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こいつのキス…気持ちいい
日曜日、夕方まで用事があった俺は、大和から逃れられ
屈辱的な事で泣かされる事もなく
平穏な時間を過ごしていた
ちょっと、偵察に行って来るか…
シュウの部屋の前に行き
コンコン
「はい」
ガチャ
「ちょっといい?」
「うん」
進行状況確認しておかねば
相手がユウなんだから
ヤるなんて状況…来年とかなんじゃないかと思うが…
「筋トレしてたん?」
「うん…万が一、ユウが何処かから落ちてきても、なんとか受け止めたい」
なんちゅう理由…
「そうか…で?そのユウは、あれからキスとかしてきてないのか?」
「………うん」
うわ…
寂しそ~…
兄ちゃんがしてやろっか?
「お前、ユウの事、好きなんだろ?」
「っ!……っうん…ダメ…だよね…」
「別に、ダメではないだろ」
「……え?」
お~…
シュウの切れ長の目がクリクリしてる
「お前とユウは、兄弟みたいなもんだが、ほんとの兄弟な訳じゃないんだし、別に2人がいいなら、いいんじゃねぇの?母さん達なんか、大喜びだぞ」
「………あれは…実際そうなるだなんて…思ってないから…」
「実際そうなったからって、怒ったり、泣いたりも、しないと思うぞ?」
「何より…ユウが1番…俺達の事も、家族みたいに…大切に思ってるから…」
ああ…ね…
それはね…
具合悪くなる事多いから?
度々入院するから?
いや…大和のせいだ
家族愛が強過ぎんのね…
そして、俺達も、ほぼ家族だから
それを壊したくないって気持ちは…
分からなくもないが…
「そんな風に思ってるユウの傍に居て、大丈夫なん?」
「………でも…ユウと会えないと…ただの…意味のない日みたいで…生きてる意味…分かんなくなる…」
「シュウ…」
べた惚れじゃん
「隣に居たら…手…出したくなんないの?」
「昨日…~~~っ…ユウに…教えるって…言って…」
「教える?」
何を?!
ちょっと…
俺より先行かないでよ?!
「ユウ…自分でした事ないって言うから…」
「ああ…」
セ---フ!
全然まだスタートラインにも立ってなかった
「一緒に…してたら…~~~っ…ユウの前でっ…イッ…~~~っ…」
「まあ…そりゃ、そうなるわ。ユウの見て襲わなかっただけ偉いんじゃね?で?ユウはイケたの?」
「……ユウ…俺の見てびっくりして…心配して…それどころじゃなかった…」
心配?
…とは?
「びっくりは分かる。心配って何だ?」
「精液…知らなかったみたいで…俺が病気かと思って…」
「はあ?!」
「それから…ユウに色々教えて…聞かれて…」
何…その地獄の時間…
好きな奴の顔見てイッたら心配されて?
オナニーについて授業させられたの?
「シュウ…お前……ユウは大変だぞ?他に好きな奴、探してみたら?」
「そんなの…できたら、とっくにやってる…」
「……だよな」
「朔兄は…俺がユウの事好きで…気持ち悪くないの?」
「何でだよ?お前とユウ見てたら…そうなっても、全然おかしくない…ってか、自然だろ?」
「……~~っ…ありがと…」
俺にまで嫌われるとか…考えたのか?
そんな訳ないだろ
お前が、あの…
俺を人とは思わない、大和の事が好きだって言ったら…
それは、ちょっと考えるけど…
それでも、嫌いになんか、なる訳ないだろ?
シュウの頭を撫でると
「朔兄が…居てくれて、良かった…」
「……そうだろ、そうだろ。もっとお兄様を好きになって、敬っていいんだぞ?」
今のは…キタ~~~っ!
一瞬、ちゅ~しちゃいそうになったわ
「うん…朔兄……ユウに…あんまり、そういうの教えたりとか…やめた方がいいのかな…」
「シュウが、辛いならな?ユウは、何とも思ってないだろ?ただの友達が、自分の知らない事、教えてくれてるってくらいにしか…」
「うん…全然…思ってなさそうだった…」
ユウ~~~!
ちょっとくらい、シュウに反応してやれよ!
