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東雲 朔真
俺の幼馴染みはモテる
優しくて爽やかなイケメンらしい
が、それは見せかけだ
俺は、そうじゃない中身を知っている
あいつの弟と妹の溺愛っぷりと言ったら
もう異常だ
俺だって3つ下の弟は可愛い
が、あいつの可愛いがり方は
多分、普通の兄弟が聞いたら、犯罪レベルだ
気付くと、ちゅっちゅ、ちゅっちゅ
いやまあね
ユウも可愛い系だし
俺達5人の中で1番体弱いし
分からないではない
季節の変わり目やら、寒い時期やら
小さい頃は
恒例行事の様に入院してたし
心配で大切したい、甘やかしたいって思うのも
まあ…仕方ないか
なんて、思ってたら
元気いっぱい四葉にも同じだった
まあ、四葉も可愛いけど
しかし、ユウはまともに育ったが
皆の愛情を一身に受けた四葉は
すっかり我等の女王様だ
そして、幼少のうちから
自分の見せ方なるものを身に付け
外でも常に働き蟻を引き連れている
ハッキリ言って怖い
絶対、母さん達の影響だと思う
どんどん近づいてってる
そしてBL好きも、母さん達の影響だと思う
昔は、そんな言葉なかったんだろうけど
しょっちゅう韓流のドラマを見ては
男同士のキスシーンやら
だいぶ際どいシーンに興奮しており
息子2人居るって分かってる?
いや、分かってるよな?
だって、俺達にキスしてみてとか言ってくるし
狂ってる
それなりにモテ続けてたくせに
コミュニケーション能力には恵まれなかった弟…
小6でオナニーも知らなかった
そんな弟が
母さん達と、四葉の影響で
1番身近な1番仲のいい奴を好きになってしまってても
仕方のない事だ
けど、ちゃんと自分の気持ちに気付いてる訳ではなさそうだったので
そっとしといた
だってさ、いくら四葉と母さん達が喜んでも
生きづらいと思うよ?
せっかく女の子にモテるんだからさ
女の子と付き合う人生選んだ方がいいと思うよ?
中学に入ると、
「シュウ…俺、彼女と付き合っても大丈夫かな…」
え…
いきなり?
まあ…彼女できんなら安心だけど
ってか、大丈夫かな?って兄ちゃんに聞いてくるとか、可愛いくね?
聞くと3年の先輩だって言う
3年で、向こうから来る位なら
その子に任せて大丈夫だろ
一応SNSとかやってないかな、と
名前聞いて検索すると
は?!
読モやってんじゃん!
めちゃくちゃ可愛いじゃん!
いいなぁ………
じゃなくて!
「大丈夫。全てこの子に任せろ」
「分かった」
「あ、それと…」
念のためね
だって、この子絶対モテるよ
何人目の彼氏か分かんないよ
シュウ中1だけど
ヤッちゃうかもしんないよ
「これ、使い方分かるか?」
「学校で習った」
「1回、実際に開けて使ってみろ」
「分かった」
「いいか?いくら、その先輩が生でいいよって言っても、絶対ぜ~~ったいダメだぞ?流されんな!その後一生後悔するかもしれん!」
「分かった」
去年オナニー覚えた奴に
ちゃんと伝わってるのか…
絶対男に困らないだろう2個上の先輩が
シュウを選んだ理由が少し怖いとこだが…
騙されんなよ?流されんなよ?
なんて思って3ヶ月経ったある日
ヴヴ ヴヴ
『悪い』
怖っ!
大和から、謝罪の言葉一言…
怖過ぎる!
『何が?!』
『早く言え!』
こいつは、俺に対して容赦ないんだ
穂積家だけじゃなく
シュウにも、両親にも優しいくせに
俺にだけ目の敵かの様な扱い
ヴヴ ヴヴ
『シュウのデート現場を四葉目撃』
『明日にはシュウに言うそうだ』
『明後日はシュウの失恋記念日』
終わった…
終わったな、シュウ
四葉に敵う者など居ない
シュウなんか
1喋ってる間に
四葉の10が返ってくるんだから
敵うはずがない
沢山写真撮ったか?
