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シュウ…病気?

「ユウ…?」 う…部屋に入るなり、シュウが聞いてきた それで、夢って?って事だ 「シュウ…とりあえず座んなよ」 「ん…」 とりあえず、俺の隣に座ってもらう 「あのさ、ほんとに馬鹿げてるからな?」 「構わない。ユウが作った妄想の話でも構わない」 「まあ…それに近いかもな…」 俺にとっては実際に起きた事 けど、他の人にとっては、あり得ないんだから 「何でもいい」 シュウが馬鹿にしたりなんか、しないのは分かってる ただ… あの人生を人に話すのが… 「……前世の記憶…思い出したんだと思う…」 「前世の記憶?」 「信じられないよな?でも、客観的に見てる感じじゃなくて、自分が体験したり、感じたりって記憶だから…多分、前世の俺の記憶なんだと思う…」 「……………」 黙っちゃった イタイ? 俺…イタイ奴だと思われた? 「ユウの前世は…」 「え?」 「思い出して…泣く様な事ばかりだったの?」 「っ!……そう…いう…訳じゃないんだけど…」 「俺が知ってるだけで…もう何度も泣いてる…」 「シュウ…」 確かに… 短くて、病気と闘ってた一生だったけど 幸せ感じたり、楽しい事だってあった …と、思う だって、凄く寂しくて、悲しい気持ちばかりじゃないから でも、それも含めて 思い出すと全部泣いてしまうのは その全てがもう… 終わってしまったからなのか… 「~~っ…ごめんっ…ユウ…」 「え…えっ?!なんでシュウ泣いてんの?!」 「ユウが…それ思い出したの…階段から落ちたからだろ?」 「え?」 そう…か… 落ちたからなのか 熱…出る前か 「階段から落ちたのは…~~っ…俺のせいだっ…」 「だから、シュウのせいじゃないって」 「俺がっ…あんな事しなかったら…ユウは、その辛い記憶…~~っ…思い出さなくて済んだのにっ…!…ごめん…」 「シュウ…」 辛い事…多かったけど… それだけじゃないんだけどな 「シュウ…俺、思い出して、良かったなって思うよ?」 「なんでっ…せっかく辛いの終わったのにっ……そんな記憶っ…要らないっ…」 「逆だよ。辛かったの思い出したから、今が、どんなに幸せなのかって、思えて感謝出来る。それに…忘れたい事ばかりじゃなかったし…」 「~~っ…覚えてたかった事っ…思い出してもっ…もう…どうしようもないなら…辛いだろ?」 どうしようもないんだけど でも、やっぱり… 覚えてたいよ 「シュウ…泣くなよ」 シュウを抱き締める って言っても、俺がシュウの胸の中入っちゃうんだけど… 「ごめんっ…ユウ…ごめんっ…」 俺の背中を優しく抱き締めてくる やっぱ…ちょっと痛いや 「謝んな。楽しかった思い出は…どうしようもなくたって、思い出したら嬉しいだろ?」 「聞いちゃ…ダメ?」 「え?なにを?」 「ユウの…前世の話…少しでも知ったら…ユウが辛い時…ただ話聞くだけでも…少しは…共有出来る…」 「シュウ…」 前世の話を… 蓮の話を…… 「シュウが…聞きたいなら、いいよ。ただ、俺も、全部を思い出した訳じゃない。印象的な部分と、それに関連してる事を思い出しただけだ」「構わない…」 「…多分俺…結構泣くかもしんないから…土曜日とかでもいい?」 