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罪悪感
ここんとこ、なんかずっと考えてて
凄く悩んでて
そしたら、クラスの友達のとこ、遊びに行くって言って
そりゃ…
行って欲しくなんてないけど
色々…聞きたいけど
ユウが1人で考えるんだって決めて
1人で頑張って頑張って考えた事だから
優しいユウが
俺が、気になってるって分かってて
それでも言わないで、頑張ってる事だから
深山じゃないって言うし
なんとなく落ち着かない気持ちで
朔兄に誘われて、不思議な話特集を見てると
ユウと朔兄が、入れ替わった
ユウ…いつも通り
元気
良かった
「そんなの…困る」
さっきからユウが
テレビ見ながら、不安そうにしてる
あり得ないからこそ、不思議な話なのに
なんでも一生懸命
素直で可愛いくて
「そうだけど……んむっ…」
「ユウには起こらない…」
「んっ…シュウ…んっ…」
ユウにキスしながら見てて、気付いた
ユウ…
少し目が赤い?
もしかして…
「ユウ…今日…泣いた?」
「泣いて…ない」
「ほんとに?」
別に、詮索する訳じゃないけど
そりゃ、知りたいけど
とりあえず、泣いてたのか…
ユウの頬に、そっと触れてると
「~~~っ…ごめん…少し…泣いた」
ユウは、基本的に嘘を吐けない
「泣かされた?」
普通にテレビ見てたけど
「違う」
頑張って隠してたんだ
「……じゃあ…いい」
まだ1人で頑張ってたんだ
優しくユウを抱き締める
「シュウ…」
「ユウが、泣かされたなら、許さない」
「違うよ」
「分かった」
それなら、いいよ
聞きたいけど
今、俺がこう思ってるの気付いてる
それでも、言わないって決めたんだろ?
そうしなきゃって、頑張ってるんだろ?
誰かの為に…
「ありがとう」
「ユウ…」
「ん…」
ユウが1人で考えなきゃって、思う事で
俺には言わない方がいいって思う相手で
深山ではなくて
「ん…んっ…んはっ…んんっ…」
いつか付けてきたキスマークが
チラチラと頭を過る
俺の付けた痕に
上書きしてきた奴…
クラスで1番仲のいい友達って言ってた
もしも、そんな奴に好意を寄せられて
それを…受け取れなかった場合
優しさで出来てるみたいなユウ
人の気持ちを、他人の何倍も感じてしまうユウ
どれだけ泣いた事だろう
どんな気持ちで、平気な顔して俺の所へ…
「んっ…んっ……あっ!」
「嫌?」
「嫌じゃない」
即答…
少し胸に触れただけで感じるユウ
いつもなら、ほんの一瞬
不安からか、恥ずかしさからか
戸惑う様に答えるのに…
体は、いつも通り
ほんの少しの刺激で反応している
なのに…
「シュウ…もっと…痛くして」
ユウが
ユウとは思えない事を言って来た
「っ…何言ってるの?そんなの、する訳ない」
「じゃあ…なんかもっと…凄い事して」
「凄い事って…」
「何でもいい…なんか…いつもと違うやつ…」
ユウにとっては、これだって凄い事だろ?
まだまだ堪えられない事だろ?
何でもいいって…
いつもと違うのが、どんなのかも知らないのに
必死な顔…
まるで
虐めて欲しいと言ってるみたいだ
罰を与えてと言ってるみたいだ
「……ユウ…部屋…行こう」
朔兄から渡された物を取り出して、準備してても
ただ見てる
それ何?とも、どんな事するの?とも聞いてこない
「ユウ…こっち来て、横になって」
「うん」
何されるか分からないのに…
「ユウ…」
「んっ……はっ…あっ!」
すぐに反応する胸が見える様に
上を脱がせる
「あっ…ぁあっ!」
反応しながらも
なんの抵抗もなく脱がされる
俺の予想が正しいのかなんて分からない
だけど、ユウは他人の気持ちも、自分の気持ちも
俺達の何倍にもしてしまうから
「んっ…はっ……~~っ…あっ!」
多分、何か悪い事したと思ってる
誰かを傷つけるみたいな、人の気持ちに関係する事で
だけど、きっと
ほんとは、そこまでユウが罪悪感を感じなくても、いいはずなんだ
「んっ…ぁあ~っ!」
「ユウ…大丈夫?」
大きく胸を反らせたユウに聞くと
「大丈夫…だから…もっと…」
「ん…」
俺じゃない誰かが、こんなにユウを悩ませた
俺じゃない誰かが、こんなにユウに罪悪感を与えた
こんなに…
俺もユウも知らない
ユウになってしまう位に…
「っ?!」
ユウが、いつもなら苦手だっていう部分に手を回すと
やっぱり、少し戸惑った様な顔になる
なのに…
「嫌ならやめる」
「……嫌じゃない」
「途中でも…嫌なら言って」
嫌だから触れてと言ってるみたいだ
いつもなら、そんなとことか
お風呂入ってないからとか言うのに
こんなユウ…知らない
後ろに触れながら、下着ごと脱がしていく
そして、痛くない様にローションを付けて触れると
「っ……んっ…」
ユウが、俺にしがみ付いてきた
やっぱり、触れられる感じ
全然違うのかな
「んっ………んっ…」
ユウの、しがみ付く力が増して
もう…顔を埋めてくる
「ユウ…なるべく力抜いて」
そう言っても、無理か…
「口…開けて」
?って顔して
ユウが見上げてくる
「その方が、力抜ける」
そう言うと
俺の顔を見たまま
口を開けて
「……はっ……はっ…」
なんて顔するの?