「俺が…教えれるの…嬉しい…から…」
「うん。そんなん教えれんの、シュウと大和くらいだろ?さすがに、そろそろ知らねぇと、体にも悪いじゃねぇの?」
「うん………ユウ…がっ……イクッ…とこっ…」
「ふっ…見れるといいな?」
「~~~~~っ…うんっ…」
おっきな体、ちっこくしちゃって
照れるなんて知ってんのかな?って顔してんのに、顔…耳まで真っ赤
あ~~~~~~…可愛い…
なんで、こいつ、こんな可愛いの?
後で、大和に自慢しよ
ってな訳で
『可愛い可愛い可愛い』
『なんでシュウのやつ、あんな可愛いの?』
『すっげぇ可愛いの!分かる?』
やっぱ、シュウの可愛いさ分かる奴に自慢したいからな
ヴヴ ヴヴ
『ウッザ…』
『黙れ』
『寝ろ』
へっへっへっ
羨ましかろう
『体ちっこくして、真っ赤んなってた』
『超~~~可愛い!』
ユウは、普通に可愛い
誰が見ても可愛い
だが、シュウは、可愛いとは無縁の存在
その子が可愛いという特別感
ヴヴ ヴヴ
『何した』
『変態』
『キモい』
「んなっ?!」
俺に…
幼馴染みで、もはや犬猿の仲みたいな俺に
あんな事しといて
俺に変態だと?!
どの口が!!
『お前が言うな!』
『ド変態!!』
ほんとにほんとに
怖かったんだからな?!
普通、説明あるだろ!
了解得るだろ!
先に聞いてたら、絶対逃げたけど!
でも…
ユウ、あれやられんのかぁ…
大丈夫かな…
ショックで、何かの病気発症したりしないかな
でもなぁ…
シュウがあんなに好きなら、付き合わせてやりたいしなぁ
付き合うなら、ユウは突っ込まれる側だよなぁ…
複雑…
「はぁ~~~…」
「どうした?」
ぽんっ
「ひっ!!」
ケツ…ケツ!
「何、変な声出してんだよ?」
「うっ…うるせ~!お前に俺の気持ちが分かってたまるか!」
「…んだよ…切れたか?今は飲み薬もあるらしいぞ?」
「違うわアホ!」
男子校だからって…
俺は切れ痔じゃねぇ!
これから…
切れるかもしんないけど…泣
「なんだなんだ~?東雲のケツがどうかしたのか?」
さわっ
「っ…!やめろっ!」
「あ~?東雲のケツがどうしたって?」
もみっ
「やめろって!俺は今、そういう事に敏感なんだ!俺のケツ使って遊ぶな!」
クッソ!
俺はな!
ケツの穴…触られたんだぞ?!
1番弱み握られたくない奴に
ケツの穴触られた気持ちなんか…
お前らに分かる訳ねぇだろ!
「なんだ?東雲、泣いてんのか?」
「うるせぇ…泣いてねぇ…」
「東雲がケツ触ると泣くぞ~」
「なっ…?!」
「マジか~どれ?」
「どれ?じゃねぇよ!こっち来んな!」
男子校で女に餓えてるからって
なんちゅう遊び始めようとしてんだ!
「あっ…座んなよ。触れねぇじゃん」
「触んな!」
「何、女子みたいな事言ってんだよ?減るもんじゃあるましい、触らせろ」
「そうだよ!目を覚ませ!男のケツ触ってどうすんだよ?!」
「はいはい。そうやって嫌がるから、皆燃えるんだよ」
「もっ…?!」
って…
いつの間に、こんなに集まって来た?!
「おら、さっさと出せって」
「男なんだからさ、ちょっと触らせりゃいいんだって」
「焦らすなよ…」
こ…怖っ…
男子校の餓えた男達…
怖ぇ…
『今晩、俺んとこ来い!』
『絶対だ!』
『来ないと2度とケツ貸さねぇ!』
大和のせいだ
大和のせいで、エライ目に遭った
皆して、俺の反応楽しみやがって…
クソッ!クソッ!
