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一緒に…イこ?
少しの間、ユウと抱き合ってたら
リビングのドアが開いて
「ユウ、帰って来たのか?」
「朔兄…そっか…一緒に居てくれたんだ」
「そんなとこ居ないで、さっさと部屋行け。俺は、ちょっと出掛ける」
「うん…シュウ、上行こ?」
部屋に入って、ベッドに座ると
「シュウ、ありがとう。ちゃんと深山と話す事出来た」
「そう…」
「いっぱい不安にさせて悪かった」
ちゃんと、ユウだ
いつも通りの…
「シュウ…泣いてた?」
「泣いてない」
「ふっ…泣きそうな顔してる」
そう言って、また抱き締めてくれた時…
「っ!」
ユウの匂いの中に
ユウじゃない匂いが混ざってる
「……ユウ…泣いた?」
「ん…泣いた」
「深山も?」
「ん…2人で、いっぱい泣いちゃった」
きっと…それで抱き合ってたんだ
そういう意味じゃないって、分かってる
そして今、凄く俺の事考えてくれてるって、分かってる
けど…
「っ?…シュウ?」
時々鼻をかすめる匂いが
不快でしょうがない
たったそれだけで
お前には敵わないものがあると、示されてる様で
突然ユウの体を、離してしまった
「……ごめん」
「えっと…俺こそ、ごめん…?」
ユウが戸惑ってる
けど
自分の中に、凄く黒い感情が渦巻いてて
ユウを近付けたくない
「ユウ……今日…帰ってもらっていい?」
ごめん…
こんな事言いたくないのに
ユウと一緒に居たいのに
「……分かった」
ユウが立ち上がる
行かないで
傍に居て
ずっと待ってたんだ
ユウが行ってしまう
「ユウ!!」
思わず、ユウを後ろから抱き締めてしまった
ダメだ
今、ユウと居たら
きっと…ユウを傷つけてしまう
離れなきゃ…
「シュウ…何、我慢してる?俺に、どうして欲しい?」
「~~っ…ユウは悪くない」
「シュウ…」
ゆっくりと、ユウが振り返る
「ちゃんと教えて…シュウを苦しめてる原因は?」
「~~~っ…ユウから…知らない匂いがする…から…」
そう言うと、ユウは少し驚いた顔した後
「馬鹿だな…そんなん、さっさと言えよ」
そう言って、あっという間に
目の前で、服を脱ぎ捨てた
上半身裸になったユウが
「ほら、これでいいだろ?」
そう言って、笑ってる
「~~っ…ユウ…」
抱き付いた俺を
「気付かなくて、ごめん…」
そう言って、背中をポンポンしてくる
いいの?
大切な思い出の奴なんだろ?
そいつの匂い付いた服…
そんな簡単に脱ぎ捨ててくれるの?
「ユウ…ユウ…」
「ん…ちゃんとユウだよ。シュウの事が好きな、俺のままだよ」
「~~っ…ユウ…」
2人して泣く程の思い出…
どういう気持ちなんだろう
ほんとは、もっとそいつの事考えてたいんじゃないのかな
俺を慰めなきゃなんないから…
「ユウ…」
「ん?」
少し体を離して見ると
俺の付けたキスマークが、ユウの胸に散らばっていた
「んっ…」
指でなぞると、ユウが可愛い声をあげる
「抱き合っただけ?」
「んっ…抱き合って…んっ…いっ…ぱい……泣いた」
「他、触れられたり…キスしたり…」
「ある訳なっ…~っ…ないだろっ…」
「ここ…キスしていい?」
「シュウの好きに…していいよ」
そっと、指で触れる
「ぁっ…!」
他より、柔らかくて、薄くて
ユウの中に近い部分
ちゅっとキスをする
「~~っ!…はぁっ…んっ…」
ユウが、ふらふらと壁に寄りかかった
そのまま、舌先で刺激すると
「あっ!~~~~っ…あっ!」
ユウの可愛い声が大きくなる
「ユウ…続けていい?」
「はぁ…シュウの…好きにしていいってば…」
「こっちも…同じくしていい?」
「~~っ…ぁっ…好きに…して…」
まだ、少し近くを触れただけなのに
これから与えられる刺激を想像してるのか
「んっ……ぁっ…はっ…」
ユウが、喘ぎ続けてる
周りを、くるくると触り続けてると
「~~~~っ…んっ…~~っ…はぁっ…シュウ…」
「何?」
「はっ…早くっ…してっ…」
「……何を?」
「そこっ……ぁっ…触るなら…早くっ…」
「触って欲しい?」
「んっ…周り…触られてるとっ……ずっと…~~っ…むずむずするっ…からっ…」
凄い…
ユウから触ってなんて言うなんて…
「…じゃあ、触らないでおくね」
「…え?」
「ん?」
「あ…ううん…」
堪らない…
ユウが、俺に胸触ってもらいたくて、期待してるなんて