結局ヤッたのか?
ちゃんと付けたか?
これがお前の最後の女だったとしても
誇れるいい女だったぞ
「シュウ…四葉に怒られた」
「…………何を?」
いや…
知ってんだけどね?
「両方ちゃんと好きじゃないと、付き合っちやダメって…」
それは…そうだけど…
四葉…
素直にそれだけの気持ちじゃねぇよな?
「シュウ…お前、彼女とヤッたのか?」
「何を?」
「セックスだよ。エッチ」
「あ…ちゃんと付けた。シュウに言うの忘れてた」
可愛い
そんなん、いちいち兄ちゃんに報告
しなくていいんだぞ?
「気持ち良かったか?」
「うん」
「じゃあ、彼女の事、好きになんなかったか?」
「よく…分からない…先輩の好きとも…先輩の気持ちいいとも…違う気がする…」
初めて彼女出来て
セックス気持ちいいのに
そんな冷静な分析出来てるお前
すげぇよ
でもまあ…
冷めてるってか…
あんまり好きじゃないんだろなぁ…
もったいな…
「別れるのか?」
「うん…なんて言えばいいのかな…」
「さっきみたいに、シュウの正直な気持ち、伝えればいいと思うぞ?」
「分かった…ありがとう」
なんて事があったのが去年
今年は、急展開だ
ユウは階段からダイブするものの
俺に告白してくるものの(寝惚けてた)
大和と付き合えと言われるものの(絶体無理!)
シュウがユウにキスされるものの
ってか、なんでユウも
そういう事、普通に報告してくる訳?
家族同然だけど
家族にも、普通言わないぞ?
まあでも…
ユウに、散々ほっぺやら、おでこやら、キスされてきたのに
口にされて呆けてるという事は……
シュウ…
やっぱお前……
呆けてたシュウが
寝不足もあって、まるで活動不能なので
学校休む事になったが
バイト終わって家に帰り
シュウの様子を見に行くと
「え…ユウの家行ったの?」
「うん……」
「そっか……まあ…良かった…のか?」
「うん……」
よく行ったな…
けど、昨日みたいに呆けてはいないが
やっぱ様子おかしいぞ?
昨日とは違う感じでおかしいぞ?
なんか…泣きそうじゃね?
「シュウ?大丈夫か?」
「うん……」
いや…
うん…しか、言ってねぇし
けど、今喋らせんのは無理だな
明日また話してみるか
とか思って
風呂やら何やら済ませ
寝る準備が済んだ頃
大和から連絡が来た
キモッ!
ほんとキモい
なんなん?こいつ
ブラコンは勝手にやってろ
いちいち報告すんな!
ってか、ユウ!
お前、中2でオナニー知らねぇって
だいぶヤベェ奴だぞ?
それより、シュウの様子がおかしいと送ると
信じられない答えが返ってきた
は…?
シュウが、ユウの名前呼びながらヤッてる時に
ユウが風呂場に乱入
何でもなかったからと大和に相談……
ユウ!
何でもない訳ねぇだろ!
シュウが、どんだけ恥ずかったか考えろ!
死にたくなる位恥ずかしかったぞ!
ってか…
ユウの名前呼びながらヤッてたんか
もう確定だな
なんて思ってたら
『俺はユウの教育する』
『お前、あのユウと付き合える様にシュウを教育しろ』
は…?
今、ユウの信じ難い話を聞いたとこですけど?
そんな奴と付き合える様に教育しろと?