「だるっ……何…」
「閉めろ…シュウはまだ、ユウんとこか?」
「そうだけど?まだまだ帰って来ないんじゃね?ってか、早く話せ」
「~~~っ…お前のせいで!エライ目に遭った!」
「…………年々被害妄想悪化傾向だな。今度、いいクリニック探しとくわ。じゃな」
「なっ…?!おい!待て!」
俺の話聞きもしないで、さっさと帰ろうとする大和の腕を掴む
「何…俺は関係ない。お前の問題だ」
「んな訳あるか!お前が俺のケツ弄ったせいで!……~~~っ…」
「ん?……いや…まさか、あんなもんで切れたりしねぇよ。お前の今朝出したのが、太かったんだろ?俺は無実だ。今は、いい飲み薬もあるらしいぞ。じゃな」
「だから、違うって!お前のせいで…今日……~っ皆に…ケツ触られた!」
「………あ?」
クソッ!
こんな事言うのも恥ずいけど
愚痴れんの、お前しか居ねぇんだよ!
「ケツ……皆に……~~~っ…クソッ!お前のせいだ!…お前のせいだからな!皆に囲まれてっ…男共に、ケツ触られまくる俺の気持ち…分かんねぇだろ!」
何人もの男に囲まれて
逃げ場もなく
次々ケツ触られる気持ちが
お前に分かるか!
絶対分かんねぇ!
もみっ
「んなっ?!」
「どうやって…」
「は…はあ?…ってか……触んな…って……」
え……
なんか…
え……
何…静かにキレてんの?この人…
こ…怖っ…
何されっか分かんねぇ!
「や…やっぱ、大丈夫……ははっ…ちょっと…お前に愚痴りたかっただけ…うん…もうスッキリしたから…あ…あの…」
無言で大和が、グイグイ俺を押してくる
「あの…お帰り…下さい……」
目……目……
怖ぇよ!
何しようとしてる?!
お前のせいって言ったから?
「えっと…悪かった…お前のせいじゃっ…うわっ…!」
と…ベッドに後ろからダイブして…
ゴンッ
壁に頭ぶつけた
「ってぇ~~~…」
「皆って?」
「あ?…うわっ…近っ!重っ!」
大和が、俺の上乗っかってきた
「重てぇよ!退けろ!…~っガッツリ頭ぶつけた…」
「おい…皆って?」
「あ?…いや…」
まだキレてた~~!
待て…
キレてるこいつの、この体勢…
ヤバいヤバいヤバいヤバい
逃げ…
「おい…何無視してんだよ?」
「いっ…?!」
簡単に肩抑え込まれた!
そりゃそうだ
上からの奴に敵う訳ない
「勘弁…お前のせいじゃない……呼びつけて悪かった……」
それ以上、近寄んな…
って、大和の胸に手を置くと…
「あ?謝んのは、そこじゃねぇんだよ…」
「え…?……え…」
両手、掴んで抑え込まれた~~~!
「大和…ギブ…ギブギブ…」
ひ~~~っ!
完全にキレてる!
何…されんの?!
ぎゅっと目を瞑ると…
ガブッ
いっ…
「…てぇ~~~~~~!!」
噛った!
噛ったこいつ!
ガブッ ガブッ
「いてぇ!痛いって!」
ガブッ ガブッ ガブッ
「やめろ!やめてっ!大和っ…!」
「ペッ…こんなもんか……ったく…アホが…」
え……
何…
なんで俺…噛られて、そんな事言われなきゃなんないの?
訳分かんないのに、突然キレて…
首も…肩も…ズキズキ、ズキズキ…
そんで…
なんで俺…アホとか言われなきゃなんないの?
「あ?何泣いてんの?お前…」
何って…
そりゃ…泣くだろ…
訳分かんない上に痛いんだぞ?
「めんどくさっ……何なの?お前…」
それは…
こっちの台詞だ
いっつもお前の機嫌に振り回される
俺の身にもなれ…
「はぁ……ウッザ…めんどくさっ…」
だるそうな顔して
また、顔近付けてきた
今度は…何すんだよ…
どうせ抵抗しても無駄なんだ
ぎゅっと目を瞑ってると…
………ん?
あれ?
ん?
これは……あれじゃね?
いわゆる…キ…
「んっ…んん~っ?…んっ…んっ…」
目を開けると、大和が…
キス…俺に…
俺…大和に…キッスされてる!
嘘だろ?
何?
呼びつけたのが、そんな不満?
そんで、お前のせいにしたから?
「んっ…んあっ…はっ…ん~~~っ!!」
舌!
舌!舌!舌!
それは、さすがにアウトだろ!
手離せ!
