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普通のオナニーじゃ足りない…… 3
早速週末に高峰の家にお邪魔する。
「最短で予定合わせてくるとか……そんなに期待してたのか?」
「ちっ……がくはない、けど」
もう取り繕ってもしょうがないだろうから素直に言うと高峰の目が細くなる。こないだと同じじゃつまんないだろうからなとかブツブツ言いながら遮光カーテンを引いてく姿を俺は座って見てた。
「酒、少し入れる?」
「いや……このままで出来るもんなのか知りたい」
「おけ。じゃあ横に……」
「待って。脱いでいい?」
「あ?」
だってこないだひどい目にあった。ジーンズはダメだ。
「別に全裸になるとかじゃねぇって! Tシャツと下着は脱がないっ」
ちなみに一応シャツとパンツの替えは持ってきた。そう付け加えれば高峰が吹き出す。ツボに入ったのかヒッヒッと腹を押さえてるのがなんかムカつくな。
「楽な、格好で……どうぞ。ふひ……」
「催眠してもらうんじゃなきゃ殴ってるわ」
とか文句言いつつもいそいそと準備して高峰のベッドに横になってしまう自分が憎い。だってあの日から一度もオナニーで満足できてないんだからしょうがないだろ……俺は飢えてるんだよ。
「自分が初期に作ったやつのアレンジでやってみるわー。でも期待しすぎて興奮してるとかかりにくいぞ」
「まじか……」
「やってみてかかり悪そうなら少し酒入れれば?」
「……そうする」
催眠に関しては高峰の言うとおりにしたほうが良さそうだ。俺は言うて1回しかかかったことのない初心者なんだから。
「そこまでかかりたい願望なさそうだったのに、なんでお願いしてきたわけ?」
「……満足感が……ない」
「はぁ?」
「オナニーしても! 出してもあのときみたいに全部持ってかれる感じがしない」
ガバっと起き上がって高峰に訴えれば、めっちゃ顔が近すぎてビビる。ニヤニヤされるのももうこの際どうでもいい。
「どハマりしちゃったわけだ」
「ちげーし、他の聞いても全然かかんないし。あ……」
「聞いてんじゃん。ふーん。なるほどねぇ」
高峰に頭を押されてまたベッドに横になると、俺の目の上に高峰の手が乗せられた。少しひんやりする手が気持ちいい。ピッという音が聞こえると部屋の中が暗くなった。
「まあ、まずは寝たまま自分の話でも聞いててよ。自分はさ……」
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