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俺んち来ない?
「なあ、蒼也」
「なんですか?進藤先輩」
ストローでジュース啜りながら進藤先輩の話しの続きを待った。
「これから俺んち来ない?」
「進藤先輩の?」
「ああ。サッカーのさ、DVD、一緒観ない?絶対、勉強になると思うんだよな」
「ああ、確かに」
と、唐突に。
「ああ!すみません!蒼也、俺と約束あるんですー!」
は?と隣の真尋を向いた。
「約束...?なんの」
「ほら、忘れたー!?昨日のゲームの続きの約束してたじゃん」
...してたっけ?
思わず首捻る。
「ゲームならいつでも出来るだろ、真尋」
「まあ、そうだけど!したいの!ゲーム!俺、昨日、負けたしさ!」
「あー、なんなら俺が付き合おうか?」
真尋の彼氏、高城が話しに乗った。
「や、いいです。先輩、上手そうだし」
「蒼也は下手くそなの?」
進藤先輩が吹き出しそうになってる。
「まあまあです。可も不可もない感じです」
...どの口が言ってんだよ、真尋。
「どんな感じだよ」
断然、お前のが下手っぴじゃねーか。
「ねっ!お願い!蒼也!」
「...仕方ないなあ」
「まあ、DVDは今度にするか。ゲーム楽しめ」
「はい、すみません。せっかく誘って頂いたのに」
「あ。俺も一緒、いい?」
高城が割り込んできた。
そんなに真尋といたいか。
ゲーム中にベタベタイチャイチャどころか万が一、セックスでも始められたら困るが...。
「高城先輩もまた今度!今日こそ負けないからね!蒼也!」
「お、おう」
真尋、あのゲーム、そんなに好きだった、けか。
まぁいいや。
「じゃ、進藤先輩、お疲れ様でした。また明日」
「ああ、蒼也もお疲れ。また明日な」
「真尋も蒼也くんもまたね」
「はい、また明日、高城先輩」
...何故、良く知りもしない真尋の彼氏にまで挨拶されるんだ?よくわからない。
「じゃ、帰ろ!蒼也。途中、コンビニでお菓子とジュースとか買おうよ!あ、アイスも!」
「あ、うん」
そうして、俺と真尋は昨日と同じく俺の家へと向かうのであった。
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