このっ…
「んん~~~っ!」
やめろ!
口ん中…
ねっとり舐め出した!
「んぅっ…んんっ…~~~~~っ!」
ヤバいヤバい…
こいつのキス…
気持ちいい…
なんでって…
キス…慣れてるから…
クソッ!
気持ちいいな…クソッ!
「はっ…なんて顔してんの?お前…」
「はぁっ…うるせ…」
「ディープキス…初めてなん?」
「違うわ…アホ…」
「ああ…されんのが初めて?それとも…こんな気持ちいいのが初めて?」
「~~~~~っ!」
どっちもだわ!クソッ!
ちょっとモテるからって、馬鹿にしやがって!
「もっ…離せっ…退けっ…」
「……お前さ、分かってんの?」
大和が、俺の手を片手で一括りにして
片手で、くいっと顎を掴んでくる
「分かってるって…何を…」
「お前のケツに…これから俺、突っ込まなきゃなんねぇの。男のお前のケツに、突っ込まなきゃなんねぇ俺の気持ち、分かる?」
「……………」
分かんねぇよ
お前が言い出したんだろが
俺は突っ込まれんだよ
訳分からん…
「せめてさ、俺に綺麗なケツ捧げようとか、思わない訳?」
「………は?」
「いいか?俺とお前のが終わるまで、一切誰にも触らせんな。死守しろ。そして、毎日、これでもかって位、穴ん中まで洗っとけ!いいな?」
こいつの横暴なのは昔からな訳で…
俺が、ここで何を言おうが
言う事聞くしかない訳で…
「…………努力…します…」
「努力?へぇ~~~?努力ね…俺も、努力はするけど、痛くしちゃうかもなぁ…うん。努力はするけどね?」
「えっ?!…いや…それは…」
怖ぇ…
俺に主導権なんて、ねぇんだ
機嫌…損なう訳にはいかない…
「じゃあ何?どうしたらいいの?」
「痛く……しないで……」
「そうして欲しいなら?どうするって?」
「誰にも…触らせない…毎日……洗う…」
「そうだな?嘘は吐くなよ?」
「分かった…から…お前も…」
「分かってるって。俺のキス…優しいだろ?」
「んうっ…!…~~っ…ふぁっ…~~~~~っ!」
ヤメロ…
お前で気持ちいいとか思いたくない!
大和のキスだぞ?
しっかりしろ俺!
しっかり…しても...…気持ちいいっ…!
「ふっ…チョロっ…ちゃんと約束守れよ?じゃな」
そう言い残し…
悪魔が去って行った
「はっ…はぁっ…はぁっ………何…」
何なの…
あいつらにケツ触られまくったから
その原因の張本人に
ちょっと文句言って、愚痴ろうとしたら
ケツ触られるより酷い目にあった
俺…
なんか、ケツに呪いでもかけられたの?
超合金パンツ欲しい
誰か…
俺のケツ…守って……
「…っはよ~、東雲~♪︎」
ぽんっ
「んあっ!」
「お~…朝から、いい声出してんな?東雲」
ぽんっ
「やっ…やめろ!俺のケツで遊ぶのやめろ!俺の…命がかかってんだぞ?!」
「あ?何言って……ん?東雲、なんか首……うわ…エグッ!」
?
何?
「なになに~?」
「ここ…」
「う~わ…お前の彼女、激しいのな?」
「あ?」
今、彼女居ねぇし
「ヤバッ!歯型ガッツリ!猟奇的だな…」
「え?」
歯…型?!
「なんだ~?俺らにケツ触られたら、ムラムラしちゃって、昨日彼女とヤッたんだ~?」
「は?!違っ…」
「すげぇな?どんな女だよ?」
「だから、違っ…」
「いいなぁ…絶対乗っかられたろ?俺も、乗っかられて~~~!」
「なんだ?何が乗っかられたって?」
「いや、東雲がさ~」
「おい!やめろ!」
彼女居ねぇし!
女じゃねぇし!
けど…
猟奇的だけは合ってるよ!
残念な事にな!
「……マジか~…東雲の彼女、そんなにエロいプレーするんだ…」
「…は?」
「いや、さすがに俺の周りで、そんな体位でヤッた奴、聞いた事ねぇわ」
「あ?体位?」
「すげぇな?東雲……ちょっと尊敬…」
俺が、ちょっと聞いてなかった間に…
一体どんな話が……
知らね…
点数の差こそあれ、学力的には、大和と同じ位な訳で
ほんとは、俺も大和が通ってる学校に行く予定だった…
が!
