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「……そうだが」 しかも不良のくせに、柔道段持ちで全国ベスト3という余計なオプションまで備えていた 俺はコイツと、心底関係を持ちたくはなかった 「ちょちょ、そんなとこ突っ立ってないでさ、こっち来なよ」 ニコニコと手招きをしてくる東に、少なからず悪い予感がした どういった言い訳をして逃げようか、そんなことを考えて、その場を動くことはなった 「さっさと来いよ」 親しげに話しかけていた東は、動じない相澤に痺れを切らせ、本性をちらつかせる まともな言い訳を考えることも出来ず、重い足取りで東のいる教室に入った 「………なっ!」 教室の中を見渡すと、一人の女性徒が東の性器をくわえている光景が目に飛び込んできた 「あ、もういいよミキちゃん。全然気持ち良くなかったわ」 東はそう言い女の頭を掴み強引に引き離す 「え~、ゴメンねたっくん、ミキ下手くそで……」 女性徒は、物欲しそうに東の目を潤んだ瞳で見つめた 「今日そういうのマジでいいから、帰っていいよ」 東はそんな女の顔すら見ようともせず、自分の性器をズボンに仕舞う 女性徒は、もうっこの遅漏!と怒って教室から飛び出して行ってしまった 一方東は、お前が下手くそ過ぎんだよメス豚がとぼやいていたが、気を取り直して笑顔をこちらに向ける 相澤はそんな光景を困惑しながら見ていて、言葉を発することも出来なかった 「あ~ゴメンゴメン、ビックリしちゃったよね?」 笑顔のままイスから立ち上がり、相澤の方に寄って来る東 端正な顔立ちに、高い身長、不良のクセに女たちに学校一のイケメンと囃し立てられ、まるでテレビに出てくるアイドルのような秀麗な見た目のコイツは、一体何の用事があって俺を引き留めたのだろうか 「……。さっきの子は……」 「あ、いいのいいの、気にしないで!勝手に咥えてきただけだから」 「はぁ」 イケメンというのは何もしなくても女が勝手に性処理までしてくるのか、と圧巻する 「……でさぁ話変わんだけどさ~、コレ、キミでしょ?」 東はつい今しがたの出来事をもう忘れているかのように、ポケットからスマートフォンを取りだし、ディスプレイに映った動画を相澤の目の前に向ける

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