「いい…すぐにじゃなくてもいいし…ユウが言いたくないなら…聞かない」 「言いたくない訳じゃないよ…でも、ちゃんと時間ある時に、話したい」 「分かった…」 シュウの涙を拭う こんなに泣く奴じゃないのに 「最近、シュウを泣かせ過ぎだな」 「ユウの方が、もっと泣いてる」 「俺は、俺のせいだから、しょうがない」 「俺も、ユウの為なら泣いてもいい」 「シュウ……せっかく泣くなら、もっと嬉しい事で泣いて欲しい」 「嬉しい事で……難しい」 そうだな シュウが泣くの自体珍しいんだから けど、皆より反応少ないかもしんないけど シュウだって、ちゃんと嬉しいも悲しいもあるんだから 「いつか、嬉しくて泣かせてやる」 シュウの頭を撫でてやる 「うん…」 なんだか、シュウが幼く見えるのは 俺が人生2回目って気付いたから? 土曜日 シュウは、朝からやって来た しばらく、四葉に構ってくれて 父さんと母さんと四葉が出掛け 大和もバイトで居なくて 俺の部屋へと入った 「えっと…どこから…話そうかな…」 「どこからでも…やっぱり話したくなかったら…」 「話したくない訳じゃない……聞いて…欲しい……俺の…大切な思い出……大切だった…人達の話…」 俺自身、ちゃんと全部思い出してない どう話したらいいのか分かんなくて 思い付いた事から話し始める 蓮がずっと入退院繰り返してた事 家族の事 郁人兄ちゃんの事 学校は、あまり行けなかった事 順番もアベコベで シュウにとっては、訳分かんないと思うのに シュウは、じっと聞いていた 「その…この現実じゃないし…バラバラに話されても…意味分かんないよな?」 「それでもいい…蓮は…結婚とか…したの?」 「………いや……蓮は…14歳で…死んだんだ…」 「え?」 「~~っ…家族に…ずっと心配と…迷惑と…かけっぱなしでっ……~~っ…何にもっ…返せないままっ……死んじゃった…~~っ…」 俺が、ああじゃなきゃ 父さんは、あんなに働かなくて良かった 俺が、ああじゃなきゃ 母さんは、もっと色んな事出来て あんなに忙しい思いしなくて良かった 俺が、ああじゃなきゃ 葵は、もっともっと… 父さんと母さんと…兄ちゃんに甘えられた 「ユウ…」 シュウが抱き締めてくれる 「~~っ…シュウ…俺……生まれつき…心臓悪かったんだっ……生まれてからずっと…皆からっ…時間とお金っ……奪ってっ…!」 「ユウ…そんな事ない…」 「~~っ!…葵っ…泣いてたんだっ!…学校行事…お母さん来てくれないの?って……いつも…お兄ちゃんばっかりって……~~っ…!」 俺より小さいのに… ずっと我慢して… 「ユウ…ちゃんと分かってくれてたはずだよ…」 「分かってた…だからっ…その後っ…謝られたっ……俺、寝てたからっ…聞こえてたなんて知らないのにっ……泣きながらっ…謝ってきたんだっ……謝るのはっ…俺の方なのにっ……」 「ユウ……話すの…辛かったら、もういい…」 辛いけど… でも、全部出したくて… もう、ほんと…めちゃくちゃだったけど 思い出せる限りの… 今言いたい事全部… シュウに吐き出した 「ユウ……ユウ……」 「んっ……っっ……」 「ちゃんと…横になって寝よう?」 あ…俺、散々泣いて シュウの胸ん中で寝てたのか 「わっ…悪いっ…」 「疲れたろ?横になって寝よう?」 「んっ…」 泣き過ぎて 頭ぼ~っとする 「シュっ…シュウもっ…っ…一緒にっ…寝てくれんの?」 「そうして欲しいなら…」 子供っぽい事言ったなと思った けど… 今1人には、なりたくなかった だって… 蓮の世界知ってるのは… 俺と…シュウだけだから 俺だけ…1人放り出されたようで…… 俺だけ…… 「なんで、蓮君、いつも見学なの?」 「走ったりすると、苦しくなるから」 「なんで?」 