54 / 55
.
「はぁっ、は、んッ……んん」
お互いに貪るような激しい口付けを交わす
よほど余裕がないのか、カチカチと歯をぶつけながら舌を絡めて、上顎や口腔内を執拗にねぶる
数分と続く行為に終止符を打ったのは我慢できなくなった優斗の方だった
「た、くみ……も、良いから……」
蕩けた瞳で拓海の肩を押す
そのまま起き上がり、苦しそうに布を押し上げているズボンに手をかけベルトを外した
「えっ、えぇ?優斗……もしかして舐めてくれんの?」
間抜けな声を上げる拓海が期待に満ちた目で優斗の行動を見届けている
「ん……」
猛々しくテントを張っている下着の上から、焦らすように口付けをすると、ピクピクと中のモノが震える
「ちょ、どこで覚えたのそんなの!……やばい、めちゃくちゃ興奮する」
拓海はかなり切羽詰まった様子で、更に息が荒くなっている
漸く下着をずり下ろすと、血管の浮き出る雄々しい拓海の昂りが天を仰いだ
ごくりと生唾を飲んで、それを咥える
瞬間、ぴくりと跳ねるのが分かった
「ん、む……」
不器用ながらも舌でなぞるように拓海の雄に舌を這わせる
だんだんと口から涎が溢れ、ジュル、と音を立てながら口を上下に動かす
奥まで咥え込もうとするにも、喉まで届きそうな太くて大きい拓海のそれは、半分ちょっとしか口に入らず、優斗は根元の方に指を添え、搾り取るように上下に扱く
「うっ……わ、ちょっ、やばっ!やばいそれ、すぐ出るって!」
もう限界が来たのか、拓海に頭を掴まれ引き上げられる。
それ以上はダメと呼吸を乱しながら優斗を押し倒した
「……ふ、拓海、焦りすぎ」
「わっ、分かってるよ!でも優斗が煽るからじゃん!」
そのままズボンを下ろされ、まだ半勃ち状態である自身のソレに、拓海の昂った熱が添わされた
大きな手がそのまま優斗のペニスと同時に激しく扱き始める
「……ッア!なん、そ、れっ……アァッ!?」
みるみる内に優斗の陰茎も熱を持ち始め、先走りを垂らしている
涎と相まってヌルヌルになったお互いが擦れ合う感覚が堪らなく気持ちいい
「まっ……!それッ、擦れて……っ、ンンッ」
感じたことのない快感の正体を見ようと下を見ると、いやらしく重なるお互いのものが生々しく、恥ずかしさで拓海の顔が直視出来ない
「あっ、やべえ、これ、すぐイキそう……」
更に速度を上げながら昂った熱同士をぶつけ合い、カリの段差が弱い所を刺激し、お互いが限界を迎える
「まっ、むりっ、待って……も、イッちゃ……」
それでも構わないと言った様子で、東の止まらない手を必死に抑える
「やだっ、拓海、なか……中に入れて欲し……」
潤んだ瞳で顔を赤くしながら懇願する。
拓海はハッとして一瞬固まるが、すぐ嬉しそうに笑い、ベッドの横に備えていたローションを取り、たっぷりと物欲しそうにしている優斗の窄まりにかける
「……うっ、あ、冷た……」
「……すぐあっためてあげるから」
ヌリヌリと指を滑らせ、柔らかいそこに指を差し入れる
「……ンッ、あ……」
もう既に的を得てる拓海は、すぐに優斗のイイトコロを刺激した
「やっ、アッ、ンンッ、ぅあ……」
二本三本と指を追加し柔らかく前立腺の肉壁を挟み込まれると、キュウ、と痺れるような快感が生まれる
「いっ、あぁっ……そこっ、気持ち、ンンッ」
何度も限界の来てる拓海は、優斗のいやらしく上げる嬌声だけで果てそうなほど前が張り詰めてしまっていた
「優斗、ごめん……俺、もう限界かも……」
「ん、ハァッ……い、入れて、拓海、来て……」
自ら股を開いていやらしくヒクつく後孔を指で拡げる
拓海は喉を鳴らして逞しく隆起した熱を後孔に宛てがった
「ハァ、優斗……好きだ、まじで好き……」
「あッ、早く、拓海……アッ、アァッ!」
ズプズプと柔らかい肉壁を押し拡げる
吸い付くように隙間なく熱を包むと、ビクビクと中はうねり、それがまた拓海の余裕を奪い去る
「やっば、気持ち良すぎ、動くよ……」
「ッ……ふ、う……」
ゆっくりと律動を始める
声を堪えるように優斗の口から吐息が漏れる
「声、抑えないで……」
「やっ、だって、気持ち良すぎて……俺ッ」
グッと更に深いところまで突き入れ、余っている枕を優斗の腰に差し込む
「ふぁ、ふッ、ふかっ……そこ、気持ち、気持ちいいッ」
ガッチリと腰を両手で掴み、深く深く最奥を突き上げるたびに、優斗の口から甘い吐息が溢れる
「ハァッ、アッ、ぅん、ぅあっ…アァッ♡」
「可愛い、優斗、好きだよ……」
「アッ、お、れもっ、好きっ拓海……のこと…、大好きッひぁあっ!」
「ッ!……愛おしすぎて頭おかしくなりそう」
腰に伸びていた手が背中にまわり、キツく抱きしめられる
どちらとも言えない激しい鼓動が肌にぶつかり合う
お互いの汗がベッタリと全身を濡らし、二人の限界が再び訪れる
「もっ、出るッ、優斗ッ!なか……出すよ……!」
「あ、ッ、ンンッ♡イッグッ……イッちゃ、ァアアアアッ♡」
ビュルビュルと勢いよく同時に熱を吐き出す
ドクドクと注ぎ込まれる度に、脈打つ昂りにまた最奥を刺激され、既に腹に吐精した優斗のペニスもピクピクと震える
お互いの荒い呼吸が部屋に響き渡り、キツく抱きしめられて汗ばんだ肌が密着する
「拓海、好き……」
拓海の首に腕を回しキスをせがんだ
それにすぐ応えるように唇を押し当てられる
「俺も大好きだよ。優斗」
俺の名を呼ぶその低くて優しい甘い声が、気持ち良くて心が満たされる
ともだちにシェアしよう!