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自己満足

「大至急って…大和、なんの用事なんだろう」 「さあ?」 玄関に来てくれたシュウと、リビングに入ると朔兄が居たので、大和の伝言を伝えると あっという間に、すっ飛んで行った 「朔兄と何見てたの?」 「これ?」 一時停止されてたテレビを、シュウが再生する 2人してソファーに座って見ると… これって…これって… 「まさか…お化けの話?!」 「色んな不思議な話」 「怖くない?!」 「どうだろう…俺は怖くないけど…なんか、面白い話にする?」 「怖くないなら、見る」 途中からだけど 全然知らない人なのに、何度も会うとか 誰かが居る気配とか 「…と、いう話でした」 え? 「どういう事?!」 「不思議だね」 「え?何?結局、何だったの?!」 「さあ?ストーカーだったのか、生き霊だったのか…」 「え?どっち?ハッキリして!」 「分かんないから…不思議な話なんじゃない?」 何これ モヤモヤする! ストーカーなら、捕まって欲しいし 生き霊なら、お祓いして欲しい! とか、なんとか思ってるうちに 次の話が始まってるし 次は、スッキリさせて欲しい と、思ってたのに 「…と、いう話でした」 え? 「今のは?今のは、結局どういう事?」 「なんか…別の世界に来ちゃったのかね」 「別の世界?元の世界の人達は?」 「さあ?同じ人達が居るのに、皆なんか違うって不思議だね」 不思議だねって だって、それって シュウは居るのに、今のシュウみたいじゃなかったり 今みたいな関係じゃないって事 「そんなの…困る」 「ユウ…普通あり得ない事だから、不思議な話になってるんだよ」 「そうだけど……んむっ…」 「ユウには起こらない…」 「んっ…シュウ…んっ…」 シュウが…じっと見つめてくる 「ユウ…今日…泣いた?」 心臓がドックン!って言った気がした 「泣いて…ない」 「ほんとに?」 シュウが、ゆっくりと頬に触れてくる 「~~~っ…ごめん…少し…泣いた」 嘘…吐けない~ やっぱ、嘘吐くの無理! 「泣かされた?」 「違う」 「……じゃあ…いい」 そう言って、優しく抱き締めてきた 「シュウ…」 「ユウが、泣かされたなら、許さない」 「違うよ」 「分かった」 いっぱい聞きたいよね けど 聞かないでくれるんだ 「ありがとう」 きっと、シュウもこんな思い 何度もしてきたんだろな 「ユウ…」 「ん…」 甲斐は、今泣いてる 俺のせいで… けど、シュウには関係ない 「ん…んっ…んはっ…んんっ…」 甲斐を泣かせておいて こんな事してる でも… 抱き締めるだけなら、いいってもんじゃない 明日になったら、いいってもんじゃない 甲斐が元気になるまで こういう事しないなんて シュウが協力する必要ない 恨まれるなら俺 文句言われるのは俺だけ シュウはただ 俺を好きでいてくれてるだけ 「んっ…んっ……あっ!」 「嫌?」 「嫌じゃない」 なんか… なんだろう シュウには全然関係ないんだけど 嫌な事…して欲しい そんなの、全然甲斐にも関係ない 俺が、今シュウと居る時点で 甲斐にとっては、あり得ない だから… どっちにも全然関係ない訳で 俺が嫌な思いしたところで 全然懺悔にもならない訳で そんなの分かってるけど 責めて欲しい 人の好意を断っておいてって 罰を与えて欲しい 「シュウ…もっと…痛くして」 「っ…何言ってるの?そんなの、する訳ない」 「じゃあ…なんかもっと…凄い事して」 「凄い事って…」 「何でもいい…なんか…いつもと違うやつ…」 おかしな事言ってる シュウには関係ないのに 「……ユウ…部屋…行こう」 シュウの部屋行って シュウがなんか…準備してる 何するのか分からない 少し怖くて不安で… だから、いいと思う 「ユウ…こっち来て、横になって」 「うん」 「ユウ…」 今日は そんな、優しくして欲しくないんだ もっと、適当に、好きな様にして 「んっ……はっ…あっ!」 もっと…もっともっと…いいよ この堪えられない感じ どうしようもなくなるから 「んっ…ぁあ~っ!」 「ユウ…大丈夫?」 「大丈夫…だから…もっと…」 「ん…」 胸から… 体中に電気流されてるみたい 「っ?!」 