が聞こえなくなった。
「大丈夫か」
男を引き剥がし、ぶちのめしたその人が駆け寄ってきて。
たすけ起こされた時に、触れられた時にもうダメだった。
「助けて」
と言った。
「いや、助けたぞ」
と奇妙な顔をされて。
泣きながら言った。
「アイツは嫌だ。嫌だった。だけど、して欲しい。あんたならいい。助けてくれたから。お願い、助けて」
そう言って、助け起こされた身体にしがみついた。
腰を淫らに揺らしてペニスを擦り付け、喘いでいた。
絶句された。
そうだろう。
レイプされかかった人間に抱いてくれ、と言われたのだから。
「マジかよ・・・」
困ったような、でも、その男にも、この身体はいやらしく興奮させるのだと分かった。
花嫁。
男ではない身体。
そうなった身体。
「・・・お願い・・・お願い」
欲しいと泣いた。
一人でしてるだけではもうこの身体はダメだった。
「あんたがいい。あんたならいい」
そう言った。
初めて助けられたから。
誰でも良い程身体は欲しがっていたのは事実だが、心はいつだって嫌だった。
でもこの男なら良いと思っていた。
心から。
助けてくれた、それだけで。
何年も助けは来なかった。
家族ですら助けなかったのだから。
ボコボコにされた男が血を流し、呻いているその傍で、立ったまま抱かれた。
路地裏だった。
壁に手をつき、後ろから突き上げられた。
大きな大きな身体の男だったから、尻を持ち上げられつま先がつかないような不安定さで突き上げられて、それすらたまらなく気持ち良かった。
穴に誰かのモノを挿れたのは初めてだった。
巨大な舌や指で性器に変えられていたソコは処女とは言えない場所だったけれど、人間にしては相当大きなその男のモノは、ソコに入ったモノの中では一番大きくて。
それはたまらなく気持ち良かった。
おっきい
おっきい
いいよォ
突かれる度に歓喜した。
腹の奥、ここまで欲しかったのだとわかった。
突き当たりまてま飲み込み、ソレに喜んだ。
殴られた頬を優しくなでられ、舐められた。
「なんだよ、コレ・・・お前・・・気持ち良すぎる」
囁かれた。
優しい声だった。
初めての合意のセックス。
身体ではなく、心から、いや、身体と心が同化して、そのペニスを中からしゃぶりあげた。
もっとしてぇ
もっとぉぉ
揺らす尻は自分から揺らしていた。
本当の意味で。
息を飲む音。
強く尻を掴む指。
「お前可愛いなぁ」
そう言われて。
初めて可愛いと言われて喜んだ。
10歳から言われて抱かれてきたのに。
路地裏で崩れ落ち、四つん這いになって犯された。
乳首を指で潰され、口の中を掻き混ぜられ、激しく突き上げられた。
中に放たれて喜んだ。
コレは、自分から望んだことだったから。
熱いソレ。
中を満たすソレ。
もっと欲しかった。
「家でしよう。こんなとこじゃダメだ。もっと可愛がってやる」
低く言われて。
服を着せられるのに、嫌だ、もっとしたいとワガママを言い、キスで宥められた。
だきかかえられ連れていかれた。
レイプしようとしたやつはどうなったかはもう忘れていた。
多分そこで呻いていたのだと思う。
そこからその家に連れていかれて。
満足させてくれた。
ずっとここを可愛がって欲しかったのだと中を突き上げられ奥まで抜かれて、実感した。
「くっそ。たまんねぇな。可愛なぁ。誰にもわたしたくねぇな」
そう言ってくれた。
心からもっとして、とねだった。
そのペニスをしゃぶり、飲ましてももらった。
人間のモノだったそれは、本当に欲しいもので、喉まで使ってそれを味わった。
大きかったけど、あれ程ではなかった。
「気持ちいい、いいよ、可愛なぁ」
髪を撫で褒められ、それに喜び、それでイケた。
しゃぶるだけでイク、その淫らさに、その人は驚きはしても。
何も聞こうとしなかった
明らかに普通ではないこの身体について。
「オレがいいんだろ」
と言われて、泣きながら頷いた。
「オレだけになれるか?」
そう言われて、それで良いと思った。
だって助けてくれた。
こんないやらしい身体を気味悪がらない。
それに。
優しい指や声が。
してくれるヤラシイことより好きだと思ったから。
「簡単に決めるなよ・・・選んで良かったんだぜ」
笑われたけど、それで良かった。
「決めたなら、もうオレだけだぞ?」
そう念をおされて、何度も何度も頷いた。
その日からこの家にいる。
抱いてくれてる。
恩人が。
そう恩人で。
恋人になった。
ともだちにシェアしよう!