「ユウ?どうかした?」
わざと、ユウの耳や、首に触れる
「あ…シュウ…」
首筋に触れてると
そのまま、胸に触れてと訴えてるかの様だ
首から、下には下ろさず
肩に触れて、腕に触れながら、肩にキスをする
「んっ…」
そのまま、少し下にもキスをして
「はぁっ…んっ…」
頬にキスをすると
「…?」
ユウが、なんで?って顔して見てる
「ユウ?どうかした?」
「え?……あ…ううん…何でもない」
「ほんとに?」
「うん…」
もしかしたら、ユウ自身よく分かってないのかもしれない
体が、そうしたがってるだけで
どういう状態なのか、理解出来てないのかもしれない
「ユウ…」
「何?」
「俺の手…ユウの触れて欲しいとこに、持ってって」
「触れて…欲しいとこ?」
「うん」
「分かんないよ…」
「じゃあ、適当でいい…ユウに動かして欲しい」
ユウが、???になってる
やっぱ、理解は出来てないんだ
「ふっ…ごめん。ユウ、可愛い」
「え?今の会話の、何処に可愛いの要素があったんだ?」
「ちょっとイジワルした…ごめん」
「されてないけど?」
「そう?続き…していい?」
「うん…?」
ユウの体は、思ってるよ
待たせてごめん
ちゃんと、こっちも気持ち良くしてあげる
「あっ!…はっ…んっ…」
待たされてたからか
少し弄っただけで
すぐに反応して硬くなった
舌を這わせると
「あ~~っ!…あっ!…んっ…はっ…~~っ!」
凄い反応…
これ、欲しかったんだもんね
期待させといて、待たせてごめん
「ぁっ…ぁあっ!…~~っ…」
壁にへばり付いたまま
必死に堪えて
まるで、俺に見せる為に、そうしてくれてるみたいだ
切なそうな表情
切なそうな声
「あっ…シュウ……もう…」
ユウの腰が動き出す
「こっち、出すね…」
ユウの下着ごと下に下げると
すっかりと気持ち良くなってる、ユウのものが出てきた
「あっ…やっ……シュウ…」
「やだ?やめて欲しい?」
「あっ…やっ…やめないで……シュウ…」
「続けて欲しい?」
「んっ…早く…お願いっ…」
ぞくぞくする
ユウが…
早く俺に、イカせてもらいたがってる
胸を弄りながら、ユウのものを扱く
「ああっ!…やっ…あっ…」
ユウの膝が、ガクガクとしだした
「ユウ…壁の方向いて…支えてあげる」
「あっ…壁…んっ…」
普通に考えたら、座ってしまうのに
もう、普通に考えられないんだ
全てを晒したユウが
言われた通りに、壁の方を向く
ユウを支える様にしながら、胸を弄り
ユウのものを扱く
「あっ!ぁあっ!…あっ…やっ…おかしっ…シュウ!」
「ん…大丈夫…いっぱい気持ち良くなって」
「きっ…あっ!…気持ちいいからっ…ぁっ…あっ!…もっ…いっぱい…気持ちいっ…からっ…」
「ん…じゃあイッテごらん?」
「あっ…やっ…」
壁に両手は付いてるけど
ほぼ意味をなしてない
ほとんど、俺に支えられる程感じてて
すぐにでもイキそうなのに
やっぱり、イク事に抵抗があるんだ
「ユウ…イクまで…苦しいから…」
「あっ…やっ……ぁあっ!…やっ…~~っ…やっ…」
「ごめん…ちょっと…刺激強いけど…」
ユウの先端を、少し強めにグリグリと弄る
「ゃあ~~っ!!…あっ…あっ」
イキたがってる
腰が…
ユウの動きに合わせて、扱く
少しずつ…早めていって
「ぁっ…ぁっぁっぁっぁっ…」
集中してる
イキそう
ぐっと握る力を強めて扱きながら
胸に当ててた指で、思いっきり摘まんであげると
「~~~~~~~~っ!!!」
声にならない声を上げて
ようやくイった
こんな体勢で
何も分からないユウに、イジワルしながらイカせてしまった
「ごめん…ユウ…大丈夫?」
「……ぁっ……ぁっ…ぁっ…」
ユウの腰が
余韻に浸る様に動いている
「辛いだろうから、横にするね」
ユウを横にして抱き抱えて
ベッドへと下ろす
「んっ…んっ…ぁっ……」
感じ方強いから
その後の余韻も強いんだ
「シュ…シュウ…」
「ん…ここに居る…大丈夫」
「ん…ん…体…変……」
「すぐに落ち着くから…」
そう言って、頭を撫でて
頬を触って、体が冷えてきてる事に気付く
布団を掛けてあげると
「あっ!…んっ…~~っ…やっ!」
「?…ユウ?」
「~~っ…ぁあっ!」
「ユウ?どうしたの?」
何もしてない
何処も触ってないのに
「ゃっ…ぁっ……~~っ…ぁあっ!」
布団の中で、体動かしながら
喘ぎ始めた
……布団?!
