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したい事

ユウの提案で、結局泊まってしまった 一緒に居て、眠れる訳がないけど ユウと…一緒に居たかった ユウのクラスに来た転校生 わざわざユウのすぐ後ろに 蓮の記憶にある顔で 嫌な予感しかしない すやすやと眠っているユウの頭を撫でる 「ユウ…他の人…好きにならないで」 ユウの髪にキスをする 万が一、そいつも前世の記憶が… なんてなったら 俺よりも、ずっと絆が強い 「ユウ…」 「ん…」 「ユウ…」 「ん…ふはっ…」 頭に顔を埋めて、グリグリしてると ユウが笑った 「シュウ?」 「ごめん…起こした」 「どうした?こっち来て、一緒に寝よ?」 「………自信ないから、いい」 「なんの自信だよ?いいから、おいで」 手出さない自信だよ すぐに触れたくなるから その先も… そのもっと先も… 「いっぱい…ユウに触れちゃうから…」 「いいよ…それでも、シュウがなんか寂しそうなのより、いい」 「ユウ…そんな気分じゃないだろ?」 「そんな気分は分かんないけど…嫌な事は、ちゃんと言うから…」 絶対触れてしまう 分かってるのに 「ユウ…」 「ん…」 ベッドに上がり、ユウの隣に横になる 「抱き締めていい?」 「いいよ」 「ユウ…」 「ん…」 ずっとずっと、こうしてたい 俺の胸の中に閉じ込めて 誰にも触れさせない ユウに触れていいのは 俺だけ 「んっ…」 少しだけ、服の中に手を入れて ユウの背中に触れる 「触ってて…大丈夫?」 「うん…」 ユウの背中… 筋肉とは無縁の この体で一生懸命生きてる 自分が生きてるのだって、時々凄く大変なのに すぐに、自分以外の誰かの心配をして 「んっ…ふっ…くすぐったい」 「ユウ…前も…触りたい…」 「ん…いいよ」 「ほんとに?嫌なら、ちゃんと言って」 「シュウじゃなかったら、恥ずかしいけど、シュウだから…いいよ」 幼馴染みとして? 恋人として? でも、どっちでも ユウにとって、特別なポジションに居れる事が嬉しい 「…はっ……っ…」 「ユウ…大丈夫?嫌じゃない?」 「嫌じゃない……ただ…慣れない…変な感じ…」 「ん…やめて欲しかったら言って」 「うん…っ……はぁっ…」 小さな頃から 物凄く、くすぐったがりだったユウ でも これは、くすぐったいだけじゃない 「っ…~~っ…んっ…」 ユウの少し高めの声 声まで…食べてしまいたい 「ユウ…大丈夫?」 「んっ……シュウ…」 「何?」 「シュウ…は?」 「?」 「シュウは…しなくて…いいの?」 そう言って ユウが、俺の胸に触れてきた 「俺は…ユウが気持ち良さそうなの、見てるだけで充分だから…」 「シュウにも…気持ち良くなって欲しいよ?」 「っ!…ありがとう…でも…ユウが、もう少し…こういう事に、慣れてから…」 「俺…よく分かんないからさ…ちゃんとシュウがしたい事言ってよ?嫌な事は嫌って言うからさ」 したい事… ほんとは… ほんとは… 「じゃあ…」 「うん」 「その…」 「言ってみて?」 「ユウが…もし…嫌じゃないなら…」 「うん…」 「触って欲しい…」 布団の中… 下着を下げて、ユウの手を取る 「ほんとに…いいの?」 「うん」 「い…嫌だったら、すぐ言って」 「分かった」 そっと…ユウの手を自分のものに触れさせる 「っ…」 ユウの、俺より細い指が当たる 「ユウ…気持ち悪くない?」 「ないよ」 「ここ…触れそう?」 「うん…」 ユウが、形を確かめる様に触り出す 「っ…」 「こんなんで大丈夫?どうすればいいんだっけ?」 「嫌じゃ…なかったら…握って…動かして…」 「あ…そっか」 ユウが、慣れない手つきで握ってくる 自分のも…そんなに触ってないユウが… 俺のを… そう思うと… 「んっ…」 「大丈夫?痛い?」 「大丈夫…痛くない…」 「ほんとに?力…これ位でいいの?」 「いい…ユウ…っ…気持ち…悪くない?」 「気持ち悪くないよ?シュウは?こんなんで、気持ち良くなれそう?」 「んっ…」 もう… だいぶ気持ちいいよ あのユウが、俺のを握ってるってだけで 興奮する… 「はっ…んっ…」 「シュウ…気持ちいいの?」 「んっ…はぁ……気持ちいい…っ…」 信じられない ユウが…俺のを… 「ユウ…」 「何?どうしたらいい?」 「ちょっと…手…いい?」 「うん」 ユウの手に手を重ねる 「っ…こう…少し…はっ…速く…」 「こう?」 「んっ!