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早く気付いて

初めてシュウに出してもらった次の日 なんとなく、シュウに会うの恥ずかしいかも… とか、思ってたけど シュウが普通に遊びに来てくれて やっぱシュウに会えるのは嬉しくて 「ユウ…昨日眠れた?」 「うん。ちゃんと眠れたよ」 「そっか、良かった」 いつも通り、普通に話してるだけ なのに、シュウが嬉しそうに笑うと、なんかシュウの顔…直視してられない… 「ユウ?」 「うん…大丈夫…何でもない」 あからさまに目を逸らしてしまった 「俺が昨日触ったとこ…痛くなったりしてない?」 「してないよ」 「うん……ユウ…」 「何?」 目を逸らしたまま答えると 「俺にしてもらうの…嫌だった?」 「え?」 シュウの顔を見ると 悲しそうな顔してる! 「そ…そんな事ないよ」 「ほんとに?ちゃんとユウに聞いてからしなかったから……ユウ…ほんとは嫌だったのに…勝手に俺が…」 「違うよ。あの慣れない感覚は…あんまりいい感覚じゃなかったけど……でも、シュウだったから…シュウが大丈夫って言ってくれてたから、大丈夫だって思えたんだから」 「そう…」 シュウが、ほんとにほっとした様に 大きく一息吐く 俺が目逸らしたりしたから、そんな事考えちゃったのかな 「……なんか…なんとなく…シュウの顔…ちゃんと見れなくて……でも、それは…シュウの事が嫌とか、シュウのした事が嫌とかじゃなくて……」 「うん…」 だから? なんで直視出来ないんだ? 「シュウの顔見ると…」 見ると何… シュウの顔… シュウと視線が合う… 「ユウ…」 シュウが… 困った顔しながら、優しく頬を撫でてきた ~~~~~っ! 「んっ!」 また…あの感覚だ 体の奥が、ぎゅ~~~ってなってくる 「はぁ…シュウ…」 どうしよう 心臓…じゃないんだと思うけど でも、鼓動も速い 鼓動が速くなるせいか… 息苦しい様な感じになってくる 「シュウ……どうしよう…」 左手で、自分の胸辺りを抑えて 右手でシュウの服に掴まる また…あれやらなきゃダメなの? 「ユウ…もしかして……また、勃ってる?」 「~~~っ…」 きっと…そうだと思う そうじゃなきゃいいけど 多分… 「ぁっ!…………ゃっ!…あっ!」 シュウがズボンの上から触るだけで 昨日の感覚が蘇ってくる 「ユウ…辛そう……下着から…出しちゃっていい?」 コクコクと頷くと シュウが、ゆっくりと俺をベッドに倒す そして… 「あっ!やっ!」 外気に触れただけで 熱を持った部分に刺激が… 「ユウ…自分でする?」 「~~~~~っ」 自分でなんて無理 首を振ると 「じゃあ…触るよ」 頷くと 「んっ!~~~っ!あっ!……やっ…ぁあっ!」 熱い 苦しい また勝手に体が動く やだ… 早く収まって 他の事…考えたら 落ち着かないかな やだやだ… 全部この感覚だけに支配されたくない 「ユウ…我慢したら…辛いから…」 「~~~っ…」 なるべく考えない様に なるべく感覚に鈍感に 声…出るな 代わりに出てきた涙を シュウが優しく拭いてくれて 「ユウ…力…抜いて」 やだ 早くこの感覚… 体から出てけ 「ユウ…大丈夫……ユウ…力抜いて…」 え… シュウが… 軽くキスしたと思ったら 首の辺りにキスして Tシャツの裾…上げて 「んやっ!やっ…あっ!」 胸…触ってきた さっきまでとは違うけど やっぱり強い刺激が… 「シュウ……ぁあっ!!やだっ!……そこっ…変っ!」 シュウが両方の胸を触り出す そっと触ってるだけなのに 刺激…強過ぎる 「ユウ……ユウ…」 シュウの片方の手が さっきまで触ってた場所に戻って、動き出す 「ぁあっ!…体っ…変っ!…シュウ……そこ…ぁあっ!!…だめっ……もっ……おかしっ…」 体中が 色んな強い刺激でいっぱいになってる 感じたくないのに 強過ぎる感覚に体中を支配される 「ユウ……」 おかしい 頭も体もおかしい 自分が今、どんな顔して どんな風に動いてるのか分からない 「いやっ!