布団を剥ぎ取ると
「ぁっ…はぁっ…ありがと…」
布団が当たって?
それで、嫌がって動いては、感じて?
「はぁっ…はぁっ……シュウ…~~っ…体…戻らない…」
「大丈夫…少しずつ…っ?!」
ユウのものが
また勃ってる
「んっ…おかしっ……シュウ…ずっと…変…」
「ユウ…」
「助けて…変……ぁっ…助けて…」
どうしよう
2回もイカせて大丈夫?
絶対大丈夫じゃない
なんとか…収められないかな
「ユウ…」
「んっ…あっ!…あっ…あっ…」
なるべく、優しく…ゆっくりとユウを抱き締める
「大丈夫…落ち着く…大丈夫…」
「んっ…シュウ…んっ…んっ…~~~~っ…ぁあっ!あっ!あっ!」
「っ…ユウ…」
ユウが…俺に擦り付ける様に、腰を振ってくる
我慢しろ
ダメだ
ユウ…壊れちゃう
「ユウ…落ち着くから…」
「やぁっ!…変っ!…体……はぁっ…はぁっ…ぁあっ!…あっ…あっ…あっ…」
「~~~~っ…ユウっ…」
「ぁっ…あっ………~~っ…んっ…シュウっ…シュウっ…」
ごめん
イキたいんだ
けど、イキたくないんだ
なんとか、疲れて眠って
「ぁっ…シュウ……分かんな…んっ…んっ…ぁあっ!………んっ…シュウ…んっ………」
少し…落ち着いてきた?
体は、まだびくびくしてるけど、意識が…
静かになって、少しの間、体だけがびくびくとして、少し落ち着いた時…
「っ?!」
え?
「ぁっ…ぁあっ!」
突然、また…
「やっ…やっ…あっ…はっ…ぁあっ!」
「ユウ…」
「やっ…シュウ……~~っ…助けて…」
落ち着いてなかった
一瞬寝落ち?意識飛んでた?
ダメだ
イカせるしかない
「ユウ…聞いて…」
「んっ…シュウ…ぁっ…助けて…」
「もう一度、イクしかない…凄く大変だろうけど、ごめん…それしかない」
「んっ…分かんない…お願い……変っ…もうやっ…」
「ごめん…もうやだな…イカせるよ」
ユウから離れようとしたけど
凄い力で、しがみ付いてる
「ユウ…手…力抜ける?」
「やっ…シュウ…やっ…」
怖いんだ
不安で、離れたくないんだ
「分かった…そのままでいいよ」
「んっ…んっ…シュウ……早くっ…シュウ…」
ユウの腰の動きが止まらない
精神的にも、体的にも、もうユウの限界だ
自分の下着ごと下げて、自分のものを出す
ゆっくりと…ユウのものに擦り付ける
「っ?!…あっ…」
「ユウ…気持ちいい?頑張ってイこうな?」
「あっ!…シュ…あっ…あっ…ぁあっ!」
「~~~っ…はぁっ…」
気持ちいい!
ユウが、勝手にどんどん、擦り付けてくる
俺の方が、イっちゃいそう…
「っ…ユウ…気持ちいいね?」
「ぁあっ!…気持ちいっ…ぃっ…ぃっ…ぃぁあっ!」
「っ…っ…一緒に…イこ?」
「んっ…一緒…ぁっ…ぁっ…いっ…一緒?」
「んっ…俺も気持ちいい…一緒にイケる?…一緒なら…怖くないだろ?」
「んっ…んっ…」
ユウが、必死にコクコクと頷く
「はぁっ…はぁっ…くっ!…くっ!…うっ!…」
「ぁあっ!…あっ…ぁあっ!…」
俺も、深く強く腰を動かすと
ユウが、一層喘ぎ出す
「~~っ!…ユウ…イキそうっ…ユウもイケる?」
「ぁあっ!…気持ちいっ!…シュウ!…あっ…~~~~~~っ!!」
「~~~~っ!…っ!…っ!」
しばらく2人で余韻に浸ったまま、動けず
ようやく、動きを止めて、ユウを確認すると
死んだ様に眠ってた
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