『ユウの教育なんて何年かかんだよ?』
『とりあえず1回シュウにヤらせりゃ早いって』
『ユウなんかチョロいんだから流されるって』
これが1番
ユウだって、シュウにキスするくらいなんだから、それなりに気持ちはあるはずだ
ヤッちまえば、ほんとにそうじゃなくても
あっという間に、そんな気になるって
『お前殺す』
『明日の朝、起きたらお前の口ん中、何入ってるかな?』
『明後日は何にしようかな?』
『何日堪えられるかな?』
背筋に冷たい物が流れる
蘇る恐怖………
『嘘です』
『なるべくユウを傷つけないようにします』
『そう出来る様に教育します』
ソッコー返信した
だって、こいつは
ほんとにやるから
あれは…
俺達が中1、シュウ達が小4、四葉が小2ん時
電車乗れば、さほど遠くはない水族館
俺と大和も中学生だしと、俺達だけで行く事になった
結構な晴天日
子供達だけでの、ちょっと遠出に
皆ワクワクしてた
ユウは、人混みが苦手だ
しっかり者の四葉は、勝手に皆に付いてくる
ってか、先導するくらいなので
大和は、ユウにくっ付いてた
メインの建物を見終わり
1度外に出ると
「ユウ…大丈夫か?」
「うん。ちょっと気分悪くなりそうだったけど、大丈夫」
「1回座ろ。なんか、飲み物買って来るな。朔、ユウと四葉を頼んだ」
「おお」
そう言って、大和は飲み物を買いに行った
「ユウ…大丈夫?」
「大丈夫。そんな具合悪くないんだ」
「ほんとに?」
「ほんと。ペンギン、すぐそこだから、見に行けるよ?」
「ペンギンさん!」
四葉は、ペンギンが大好きだ
なんなら、水族館来て、1日中ペンギン見ててもいいんじゃないかってくらいに
「ユウ、大和が戻って来るまでは大人しくしとけ」
「うん…」
じゃないと、俺が殺される
可哀想だな、と思う
体質だから、治してもらう訳にもいかないし
遊びに来ても、こうして具合悪くなる事も、度々ある
いつだったか…
ユウが小1位の時?
また、二家族で動物園?遊園地?
どっか行こうとしたら
四葉がうちに来て
ユウが行かないって言っててお話してるとの事
四葉は、すでにシッカリ者だった
皆でユウの家に行ってみると
ユウが泣いて、おばさんに抱き締められてた
大和に聞くと
いつも出掛けると、自分が具合悪くなって
皆が心配して、楽しくなくなるのがやだと
自分だけ留守番してると泣いたらしい
まあ、結局は皆で出掛けたんだけど
多分…大丈夫だったんじゃなかったかな
ユウが具合悪くなるのなんて
珍しくも何ともなくて
いちいち気に留めてない
本人が、そんなに気にしてるなんて驚きだった
なんて、色々考えてたら
ペンギンショーが始まります
なんて、放送がかかった
四葉の顔が輝く
これは……
「四葉、見に行こ?」
「でも…ユウ…」
「大丈夫。もう気分良くなった」
「ほんと?!行く!」
いや…
ほんとか?
「ユウ…四葉は、俺が連れてくから、朔兄と休んでなよ」
「そうそう。じゃないと俺が危ない」
「……分かった。じゃあ、俺休んでる。朔兄とシュウで四葉連れてってくれる?」
「俺、一緒に居る」
「シュウ…ありがと。でも、そろそろ大和来るから」
「………分かった」
結局、ユウを気にしながらも
どんどん人が集まって来るのが見えて
「四葉、見えなくなっちゃうから、行くぞ」
「うん!」
シュウも、何度も振り返りながらもペンギンショーへと向かった
ま、そろそろ大和来るし
外で、人混みの中でもないし大丈夫だろ
俺達は、人混みに押し潰されながら
なんとか、四葉が見える位置をキープ
ペンギンショーを楽しんで戻ると
「……あれ?何処行った?」
さっきの場所に、ユウも大和も居ない
その辺を皆で探すが居ない
トイレか?
連絡してみようと、携帯を取り出すと
大和から連絡が来てた
『救護室に行く』
……え?
救護室…
ヤバいヤバい
何事だ?