「心臓…悪いから」 「ただ走るだけなのに、苦しくなるの?」 「うん」 「ふ~~ん?変なの~」 変… 俺だけ…変に生まれてしまった ただ走るだけなのに… 皆が当たり前に出来てる事が出来ない 2つ下の葵にも出来てるのに そのせいで、母さんは何度も学校来て 何度も病院連れてって よく…家で俺を見てなきゃならない 「先生~!俺も歌のテストやりたくな~い!」 「何言ってんだ?やりたくなくても、やるもんだろ?」 「だって、蓮君やらないじゃん?」 「そうだ!俺だってやりたくない!」 「……君は、やりたくないんじゃない。やりたくても出来ないんだ。君達は、やる事も、やらない事も選べるだろ?……君は、選ぶ事が出来ないんだよ」 選ぶ事が出来ない そんな事ばかりだ 走りたくても走れない 歌いたくても歌えない 薬飲みたくなくても飲まないと死ぬ 病院行きたくなくても行かないと死ぬ 選ぶ事なんて…出来ない だって…言う通りしないと死んじゃうもん 痛いのも…寂しいのも…我慢しないと 死ぬのやだもん 頑張るしかない 父さんと、母さんと、葵と… 少しでも一緒に居たいもん 1人だけ…死ぬの……やだもん 「ユウ…大丈夫。夢だよ」 「……あ…ごめん…」 「また…思い出しちゃった?」 「んっ…~~っ…シュウっ…」 「んっ…泣いていいよ?大丈夫。今はユウ…ちゃんと生きてる」 「んっ…シュウ…」 シュウが居て 四葉と大和と朔兄が居て 今…俺が生きてる世界 ちゅっ ? ちゅっ ちゅっ 「シュウ…頭に…キスしてんの?」 「ん…おでこも、いい?」 「でこ?いいけど?」 「んっ…ちゅっ」 「ふっ…なんか…くすぐったい」 「そ?」 あ… 「あと…どっかして欲しいとこある?」 そう言いながら 俺の目の下、キスしてる 「シュウ…顔…見せて?」 「?…どうした?お前の…生まれる前からの幼馴染みだぞ?」 シュウの… 困った様な優しい笑顔… 俺、好きなんだ 「知ってる…秀真」 「結叶の…幼馴染みだよ?」 「知ってる…そんな…困った顔すんな。こっちの記憶を失くした訳じゃない」 「秀真に…して欲しい事は?」 「もう、してもらってる」 「ユウ……ユウが…夢見る度…何処かに行ってしまいそうで…怖くなる」 俺の頬を撫でながら シュウが、寂しそうな顔で言ってきた 「何処かにって…何処行くんだよ?」 「分かんないけど…俺が…行けない世界に行ってるって事だろ?ずっと…一緒だったのに…」 「夢見てる間なんて、皆、別の世界行ってるじゃん?」 「強いから……ユウのは…凄く強いから…それが…ほんとに前世の話なのかも…分からないし……ユウ…また…そっちに戻るなんて……ないよな?」 「シュウ…」 なんで、そんな泣きそうな顔してんだよ? 俺だって信じらんないのに すっかり話信じてる上 そっちの世界戻るとか… もう…そっちの世界は… 戻りたくても、続きがないんだよ… 「もう戻れない。終わったんだ。終わったから、俺が居る…戻るとか…ないよ」 「ユウ……~~っ…ユウが居なくなったら…俺っ……生きていけないからっ…」 「嬉しいけど…それは困る。結叶だって、何か病気とか、事故とかで、死ぬ…」 「言うな!」 「シュウ…?」 「仮の話でも…そんな事…口に出すなっ…」 ついに… また、泣かせてしまった 「ごめん。悪かったって。泣くな」 「ユウは…知らない……俺が…どれだけっ…~~っ!」 「シュウ?」 「ユウが居たから俺はっ……ユウがっ…居なくなったらっ…~~~~っ…!」 