73 / 132

世界で1番

「んっ…んっ…はっ……んっ…」 必死に息継ぎしながら、俺にキスされるユウ ああ… 何処もかしこも…隅々まで全部キスしたい 「んっ…んっ…~~~っ…んっ…」 気持ち良くなってくると、息継ぎ忘れるな 「はっ…はぁっ……んっ…んっ…~~~っ…んんっ…」 もう、だいぶ俺の服掴んでる力が… キスしながら、ゆっくりとユウを後ろに倒す 「んっ…はっ…はっ…んんっ!…んっ…」 「ユウ…好きだよ」 「あっ!…はっんっ…」 好きだと言われると 途端…感度が増す 感じてるユウの表情が…声が… たまらない 「~~~っ!…はぁっ…~~~っ!…んっ…はっ…」 もう…蕩ける様な顔してる 「ユウ…」 「あっ...やっ…」 名前…呼んだだけで、反応し出した 可愛い過ぎる どうしよう 「ねぇ、ユウ…」 「~~~っ…な…何…」 「俺の名前も、呼んで?」 「あ…ごめん……シュウ…」 「ん…もっと…呼んで欲しい」 「シュウ……好き……はぁ…」 「ユウ…俺もだよ…俺も…好きだよ」 「~~~っ!…ぁあっ!…シュ…シュウ…」 ユウが、急に喘ぎ始めて 俺の両腕を、ガッチリ掴んできた 「やっ…あっ…」 何もしてないのに どんどん、いやらしくなっていく 「ユウ?どうした?どうして欲しい?」 出来るだけ、優しく声をかけながら 優しく頭撫でると 「ぁあっ!…やっ…やっ……もっ…」 ユウが、必死に首を振り出した あれ? これって、まさか… 「ユウ…ちょっと…こっち見ていい?」 「あっ!ダメ!今……触んないで!」 やっぱ、そういう事か けど、反応からして、もうだいぶ気持ち良さそう 出さないと、下着汚れるよ? 「出来るだけ…そっと出すから。下着…汚したくないでしょ?」 「~~~っ…おっ…お願いっ……ほんとに…もうっ……触られたら…すぐに…」 「分かった」 震えながら、お願いとか言ってくるユウ… 可愛い過ぎて、めちゃくちゃにしたくなる そっと…とは言ったけど そっと触ってたら、下着から出す前に出そうだよな 「ユウ…やっぱり、そんなに限界な感じなら、そっとじゃなく、素早く出しちゃうね」 「……え?」 突然の予想外の言葉に ユウが、ぽかんとしている間に ズボンと下着を、一気に下ろす 「っ!!いっ…いやっ!」 「ああ…もうイケるね」 「や…やだ……シュウ…」 「ユウ…好きだよ…大好きなユウに…いっぱい気持ち良くなって欲しいんだ」 ゆっくりと握って扱き始める 「あ…あっ!…やっ!」 「ユウの声…可愛いくて好き」 「~~~っ!…はっ…やっ…」 「ユウの気持ち良さそうな顔も、好きだよ」 「~~~っ!!…やっ…ぁあっ!…でっ…」 「出して…気持ちいいとこ…見せて…」 「…~~~~~~っ!!」 扱いたのなんて、ほんのちょっと ユウ…言葉に反応し過ぎ どうしよう 触れる感度だけじゃなく 聞くだけでも、こんなに感度いいなんて… 可愛い過ぎて いつか暴走しそう 「ユウ…ユウ…」 「……ん」 「大丈夫?」 「~~~っ…シュウ……ご…ごめん…」 「なんで?嬉しいよ」 すぐに泣きそうになったユウの頭を、優しく撫でる 「でも…~っごめん」 「ユウ…嬉しいよ」 「うん…」 「ユウは?嫌じゃなかった?」 「っ……嫌じゃ…なかった」 「ふっ…やっぱり、あんまり好きな感覚じゃないんだね?」 ユウが、少し困った様な顔をしている 「そう…なんだけど…」 「?…だけど?」 「なんか…シュウの顔見て…声聞いてたら……嫌な感覚…より……嬉しいって感じる方が…いっぱいになって……だから…なんか…大丈夫だった」 「ユウ…ありがとう。凄く嬉しい」 「っ!……あ…あんまり…笑わないで……嬉しいと…っ…」 「ふっ…分かった」 真っ赤になって、視線を逸らすユウ… 嬉しいと感じるからって 凄く好きって言われてるみたいだ 「ユウ…そろそろ拭いても大丈夫?」 「自分で…」 「俺が拭きたいんだ。ダメ?」 「い…いいけど……なんか…いつも汚ない物をシュウに…」 「ユウのは、汚なくないから…拭くね?」 