「嫌ならやめる」 「……嫌じゃない」 「途中でも…嫌なら言って」 そう言って、シュウが後ろに触れてくる だけど、なんか… 何かが付いてる ヌルヌルした物… 「っ……んっ…」 変な感じする ほんとは… ここ苦手 しかも、お風呂入ってない 綺麗にしてからじゃない 「んっ………んっ…」 「ユウ…なるべく力抜いて」 力… そんなとこ触られて 力…抜けないよ 「口…開けて」 口? 「その方が、力抜ける」 そうなの? 「……はっ……はっ…」 「そう…上手」 「はぁっ…はぁっ…ぁっ?」 「大丈夫?」 「ぁっ…大丈夫…なんか…変な感じ…」 「そのまま…なるべく力抜いて」 恥ずかしい 変な感じ だからいい もっと… 「はっ…シュウ…」 「嫌?」 「なん…か…ムズムズ…する」 「ん…ユウのここ…」 「あっ!」 「ヒクヒクしてきた」 どういう事? それが何? 「少し…入れるね」 「はぁっ…んっ?」 「沢山付けるけど…痛かったら言って」 「はぁっ…はぁっ……あっ!」 「痛くない?」 ヌルヌルが… 入って来た… 「はぁっ…痛くはない…から…止めないで…」 止められると… ムズムズ…ムズムズ… 「分かった」 シュウが中に入れてくれると ムズムズが、少し落ち着く 入れられるのは、変な感じ なのに、ムズムズは落ち着く 頭…おかしくなる 「あっ!」 ゆっくり入って来たシュウの指が 出て行った 「あっ…あっ…シュウ…」 ムズムズする ムズムズする! 「もう一度入れるよ」 「んっ…んっ…」 早く早く 「あっ…ぁあっ!」 「少し…動かして大丈夫?」 「あっ…大丈夫…」 「ん…」 出たり入ったり 変な感じ 「ユウ…仰向けにしていい?」 「んっ…いい」 横向きから仰向けになると 「ちょっと、足広げるね」 え? シュウが、仰向けになった俺の両膝を立てた つまり… 全部丸見えだ 「ユウ…この格好…嫌?」 嫌ってか… あり得なくない? だけど いつもと違う、凄い事してって言ったのは俺だ 「シュウが嫌じゃないなら…いい」 「嬉しい…」 そう言って、シュウが また指にトロトロした物を付けると 「入れるよ」 「ん…」 そう言って、中に入って来た 出たり入ったり 変な感覚 少しの圧迫感 凄い異物感 これの何が シュウにとっていいのか… 少しずつ中に入れてる時に 周りに触れてくる シュウの指が心配 大丈夫かな 「ユウ…何処か、他とは違う感じするとこない?」 「んっ…違う?……はぁっ…分かんない」 他とはって? 中のって事? ってか、やっぱ… そんなに触ったら あり得ない物が、シュウの指に付… 「ぁああっ!!」 何が起きたか分からないまま 一瞬…気が遠くなってた 覚えてるのは、凄い衝撃 「ユウ…ここ気持ちいいの?」 気持ちいい? これ… 気持ちいいなの? 「…わ…かん…なぃ…」 なんか…凄いよ? 気持ちいいも何も… 何も分かんなくなるよ? 「痛くはない?」 「ん…」 「じゃあ…ここだと思うんだけどな…これ、気持ち…」 「ぃああああっ!!」 おかしい 何これ 絶対気持ちいいじゃない 急所なんじゃないの? そこ…少し触られるだけで 意識…失くなるよ… 「ユウ…気持ちいいんだね」 違うと思うよ 「ぁっ…はぁっ…ぃぁっ…」 あれ? 違うって言ったはずなのに… 「ん…イキたいんだね?」 え? 「ここ触りながら、イカせてあげるね」 いや… ほんとのほんとに 意識失くしちゃうよ 「ぁっ…はぁっ…んっ…はぁっ…」 少し頭を振ってみると 「ん…もう我慢出来ないね」 そうじゃないよ もっかい、そこ触られたら…… 「あっ?!…いっ…ああああっ!!」 「ん…イって…ユウ」 もう頭真っ白 でも、自分の声はまだ出てる 「ぁっ…ああああっ!…………うっ…ぅぅ……っ!…ああああっ!」 俺の…声だよね? 凄い格好したまま シュウに全部見せながら、腰振ってる でも、これでいい あり得ない位、恥ずかしい格好で 意識失くす位の衝撃与えられて ほんの少しだけ満足したのは 自分勝手な 自己満足 だから… 何も聞かずに付き合ってくれたから… 言わなきゃ…… 「……ぁっ…りが…と…」 なんとか、ギリギリ多分声を届けて そして… 完全に意識を手離した

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