「シュウ…分かったから…泣くなって。居なくなんないから」 「~~っ…ユウっ…っ…ユウっ…」 「ん…」 俺の肩に顔を埋めてきたシュウの頭を、ポンポンとする そう言えば…こんな事、昔もあったな なんだっけ? いつだっけ? あれは… 「積み木、遊んでいい?」 「いいよ。でも、これ崩しちゃダメだからね?」 「分かった」 俺が、お絵描きしてたすぐ横で シュウが、花ちゃんに声を掛けて遊びだした シュウは、お絵描きや絵本より 体を動かす遊びが好きだった 花ちゃんは、お家っぽいのを作りたいのか 少し積み木を積み上げてた シュウは、言われた通り、隣で別の積み木を積み上げてた 「それ、ちょうだい?」 シュウが手に取った積み木を、花ちゃんが欲しいと言う 「……いいよ」 「ありがと」 また、シュウが何個か積み木を積み上げてくと 「あ、それも花にちょうだい?」 「……これは使いたい」 「なんで?花も、それ使いたいのに」 「……分かった」 仕方なく、シュウは、他の積み木を使って積み上げる 花ちゃんは、沢山の積み木使ってて シュウに、分けてくれてもいいのになって思ってた 「あ、それも花の。ちょうだい?」 「これは…僕が使う」 「なんで?花が使いたいの」 「僕も使いたいもん」 「それがなきゃ、花の作れないの!」 「僕も…これ、使いたい。花ちゃんには、もう何個もあげたもん。これ…僕が使うもん」 そう言って、シュウが手に持ってる積み木を、積み上げた途端 ガチャガチャ~~ン! 「………え?」 「どうしたの?!」 「~~っ…ふぇ~~ん!秀真君が、花の積み木、崩した~~!」 「え?秀真君、なんで、そんな事したの?」 シュウは、してない そんな事してない したのは、花ちゃん シュウも俺も 何が起こってるのか分かんなくて 何も言えなかった 「ほら、秀真君、花ちゃんに謝って?」 「~~~~っ!」 なんで… 「秀真君?ごめんなさい、出来るかな?」 なんで! 「シュウは悪くない!」 「結叶君?」 「僕…見てたもん!花ちゃん、何回もシュウの積み木、欲しいって……何回もだから…シュウが嫌って言ったら…花ちゃんが、シュウの積み木崩したんだもん!花ちゃんのは、シュウのよりおっきいの…出来てるのに……~~っ…シュウに…謝ってよ…」 俺がそう言うと 「花ちゃん?秀真君?そうなの?」 先生が2人の顔を見て聞いて そしたら… 「うぇ~~~~ん!」 花ちゃんが、泣きながら、自分の作ってた積み木を、勢い良く崩して… シュウ! 積み木の1つがシュウの方に飛んで来て… ガンッ 「結叶君!大丈夫?!」 「ユウ!ユウ!」 「シュウ…大丈夫?」 「~~っ…ユウっ…」 「結叶君!向こう行こ!誰か、手貸して~~!結叶君、血出てる!」 血…出てるのか 「ふぇ~~~~ん!」 「花ちゃん、大丈夫だから」 「ふぇ~~ん…」 「うわ~~ん…」 「皆~大丈夫よ~」 俺の血を見た皆が泣き出して 俺は、先生に運ばれて、先生達の休憩室に横にされた 母さんが迎えに来るまで ずっとシュウが傍に居た 「ユウっ!ユウっ!」 「シュウ…」 「秀真君、大丈夫よ?向こう行ってよう?」 「やだ!ユウのとこ居る!」 「シュウ…泣かないで…」 そう言って、シュウの頭をポンポンとすると 「~~っ…ユウっ…っ…ユウっ…」 益々シュウは泣いてしまって 俺は、シュウの手を握る事にした 今思えば、幼稚園児で頭から血流したら 結構、衝撃的だったろうな ちょっと切れただけなんだけど 皆のトラウマになってなきゃいいな 「っ……っ……」 まだ、泣き止まないシュウの背中をポンポンとする 「シュウさ、幼稚園の時の花ちゃん覚えてる?」 