「そう…上手」
襲ってしまいそう
「はぁっ…はぁっ…ぁっ?」
「大丈夫?」
「ぁっ…大丈夫…なんか…変な感じ…」
そう言って
俺の胸に埋まった
「そのまま…なるべく力抜いて」
入り口の周りを
ゆっくり優しくマッサージを続けてると
ユウの入り口が動き始めてきた
「はっ…シュウ…」
「嫌?」
「なん…か…ムズムズ…する」
「ん…ユウのここ…」
「あっ!」
「ヒクヒクしてきた」
少し入り口に触れただけで
ユウが大きく反応する
もう…いいかな…
「少し…入れるね」
「はぁっ…んっ?」
「沢山付けるけど…痛かったら言って」
よく分かってなさそう
大丈夫
痛くなんてしない
ゆっくり…ゆっくりと指を入れると
「はぁっ…はぁっ……あっ!」
「痛くない?」
一瞬、ギュッと力が入り
指を挟められたけど
「はぁっ…痛くはない…から…止めないで…」
すぐに力を抜いて
また、ヒクヒクと動かしている
「分かった」
まるで
俺が入るのを誘ってるみたいだ
ゆっくりと少し入れて
ゆっくりと出す
「あっ!」
大丈夫かなって見てると
「あっ…あっ…シュウ…」
ユウが俺を
必死な顔して見上げてくる
そして、ヒクヒクした部分を
俺の指に当ててくる
「もう一度入れるよ」
「んっ…んっ…」
うんうんと頷いて
再び、ゆっくりと入れると
「あっ…ぁあっ!」
さっきよりも
反応が大きい
大丈夫かな
「少し…動かして大丈夫?」
「あっ…大丈夫…」
「ん…」
ほんとは大丈夫じゃないんだろな
でも
そういう事して欲しい
そんな気持ちなんだろな
いいよ
誰の為か知らないけど
ユウがそうして欲しいなら
ゆっくりと入り口や中を
優しく解しながら
入れたり出したりしてると
徐々にユウの力が抜けていく
「ユウ…仰向けにしていい?」
「んっ…いい」
意味…分かってないよな
そう思いながら、ユウを仰向けにして
「ちょっと、足広げるね」
ユウの両膝を立たせると
少し驚いた様な顔をした
「ユウ…この格好…嫌?」
ユウは基本的に、俺達に対してあまり羞恥心がない
けど…
こんなとこを、こんな格好して見せるなんて、子供の頃からなかった事だから
凄く動揺してるはずだ
なのに…
「シュウが嫌じゃないなら…いい」
意志の強い目
「嬉しい…」
いいよ
凄い格好して
いつもと違う事しよう
けど
痛くだけは出来ないよ
ユウを傷つけたりなんて出来ない
たっぷりとローションを付けて
少し入れては少し中に触れ
少しずつ探ってく
凄い…
俺の指が入ってくの
全部見える
ユウの中に…
入ってく
ユウの中…
気持ちいい
挿れたく…なってしまう
「ユウ…何処か、他とは違う感じするとこない?」
「んっ…違う?……はぁっ…分かんない」
位置的に、この辺だと思うんだけど…
少し中を探ってると
「ぁああっ!!」
突然ユウが
悲鳴みたいな声を上げた
「ユウ…ここ気持ちいいの?」
そう聞くと
「…わ…かん…なぃ…」
少しぼ~~っとしたまま答える
痛くはないみたいなので
もう一度…
「じゃあ…ここだと思うんだけどな…これ、気持ち…」
「ぃああああっ!!」
凄い…
絶対ここだよな
「ユウ…気持ちいいんだね」
ぼ~~っとしてるユウに聞くと
「ぁっ…はぁっ…ぃぁっ…」
なんかもう
声になってない
けど
明らかに気持ち良さそうに勃っている
「ん…イキたいんだね?」
考えれないし
喋れないんだ
「ここ触りながら、イカせてあげるね」
と、言うと
「ぁっ…はぁっ…んっ…はぁっ…」
辛そうな顔して
軽く頭を振っている
「ん…もう我慢出来ないね」
ユウは、イク事に抵抗がある
こんな状態になっても
首振るくらい
けど、もう限界そうだよ
さっきの場所に触れながら
扱いてあげると
「あっ?!…いっ…ああああっ!!」
「ん…イって…ユウ」
腰を浮かせながら
凄い格好で
涙流しながら喘いでいる
俺の指咥えて
足開いて
全部見せながら
「ぁっ…ああああっ!…………うっ…ぅぅ……っ!…ああああっ!」
堪えて…堪えて…
泣き叫ぶ様にして
イッた
これでいい?
ユウ…
そんなに感じなくてもいいはずの罪悪感
少しは消えて楽になった?
「……ぁっ…りが…と…」
そう言うと
全身の力が完全に抜けた
ありがとう…か
全部…俺の気持ちも全部、分かってんだろな
罪悪感は…俺への分もなんだ
「ごめん…もっと他の方法…思い付けば良かったね…」
2人分の思いなんて感じてたら
ユウ…壊れちゃうよ
「ユウ…こうして…少しは俺が貰えたらいいのに…」
優しくユウを包み込む
全身汗だくで
涙で濡れた顔
「頑張り過ぎだね…1人でいっぱい頑張ったね…いっぱい…休もうね…」
不器用でごめん
気が利かなくてごめん
もっと大人になるから
もっと余裕のある大人になるから
ユウが必死に頑張った事に
つまらない嫉妬なんてしない位
もっと…大人になるから…
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