9年もの学生生活
目の前で、モテまくるあいつを見る日々
得意気な顔で笑うあいつと
また3年も、学校でも会うのかと思うと
必死で、親を説得出来る学校を探してた
男子校だけど、同じ系列の女子校との交流が盛んな今の学校は
私立なだけあって、校風も、授業システムも、なかなか最先端で、気に入っている
ただ…授業料が高い
なので、まかない付きの食事処で、たった数時間ではあるが、学校帰りバイトしている
ちなみに、大和の奴も、普通にバイト探してたが
友達の弟の家庭教師を頼まれ
そこから、噂が広まり、毎日忙しそうだ
バイトが終わり、家に帰ると
大抵俺は1人だ
寂しいとか思う歳でもなく
自由な時間を満喫する
つっても、風呂入って、宿題してたら
大体皆、帰って来る時間になるんだけど…
風呂から上がったところで…
ピンポ~ン
誰だ?こんな時間に
「はいは~い!」
荷物の配達だった
時間指定されてる
親戚か?
じゃあ、食いもん?
にしては、軽くてコンパクト
ダイニングテーブルの上に置いて
改めて、よく見ると…
ん?
穂積 大和?!
大和のじゃん!
うわぁ…
あっぶな…
あいつの荷物、勝手に開けたりしたら
どんな目に合わされるか……
あれ?
俺の名前もある
これ…
大和が…俺に…送ってる………
ぞわっ…
怖っ!
何…?!何入ってんの?!
あの人…普通に持ってきた
取り扱い注意のシールも貼ってない
さすがに、生き物ではないよな?
毒物、危険物ではないだろうから
刺激物とか?
新手のビックリ箱的なのとか…
あと…何が考えられる?
「要はさ、念がこもってればいいんだよね?」
ぞわっ…
………そっち系?
俺が…苦手な…
そっち系的な?
このまま…神社かお寺か、持ってきたい
でも…開けなきゃ開けないで
多分、何かされる
………塩……水……新聞紙……
自分の部屋に入り
新聞紙を敷き、その上に箱を置く
塩…かけとこ…
食塩しかなかったけど…
成仏して下さいって気持ちは、込めてますんで…
水は、さすがにまずいか…
中開いてみてからだな…
す~~~…はぁ~~~…
いざ…
ビリビリ…ビリビリビリビリ…
ガムテープを剥がして…
そろそろと、蓋を開ける
見えてきたのは……
ん?
なんだ?
幾つかの、小さな箱…
なんだ?
どれも、これも
中開けても、何だか分からん
強いて言うなら、健康器具的な?
ん?
これは?……これは!分かる!
コンドー-ム!
なんで?!
え?
何これ…
全部、そういう関係なの?
全然そうは見えないけど…
ピンクで…
なんなら、女の子が喜びそうな…
とにかく!
コンドームなんて物が入ったグッズ一式
その辺になんか、置いとけない!
なんちゅう物、勝手に送りつけてきてんだよ!
クローゼットの、奥深くに隠して…
『おい!あの荷物は何だ?!』
『とんでもない物混ざってたぞ?!』
時間指定してたけど!
もしも、万が一…
母さんとか受け取って、中見ちゃったりとか
思わない訳?
ヴヴ ヴヴ
『お前のケツに使うグッズだ』
『痛くされたくなかったら、大切に保管しとけ』
………え
俺の…ケツに……?
え?
ちゃんと…見てないけど…
なんか…
エグい形の物とか…あったような…
『痛くする為の物じゃないよな?』
俺が知らねぇからって…
余計なもん買ったり…
ヴヴ ヴヴ
『18歳未満の俺が、お前の変態的趣味に付き合う為に、んなもん買うと思うか?!』
『目的忘れんな!俺の貴重なバイト代使ってんだ!大切に扱え!』
変態的趣味なんかねぇし…
18歳未満…どうやって買ったんだよ…
バイト代使って…ユウの為に…
じゃあ…
ほんとにあれ…痛くしない為の物達なんだ…
未知過ぎて…
なんだか、キュッと…ケツの穴絞めたくなった
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