「知らないっ…あんな奴っ…忘れたっ…」 「ぶっ…覚えてんじゃん?積み木で花ちゃん怒ったの…覚えてる?」 「~~っ…忘れる訳っ…ないっ…!俺のせいでっ…ユウにっ…傷つけたっ…!」 「シュウ…そんな事思ってたの?」 シュウが、俺の肩から顔を上げると 俺の髪をかき上げて、こめかみの辺りを触る 「まだ…残ってる…」 「え?傷?」 「俺のせいでっ…~~っ…ユウにっ…消えない傷っ…つけたっ…!」 「いや…俺、全然気付いてないし。ほんとに、まだ残ってんの?」 ってか… こんなとこ、いつ、どうやって確認して シュウは、残ってるって知ってたんだ? 「残ってる…~~っ…ごめんっ…」 「いや…昔の懐かし話して笑おうと思ったのに…更に泣くなよ」 「だって…ユウ…1度も責めないからっ…」 「そりゃ、シュウが悪いんじゃないし、責める訳ないだろ。ってか、あの時から今まで、ずっと気にしてたの?!俺、シュウが泣いてんの見て、幼稚園の事思い出すまで、忘れてたよ?!何1人で抱え込んでんだよ?!」 え? 俺達…中2だよ? どんだけ? 「ほんとに…忘れてたんだ……俺の事考えて…触れない様にしてるんだと思ってた」 「違うわ!すっかり完全に忘れてたわ!」 「ユウは…優し過ぎるっ……もっと…怒ってもいい…」 「だって、シュウが怒る事だってないだろ?1人で怒ってたら、おかしいじゃん?」 「~~~~っ…!」 「えっ?!何?なんで今、更に泣くの?」 おかしいな? 俺が泣きまくる予想はしてたけど こんなにシュウが泣く予想なんてしてないぞ? 「皆っ……俺っ……」 「ん?」 「怒ってるって…言うのにっ…」 「ああ…よく言われるって、言ってたもんな?」 「ユウは……ユウだけは……ちゃんと…分かってくれるっ…」 「そりゃお前…生まれる前から知ってんだからな?」 たまたま今年、同級生になりました って、奴らと同じな訳なくない? 「ユウっ…」 「ん…」 「~~っ…好きっ…」 「え?」 「やっぱり…~~っ…凄くっ…好きなんだっ…」 「それは…誰より長く一緒に居て、誰よりシュウの事知ってるから、そう思っちゃうんじゃなくて?」 「俺も…そうじゃないかって思った。何度も…考えた……けど…」 シュウが、俺の手を取り… 「シュウ?」 「これ…分かる?」 「シュウ…勃ってるの?」 「ん…俺がユウを好きって…こういう意味…」 こういう意味…… とは? 朝勃ち以外では 自分で気持ち良くなった時に勃つって言ってたぞ? 今、あんな事してないのに 何故、シュウのは勃ってんだ? 「シュウ……ごめん。こういう意味が…分かんない」 「え?」 「大和は、朝勃ち以外にも、自分で気持ち良くなった時に勃つって言ってた。でも、シュウは今、そういう事してない。その意味が分かんない」 「……そ…か…意味…分かんないんだ…」 「うん…ごめん」 え…… めちゃくちゃシュウの元気なくなった めちゃくちゃテンション下がってる 何? 「ユウは…自分で気持ち良くなれた?」 「ううん…まだ」 「俺…教えてみてもいい?」 「えっ?う~~ん…まあ…いっか。シュウだし」 シュウが、部屋のドアの鍵をかける 「下、脱ぐ?」 「ユウ……俺の前で脱ぐの…恥ずかしくないの?」 「え?…ちょっとは恥ずかしいけど、シュウだもん。数え切れないだけ、一緒に風呂入ったろ?」 「ユウ……他の…誰かの前でも、脱げる?」 