皆で、救護室の場所を聞いて行くと
「ユウ!」
ユウが、ベッドに横になっていた
「ユウ!大丈夫?1人にしてごめんね?」
「四葉……大丈夫……ペンギン…見れた?」
「見れた!可愛かった!でも…ユウのとこ居れば
良かったっ……うっ…」
「四葉……泣くな…ごめん…」
「ユウ…あまり喋るな。四葉、少しユウ休ませてあげような?」
「うっ……うっうっ……」
結局、その後ユウが回復して出て来るまで
俺達は、他のとこ回ったけど
四葉は、ずっと泣きそうな顔してて…
「四葉、ペンギンのとこ戻るか?」
「うん…」
ペンギンの威力は凄いもので
徐々に笑顔が見え始め
ユウと大和が戻って来る頃には
いつもの、元気な四葉になってた
結局ユウは、人酔いして若干具合悪くなったところに
晴天の中で座ってたら
軽い熱中症になってしまったらしい
飲み物買いに行った大和は
1番近いとこが混んでて
少し離れたとこまで買いに行った為
戻って来るのにも時間がかかったらしい
戻って来たら、ユウがぼ~っとしてて
明らかに様子がおかしくて
すぐに救護室を案内してもらったらしい
絶体怒られる
絶体殺される
と、思ってたのに
全然何も言ってこない
四葉が喜んでたから、まあ仕方ないと思ったのか
なんて、軽く考えて寝たら
俺は、翌日恐ろしい目に合う
なんか……寝苦しい……
ってか…苦しい……
なんだ?
「……カッ…カハッ……」
なんか…
口ん中入ってる?
まだ眠い中
口ん中に違和感を覚えて
髪の毛か、埃かなんか入ったかと思って
口ん中に手を入れて、舌の上にある物を、摘まみ出そうとした
………え?
手の…感覚が…
何これ…
髪の毛とも埃とも違う…
それより……
舌が分からない位…
沢山………
「うわぁ~~~~っ!」
ガバッと起き上がり
何か分からない物を、ペッペッと吐き出そうとして気付く
大和?
大和が…俺の上に乗っかっていて
何してんの?
朝…だよな?
なんで、こいつ居るの?
なんで、俺の上に居るの?
訳が分からずフリーズしてると
「あ~…じっとしててよ。まだまだあるんだからさ」
夢?
大和の言ってる意味が、まるで分からない
この状況も、まるで分からない
大和が、何か黄色い物を持ってて
片方の手で、俺の顔を押さえると
口ん中に入れてきた!
「ふぁっ…ふぁふぇふぉ!」
理解した
何が何だか分からないが
俺の口ん中は
大和が持ってる黄色い物でいっぱいで
だから、苦しいし、喋れないんだ
せっかく起き上がったのに
大和に、押し倒される
「ふぁふぇふぉっ!」
「ん?飲み込んで大丈夫だよ?もっともっと、お前にくれてやるよ」
何?!
それ、何なの?!
なんで口に詰めてくんだよ?!
苦しい!
「ほら、飲み込まないと、口から溢れて来ちゃったじゃん?飲み込めって」
何だか分からない物、飲み込めるか!
パラパラ パラパラ
悪魔の様な微笑みで
大和が、俺の口ん中に
どんどんどんどん
黄色い物を降らせては、口を閉じさせる
寝惚けてたのと
状況把握出来なくてパニックなのと
恐怖と
どうしていいのか分からず
まともに抵抗も出来ず
限界だ!
飲み込むか?
ほんとに大丈夫なのか?
でも、もう苦し過ぎて…
ゴクン
「はい、上手。じゃ、次な?」
は?
背筋に冷たい物が流れる
馬鹿みたいに呆けた俺の口ん中に
さっきと同じ位の量の黄色い物が
一気に詰め込まれた
「~~~~っ!」
「ほら、また飲み込めよ。あと、どん位いけるかなぁ」
殺される!
なんか…変な物詰められて…
殺される!
俺が、それを3回程飲み込んで
すっかり抵抗する気力も体力もなくなった頃
「ふん…まあ、こん位にしておいてやるか」
そう言って、ようやく大和が口ん中詰めるの止めてくれた
訳が…分からない…
そんな俺に、大層機嫌の良さそうな顔で
「お前さ……俺の言う事、ちゃんと聞いてなかったのかな?耳が悪いのかな?頭が悪いのかな?」
何…
何の話?
