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いつから聞いてた?

可愛いユウ… 見られるだけで恥ずかしそうだったのに 嫌じゃないならキスしていいとか、言ってくれた ユウが汚ないって言ってるとこにキスをする 可愛い 可愛い 何処も可愛い 全部キスしてしまいたい もっと奥の方を優しく包み込む様に触ると ユウの反応が大きくなった たった数日前まで知らなかったのに 今日も俺の前でイッてくれるの? 優しく包んだ部分から 沢山上がって来る様に… いっぱい出て来て もっと、いやらしいユウを見せて… 「やぁあっ!来る!シュウ!…やっ…っ…~~~~~~っ!!」 うわ… ユウが、両足立てて 全部見せながらイッた 可愛い顔 ぎゅっと瞑った目 シーツを握りしめた両手 堪えられなくなって吐き出されたものが 少し顔にかかった 力を入れてた両足が、少し震えてる 「っ…はっ……はぁ…はぁ…」 ユウが、再び息をしながら うっすらと目を開く 「ユウ…大丈夫?」 優しくユウの頬に触れると 「…シュウ…だい…じょうぶ…」 ユウも、ゆっくりと俺の頬に触れてくる 「シュウ?…泣いて……え?」 「?…あ…少しかかっちゃったから…ごめん」 ユウの手を確認する様に見ると 「ええ?!待って!かかったって、アレ?アレかかったの?!シュウの顔に?!」 「……そうだけど…大丈夫だ…」 「ちょっと…退いて!」 「え?」 急にユウが動き出す まだ下半身裸なのに… 「こっち向いて!」 「ユウ…大丈夫だって…」 「大丈夫な訳ないだろ?!ごめん俺…まだコントロール出来ないから…シュウがどうなってるとか…考えられなくて…」 そう言いながら、必死に俺の顔を拭いている 初めて、俺の精液を見た時のユウを思い出す 「ふっ…」 「シュウ?なんで笑ってんの?」 「だって、ユウ…初めて俺の見た時…触って不思議そうにしてたのに…」 「あっ…あの時は、不思議で謎だらけだったから…」 「俺は、ユウのものなら、触れられるの嬉しいよ」 「っ!…シュウ…の…笑った顔……」 ユウが、俺から視線を逸らす しまった ユウの全てが可愛いくて、嬉しくて いつもより笑ってたかも 俺の笑顔は… そんな…見たいものじゃない… 「ごめん…ユウと居ると…つい…」 「ドキドキするから……心臓に悪い…」 「…え?」 胸元を、ぎゅっと押さえたユウが 少し顔を赤くして 困った顔をしている 「…ドキドキ…してくれるの?」 「今日ずっと…ドキドキしてた…」 「……ユウ」 「ん…シュウ?」 ユウを抱き締める こんな…顔を… こんな顔で笑った顔を見て ドキドキしてくれてたんだ デートっていうシチュエーションに 緊張してるだけなのかと思ってた 「ユウ…ありがとう」 「何が?」 「こんな俺に…ドキドキしてくれて」 「これが…恋?なんでしょ?」 「うん…ありがとう…ユウが好き…」 「っ!…シュウの声…俺…弱いから……耳元で囁かないでっ…」 「ありがと…俺の声…好きになってくれて…」 「っ!…シュ!ウ!」 「ははっ…ごめん」 だって可愛いんだ 沢山見たいんだ ありがとう ほんとに、ちゃんと 俺と同じ意味の好きになってくれて 「あ~…シュウの服にも、少し付いちゃったよ」 「いいよ。分かってて抱き付いた」 「分かってたんなら、先に拭いてよ」 「すぐに抱き締めたかったから…」 「早く俺も、コントロール出来る様になりたいな…」 コントロール… 多分、ユウ… 感じやすいし、あまり堪えられないと思うけど… 言わないでおこう 「ねぇ、シュウ」 「何?」 「前にさ、男同士は、ここに入れるって、あり得ないとこ触ってきただろ?」 「っ…ごめん」 「ごめんじゃなくてさ。恋人になったらさ……それ…やるの?」 「っ?!…やっ…やらない」 なんて事、真顔でいきなり聞いてくんの? セックスする?って聞いてんのと一緒だよ? 「え?やらないの?」 「やっ…やりたい…気持ちはあるけど…」 「え?そうなんだ…あそこに……そうなんだ…」 「でも…その前に…色々…順番があるから…」 「順番?