……やっ…~~~っ!ぁあっ!~~~~~~っ!!」 また…真っ白 やだ… 全然気持ちいいって思えない どんどん自分が おかしくなってってるみたいだ 「ユウ…大丈夫?」 「~~~っ…シュウ…やっぱ…これ…やだっ」 「……そっか…」 「っ…シュウ…キスして?」 「……え?」 なんで、こんな事言ったのか でも、シュウのキスは気持ちいいから それが欲しいって思った 「んっ……シュ…んっんっ…」 「はぁ…ユウ…」 気持ちいい これは…気持ちいい シュウのキス…好き… 「ユウ…はぁ……ごめん…」 「?……何?」 「俺も…勃っちゃった……出して…いい?」 「っ!……うん…いいよ」 シュウが、ベッドの上に膝立ちになって 下着の中から出した 俺もベッドに起き上がる 「はぁ……はぁ…はっ…んっ…」 シュウが…気持ち良さそう やっぱり苦しそうにも見えるんだけど 「はぁ…んっ…ユウ…」 俺の名前呼びながら 切なそうな顔して見てきて シュウが触ってるソレは 赤く腫れてるみたいになっている 「ユウ…ユウ…はっ……あっ!…はぁっ…」 シュウの…見てるくらいなら さっさと、自分の汚れた部分を拭けばいいのに 目が…離せない 「はぁ…はっ……ぁっあっ……ユウ!~~~っ…もっ…イク……っユウ!…ぁっ!…~~~~~っ!」 苦しい様な 嬉しい様な 何とも表現しようのない顔をして シュウの触ってたとこから、さっき自分が出したのと同じ物が出て来た 自分が出した時は 凄く嫌な気持ちでいっぱいだった シュウが出してる姿は… なんか綺麗に見えた 「…はっ…はぁ…はぁ……ごめん…ユウ……拭きもしないで……」 「ううん…自分で拭くから大丈夫」 手を伸ばして、ティッシュの箱を取り 自分の体を拭く 「んっ…」 シュウも、自分の体を拭くと 体がビクビクッと動いた 「シュウ…大丈夫?」 「ん…ちょっと…イッたばっかだから……大丈夫」 そう言えば昨日… シュウが拭いてくれようとした時、俺も声が出ちゃったっけ あれか… やっぱ好きな感覚にはなれないけど 少しでも、シュウに起きてる事を理解出来る 今までは、びっくりしたり ただの傍観者って感じだったから ん? なんか声……って そう言えば、隣に普通に大和居るんだった! シュウも、はっとした様に俺と目を合わせる 声って事は…1人じゃない? 「何だよ!もうちょっと余韻に浸ってたっていいだろが!」 朔兄の声だ まあ…その可能性はかなり高かったけど ってか、朔兄で良かったけど 「大和と朔兄に、聞こえちゃってたかな…」 「多分…ごめん、俺も考えナシだった」 「ううん…俺もうっかりしてた」 「でも、朔兄で良かった」 「…だな」 体が落ち着いて、スッキリしたせいか それとも、シュウのを見て、少し安心したのか なんだか眠くなってきた 「シュウ…なんか俺…眠くなってきた」 「うん…俺も……少し寝よ?」 「うん…」 2人で横になり どちらからという事もなく、手を握る 「ユウ…抱き締めてもいい?」 「ん…」 シュウが抱き寄せて そのまま、シュウの胸の中に入る 気持ちいい 安心する 「…シュウ」 「ん…」 「ずっと……シュウの隣がいい…」 「ユウ…」 それは… ずるい言い方だろうか シュウの気持ちと一緒じゃないのに 隣は、俺以外に譲りたくない 「……シュウと……こうやって寝るの……俺…だけ…」 「ユウ……早く……ぃて」 シュウが何か言った 早く…何… けど、優しく頭撫でてくれるから それが心地好くて 「……シュ……何…」 「ううん…何でもない…寝よう」 ほんとは、ちゃんと聞き返したかったけど 眠くて眠くて 聞き返せなかった 早く…何して欲しいのかな もっと大人になって欲しい? 知らない事を知るのは怖いけど もっとシュウに近付きたいから シュウが…気持ち良くなる時 呼んでる名前がユウだから だから… 別の名前になる前に もっと…近付けるかな…シュウ……

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