耳の辺りを何かが伝ってきて
涙流してんだと気付く
そんなの、おかまいなしに大和が話す
「俺さ…ユウと四葉頼んだって言ったよな?ユウと四葉だよ?2人って意味だよ?中1にもなって、理解出来なかった?」
あ…昨日の事か……
「四葉が…ペッ…ペンギンショー…ペッペッ…ユウが…ペッ…見て来いって…ペッペッペッ…」
口ん中…色んなとこにくっ付いてて気持ち悪い
「見て来いって言われたので、見に行きました。僕は悪くありませんってか?お前…小学生なの?具合悪くなった小学生と幼稚園児頼まれるって、そういう事だと思ってんの?」
「お前…もう…来ると思ったから…」
大和の笑顔が消えて
ほんとに殺しそうな顔…
「もう来ると思ったんなら、何故待たなかった?ほんとに、もう来るかどうかは分かんないよな?四葉は、言って聞かない程我が儘か?違うよな?」
「まさか…ユウが…そんな具合悪くなるとは…」
「その、まさかを俺達が考えないで、他の誰が考えられた?だから、俺は言ったんだ。ユウと、四葉を頼むと。ほんとなら、こんなもんじゃ許されないが…四葉が相当喜んでたのを見て、ユウも喜んでたから、この位で許してやる。次は、こんなもんじゃないからな?」
そう言って、さっさと俺の部屋を出て行った
「あら~?大和君、もう帰っちゃうの~?」
「はい。朔、全然起きないので…お邪魔しました」
「やだもう…せっかく大和君が来てくれたのに、まだ寝てるの?」
「昨日、ちょっと大変だったし、疲れてるのかもしれません。寝かせといてあげて下さい」
「大和君、優しい~~!イケメ~~ン!」
「ははっ…それじゃ、お邪魔しました」
「またね~~♪︎」
ははっ…じゃねぇよ
何されたの?俺…
起き上がって、状況を確認する
俺の周りには、黄色い花が沢山落ちてて
鏡を見ると、俺の口ん中も、その花びらが、沢山くっ付いてた
俺の両方の目からは涙が流れてた
ベッドを振り返り
足元に、パックの様な物が転がってるのを見付ける
そこには、食用菊と書いてあって
とりあえず、食用って文字に一安心する
けど…
1…2…3…
3パックも食べて大丈夫なもんなの?
ってか…
昨日全然怒らなかったと思ってたら
シッカリ、ものすんごく怒ってた
でもさ
怒ってたからって、こんな事思い付く?
だってさ
今、朝8:00だよ?
近くのスーパーやってないよ?
昨日帰って来てから
これ、思い付いて、買い物行ったの?
わざわざこれ買いに?
怖っ…!
俺が苦しがっても
涙流しても
あいつ笑ってた
怖っ…!
俺は、その日
あいつの悪魔の微笑みと
ほんとに、あんな物、あんなに食べて大丈夫なのか?って不安とで
腹を壊した
いや…
普通に、あんなもん、あれだけ食べたから
腹壊しただけかもしれない…
そして俺は思った
何があっても、四葉とユウの身の安全だけは、考える様にしよう
そして、何より…
高校は、絶体あいつと別んとこ行こう
そんな奴から
『お前殺す』
『明日の朝、起きたらお前の口ん中、何入ってるかな?』
『明後日は何にしようかな?』
『何日堪えられるかな?』
あんなん送られた俺の気持ち分かる?
今度はきっと、食用なんかじゃないやつだ
もしかしたら、花なんて、生ぬるいもんじゃないかもしれない
死ぬより酷い目に合うかもしれない
シュウを教育するしかない
教育って、何をどうすりゃいいのかなんて
サッパリ分かんねぇけど
とにかく
ユウとシュウが無事付き合える様に
なんか、いい具合に行く様にしないと
俺の明るい未来の為に…
ともだちにシェアしよう!