へぇ……」 不思議そうな顔して見てくる ユウとしたいけど… そんな真顔で聞いてくるユウとなんて出来ない せめて、もうちょっと… 恥ずかしそうな顔になってからじゃないと 何が何だか分かんないのに初めてなんて嫌だ 「俺は、今んとこシュウのキスが1番好き」 「っ…そっ…そう……良かった」 「うん。気持ちいいよ」 「ふっ…うん…気持ち良さそうで嬉しい」 不思議だ なんか、もっと凄く変わってしまうのかと思ってた けど、こんな話を、幼馴染みの顔したユウがしてるのが なんだか不思議で、嬉しい 「シュウ…眠い…」 「うん…イッた後、眠くなるよね」 「……ん…あれ…疲れるね…」 「そうだね」 ユウを抱き締めたまま、横にする もう寝そうな顔… 「ユウ…寒くない?」 「……少し…」 「ん…ちゃんと布団掛けて…」 布団を掛けると、ユウが擦り寄って来た 可愛い… 「……やっぱり…あれ……まだ…あんまり好きじゃない……」 「そっか…」 「ん……シュウが…居るから……大丈夫…」 「……おやすみ…ユウ…」 ユウには、あんなの全然そぐわない気がする 綺麗だから だけど、そのユウが喘ぐから とんでもなく凄いものを見られてる気がして… 「ユウ……蓮は…知らないって言ってたよな…ユウしか知らない…俺だけが知ってるユウ…」 ちゅっ 「ん…」 ユウの柔らかい髪にキスをする 「ユウ…」 ずっと一緒なのに 俺もユウも知らないユウ… 耳をペロッと舐めると 「ん…んっ…?」 猫みたいに、耳を拭ってる 可愛い その手が可愛いくて キスしてあげようと、手を取ると 「…シュウ?」 あ…起きちゃった? 「……大丈夫…」 え? 「大丈夫だよ……シュウ…俺が…居るよ…」 あ… 手握って欲しいと思われたんだ 「ん…ありがとう」 「……そのままで……大丈夫…」 「……うん」 「…そのままの…シュウで……大丈夫…」 「…~~~っ…うんっ…」 何度… そうやって元気付けてもらっただろう どんどん俺より小さくなってくのに ユウの手は、いつもいつも、俺に安心をくれた 「……大丈夫…シュウのまま…」 「…んっ…分かってる…ありがと…」 大好き ユウが大好き 俺のままを見て傍に居て 俺のままを見て好きになってくれた 「~~~っ…ユウ…好きだよ…」 「……ん…シュウ…泣くなよ…」 「っ…大丈夫…嬉しいだけ…」 「………ん…?」 小さいのに 俺よりずっと小さいのに ずっとずっと大きな優しさで 俺を包み込んでくれる 何度ユウの具合悪くなったとこ見たか分からない 辛そうで すぐに、そうなってしまう弱い体 点滴も、入院も 心配な事沢山なのに 治ると、そんなの夢だったみたいに 「シュウ!」 元気いっぱい 迷わず俺のとこに戻って来てくれる 「ユウ…ずっと…一緒だよ…」 「ん…」 そう言って、もう一度ユウの髪にキスした時… カチャ… ? カチャ? ドアの方を見ると… ?!って、顔した朔兄と大和が居た 「朔兄…大和…どうかした?」 「いや…だ…大丈夫か?」 大丈夫? ああ…こんな時間から寝てるから? 「大丈夫。ちょっと…その……ユウは…疲れたから寝てるだけ…具合悪くなった訳じゃない」 「ユウ…疲れたんだ…」 なんでユウだけって… 思ってる… 「…その…ごめん、大和…ユウ…イカせちゃった…」 「っ!…そ…そっか…」 「シュウ…シュウは?ちゃんと2人で気持ち良くなんなきゃダメだぞ?」 「お…俺は……ユウの…見るだけで…凄く嬉しいから…」 朔兄と大和が顔を見合せると こっちへと近づいて来た そして… ぽん… ぽん… 2つの手が、頭に乗っかる 「ちゃんと2人で話すんだぞ?ユウは、言わないと分かんないからな?」 「大和…」 「シュウが我慢してたら、ユウだって喜ばないんだからな?」 「朔兄…分かってる」 2人して、もう一度ぽんぽんとすると 「ユウをよろしくな」 「何でも相談すんだぞ」 そう言って去って行った なんか… 凄くお兄ちゃん… だけど一体… いつから聞いてたのかな………

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