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芽生えた執着心

「あれ?東くん朝から来るなんて珍しいわね、どうしたの?」 扉を開けるとそこには養護教諭の先生がいた 「美咲せんせ~、こいつが体調悪いみたいだからちょっとベッド使わせて~」 「うっ…!」 そう言い終わるや否や、俺をベッドに放り投げる 「ちょっと体調悪いなら乱暴にしないの!困ったわねぇ、私今から職員会議なんだけど……熱はあるの?」 「センセー大丈夫だよ!俺が面倒見るし~早く行っておいでよっ」 グイグイと保健室から追い払おうとする東がこっそりと先生、また今度シようね。と耳打ちするのが聞こえた 美咲先生と呼ばれたその人は何言ってるのよもう!と顔を赤くさせながらそそくさと保健室を後にした 「ほんと女って単純だよな~」 こいつ、教師にも手を出してるなんて……ほんとクズだな……。 そんなことを頭で呆然と考えながら、自身の身に迫るこれからのことをどこか他人事のように上の空になって、窓から見える青空を眺めた 「やーっと二人っきりになれたね?相澤クン」 「……。」 無言でいる相澤を気にも留めず人気者も楽じゃないね~とぼやきながらベッドにドカッと乗り上がってくる 「昨日のあの後さ~、ずーっとお前のこと考えてたんだよね~俺キモくない?」 ケラケラと笑いながら東が横たわっていた相澤の腹の上に跨るよう覆い被さる 嫌だ…… そう頭で訴えるが声が出ない 「んでさ~まさかとは思ったけど昨日の写真で三回もイけちゃったわけ」 いっつも女の子にして貰ってたからさ~自分でシコるとかほんと何年振り?まじ笑ったよね~うるさい独り言を言いながら相澤の制服のボタンに再び手を伸ばす 嫌だ……っ! 「だからさ~一回ハメさせてよ」 「……っ」 今度は丁寧にボタンを外していく東の妖艶な手つきに、不覚にもゾクっと身震いする 「や、めろ……」 絞り出すようにやっと発せられた言葉は東にとってはただの興奮剤にしかならなかった 「何それ、抵抗のつもり?そんな潤んだ瞳で見つめられてもさ~好きにして下さいって言ってるようなモンじゃん」 いつの間にか上半身をはだけさせた相澤の白い肌に痛々しく無数の青いアザが浮かんでいる それを見た東は一瞬沈黙したが、特に気にする様子も無かった

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