…はあっ……っ…」 気持ちいい ユウの…俺より小さな手が 一生懸命俺のを扱いてるって思うと… 「っ!…~~っ!」 「シュウ…大丈夫?気持ちいいの?」 「んっ…はっ…もっ…~~っ…イキそ…」 「出るって事?俺、このままでいい?」 「っ!…はぁっ…ユウ…~~っ…」 そのままでいいけど 手…汚れると思う 退けてあげたいけど 気持ち良くて… 「っ…くっ…っ…ぅっ…っ!…~~~~~っ!!」 ごめん、ユウ… きっと、手…汚した でも… 信じられないくらい気持ち良くて 幸せだ… 「ごめん、ユウ…手…汚れたよね」 「大丈夫……シュウ…ちゃんと気持ち良くなれた?」 「なれたよ…凄く…気持ち良かった…ありがとう」 「……………」 え? なんで、ユウ…無言… 思ってたのと違った? やっぱり気持ち悪かった? 「ユウ…手…洗って来て?」 「うん…でも、先にシュウの拭くね…」 「自分で拭けるから…」 「うん…」 そう言いながら、ティッシュを取ってくれて 「ちょっと…手…洗って来る」 「うん…」 前にも見た事あるし ユウも何回かイったから 大丈夫かと思った でも… やっぱり、あんなもの触って 気持ち悪くなったのかも ちゃんと拭き終わって、下着を上げて しばらくすると、ユウが戻って来た 俺の隣に戻って来てくれたユウが 自分から、俺の胸の中に入って来てくれた 「ユウ…大丈夫?」 「…………」 「ユウ?気持ち悪かった?ごめん」 「全然…シュウは気持ち悪くないよ…それより…」 「?…それより?」 「俺…気持ち悪くない?」 「え?」 何の話? ユウが気持ち悪い? 俺をイカせて、なんでそんな発想になるんだ? 「俺…シュウに出される時…なんか……」 「なんか?」 「なんか…凄い声…出してた……と、思う…シュウ…全然声出してなかった…俺…変じゃない?」 そう言って、俺の服を、ぎゅっと握ってきた それで… 気持ち悪いとか思ったの? 「変じゃない。気持ち悪くもない。感じ方も、声の出し方も…人それぞれ…全然おかしくなんてない」 「ほんとに?俺が恥ずかしくなるから…そう言ってるだけじゃない?」 ユウが、更に俺の胸の中に潜って来る 可愛い… 「違うよ。ユウは、感じやすいから、俺より声出るし、反応するだろうけど…おかしな事じゃないし…俺は、そんなユウが見れて嬉しいよ」 「ほんとに、ほんと?」 「ほんと…だから、これからは我慢するとか、考えないで欲しい」 「……恥ずかしいけど…それでいいなら…俺だけ異常かと思った」 「ユウ…」 ユウの感じてる声 可愛いくて可愛いくて いくらでも聞きたいのに 「ちょっとだけ聞きたい…いい?」 「シュウが…聞きたいなら、別にいいけど…」 「聞きたい…ユウ…」 ユウの首筋にキスをして ユウの腰の辺りに触れる 「んっ……くすぐった…」 腰から、背骨に沿って背中に触れていく 不思議だ 女の人みたいに柔らかい訳じゃない体 なのに… 「シュウ…くすぐったい…」 す~っと…背骨を腰まで滑らせると 「んっ…~~っ…」 そのまま、腰より下の柔らかい場所に触れる 「っ…シュウ…」 「ん…嫌?」 「えっと…うん…そっちは…あんまり…」 ユウが、暗闇の中 不安そうに顔を上げたのが分かった 「分かった。ちゃんと教えてくれて、ありがとう。こっちは?」 手をずらして ユウの胸の方に手を入れる 「そっちなら…大丈夫」 「ん…でも、嫌だったら言って」 「うん…っ…んっ…」 ユウが、俺から離れて仰向けになる 上には乗らずに 片手で、ユウの手を握って ユウの胸に触れる 「~~っ…んっ………はぁっ…んっ…んっ…」 可愛い 「ぁっ…っ…んっ……はぁっ…」 俺の手を握って 首を振ってる 「んっ…ぁっ……はっ…~~っ…ぁっ…」 可愛い 嬉しい 手を止めて、ユウをぎゅっとする 「はぁ…シュウ?」 「ん…大丈夫?」 「大丈夫だよ?」 「ん…ありがと」 「?…シュウ…もういいの?」 もういい訳ないと思われてる もっと聞いてたい気持ちもあるけど これ以上したら、またユウをイカせちゃう 「うん…ちょっとだけ…ユウの可愛い声聞きたかったんだ…だから、ありがとう」 「うん…シュウがいいなら、いいんだけど…」 「ユウ…好き…好きだよ…」 「ん…シュウ……俺もだよ…」 いつかは、余裕のある男になれるだろうか ユウが、自由に誰と笑ってても まとめて全部喜べる位に それまで、ユウは 俺の事…好きでいてくれるだろうか

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