「大和と朔兄なら…」 「大和…は…いいけど……朔兄の前では…脱がないで…欲しい…」 ? 朔兄も? 一緒に温泉とか、入ってんのに? 「いいけど…ってか、大和とシュウに聞いたら、朔兄の前で脱ぐ事ないじゃん?」 「……そ…だね…ユウ……そのまま…来て?」 「脱がなくていいの?」 「うん…」 大和とは、違う事教えてくれんの? 色々あるんだな シュウに言われた通り、向かい合わせになって、ベッドの上に座る 「少し下げて…ユウも出して?」 「うん」 シュウのは、結構勃ったまんまだ 「こんな風に…するのは…知ってる?」 「ん…大和に教えてもらった」 「じゃあ…一緒に…しよ?」 「ん…」 大和に教えてもらったように 握って、根元と先端を、行ったり来たり これで気持ち良くなれたら シュウが俺を好きで、そうなってる意味 分かるのか? 「んっ…ユウ……気持ち良くっ…ない?」 「ん~…大和もね、なかなか手強いなって心配してた」 「ユウっ…っ……俺っ……見てっ…」 「シュウは、気持ち良くなってるの?」 「んっ……ユウを…見ながらっ…~~っ…するのっ……凄くっ…~っ気持ちいいっ…」 「っ!」 シュウの… こんな顔…見た事ない 「ぁっ……くっ…!……ユウ……んっ…」 「シュウ…大丈夫?」 気持ち良くなるどころじゃない シュウが心配 「だいっ…じょうぶ…だからっ……んっ……はぁっ…ユウも…手…動かしてっ…」 「う…うん…」 ほんとに大丈夫なの? すっごく苦しそう… 「んっ…!……ユウっ…!……はぁっ…はぁっ…」 でも…なんか… 俺を好きだから、俺の名前呼ぶっていうの… 分かる気がする 「ぁっ…~~っ…!……はぁっ…はぁっ…ユウっ…」 シュウの…凄く大きくて 赤くなってる 大丈夫なのかな? なんか…濡れてる? 「んあっ…!…~~~~っ!…ぁっ…ユウ…ユウ…」 シュウの…手の動きが速くなってって どんどんシュウが苦しそうになってく でも… ただ苦しいだけじゃない ちょっと困った時の顔に似てる 「はっ…イクッ…ぅっ……ぁっ……ユウ…イッて…いい?」 「い…行く…って?何処に?」 「あっ...!…もっ…イッちゃ…ごめっ……ユウっ…イッ…~~~~~~~~~~っ!」 「……え?」 シュウが…お漏らしした… トイレ行きたかったのか それなのに、そんな擦ったら出ちゃうよな? とか…思ったら… 「……何…これ…」 なんか…オシッコじゃない 白くて… 触ると、トロトロしている え…… シュウ…病気? 「シュウ…これ…」 「はぁ…はぁ………え?……?!」 シュウも、びっくりしてる こんなの…自分の体から出たら、びっくりだよな 血ではないけど… 何なんだろう… 「ユ…ユウ!」 「え?」 シュウに、手を掴まれた 「なっ…なんで触るの!」 触ったら… うつる病気? 「…ごめん…え?…シュウ…これ、何だか知ってるの?」 「え?…し…知ってるよ」 「シュウ…病気なの?」 「え?」 「なんの?どんな?治る?なんでっ…いつから?」 「ユウ……」 「俺のっ…心配してる場合じゃないだろっ……ねぇ…治る?しっ…死んじゃったり…しない?」 こんなの… 普通じゃない ちょっと触っただけで シュウが、そんなに怒る様な… 大変な病気? 「ユウ…病気じゃない」 「……っ…え?」 「病気じゃない。皆…気持ち良くなって、イッたら、出る」 「……………」 頭が混乱して フリーズした

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