「うん…?」 可愛い ユウの出した物が汚ないだなんて思う訳ないのに 分かんないって顔してる 「んっ…」 「大丈夫?」 「ん…濡れてるのを拭かれるって、気持ち悪いね」 「そうだね…ほんとは、綺麗に洗ってあげたいけど…」 「いっ…いい!大丈夫!」 「うん…でも、もう少しちゃんと拭かせて」 きちんと綺麗にして 下着とズボンを上げる 「ありがとう」 「ユウ…」 「ん?」 「ユウ……」 ユウを、ぎゅっと抱き締める 嘘みたいだ 夢みたいだ ユウが、同じ気持ちになってくれるなんて 「シュウ…いっぱい待たせて、ごめん」 「どれだけ待ったって…こんな日が来るなんて、思ってなかった…」 「うん…正直、俺もね…シュウと同じ気持ちには、なれないだろなって思ってた」 「うん…」 こんな奇跡あるんだ 幾つもの偶然が重なったの? 「シュウが…急に一緒に帰らなくなって…」 「ごめん…」 「寂しかったけど、そんなの時々あったし……だけど…彼女が居るって聞いた時……なんか…体の真ん中に重たい石みたいの、入れられた感じがしたんだ」 「うん…?」 体の真ん中に… 重たい石? 「けど…別に悪い事じゃないし、俺が気にする事でもない。なのに…皆に、シュウと彼女のとこ連れてかれるの…凄く嫌だった……そんなの…見たくなかった」 「うん…ごめん…誰かに見られる様なとこでする事じゃないよね…」 あの時は… 一応、先輩の事…真剣に考えてたから… 「シュウの…顔…初め見えなかったんだ。けど…声で分かった。気持ち良くなってた時みたいな…少し…苦しそうなシュウの声だった。その声で…先輩って……言ってたの…聞いて……どんどん…シャツ開けられてくシュウ見て…俺…動けなかった」 「ごめん…」 「皆…凄いもの見れたって、盛り上がってた…けど、俺は…~~~っ…泣きそうで…」 「うん…」 シャツ開けられてるとこまで見られてたんだ その後、すぐに止めたんだけど そこは、見てないって事か 「それで…なんで俺だけ、こんな泣きそうなのかなって思った。分かんなくて、ただ泣いたり…不貞腐れたみたいになったり…だって、1番大切なシュウが、好きな人と付き合えてるのに、なんで俺…嬉しくないの?って…考えた」 「うん…」 「シュウを取られたから?俺との時間取られたから?でも、毎日会えない訳じゃない…なんか違う」 ユウ… 凄く…一生懸命考えてくれたんだ 「それで…分かんなくて…イライラして……そしたら…シュウが彼女と別れたって聞いた途端……やった…良かったって思ったんだ。なんで、そんな最悪な事思ったのか、分かんなかった……だけど、とにかく…もうシュウを離したくなくて…俺の傍に居て欲しくて…」 「うん…」 相当いっぱいいっぱいだったんだなぁ それでキスしたいとか、思ったのか 「凄く…凄く…小さく浮かんだ気持ち…考えてみる事にした……だけど…俺は正解を知らないから……万が一にも間違う事は、出来ないから…シュウは…世界で1番大切だから…絶対…間違う訳にはいかなくて……それで…」 「ありがとう…ユウ……ありがとう…」 知ってたよ ユウが好きになってくれたの それでもユウが気付かないフリしてるの それは… 世界で1番優しいユウの優しさ… 「っ…シュウを…好きになれて良かった…」 「ユウ?泣いてるの?」 「だって…っ…ずっと…シュウと一緒だったから……シュウが変わったなら…っ…俺もっ…同じが良かった……っ…一緒に居るのに…気持ち…違うのやだからっ……良かった…」 「ユウ……ありがとう…ずっと一緒だよ…」 「うん…」 そっか ユウは、家族の形が変わる事より 俺との気持ちに、違いが出てしまう事の方が不安だったんだ ずっと… 産まれる前から一緒で ずっとお互いを幼馴染みで親友だと思ってきたから 俺だけが、それ以外の気持ちを抱いてるという違和感… 俺だからこそ分かる そっか 良かった 安心した俺達は そのまま眠ってしまい 大和が様子を見に来て、電気を消した事すら気付かなかった

ともだちにシェアしよう!