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第11話
その日の夜、隆也に言われて真嗣はダブルベッドにかけてある布団を見に寝室に入った。そして笑った。
「こんなに嵩があったんだ。ネットの写真こんなだったかな」
「お陰様で、毎晩、心地よく寝ています。お前、先に風呂入ってこいよ」
ありがとう、と言った真嗣はこの先のことを想像してニヤついた。
二人で風呂上がりのビールを飲んだ。たわいもない話しに盛り上がっていたが、一瞬互いに言葉が無くなった時、隆也が真嗣の手を取った。
「真嗣。するぞ、あれ」
「えっ…あれって、もう少し、雰囲気ってもんが」
「知るか。やったこともないのに、言えるか」
隆也は先に寝室に行った。真嗣はリビングの照明を消して寝室に入ると、隆也はベッドの羽毛布団に潜り込んでいた。そして、さっきまで着ていたスウェットの上下と黒っぽい布が丸めてベッド下にあった。真嗣も裸になると、布団の中に入った。
「この布団、軽いな」
思わず真嗣が言っても、隆也の返事はなかった。
「もう、黙ったまま…隆也」
真嗣は隆也に覆い被さろうとすると
「待てって。今からするから」
「なんだよ、それ…そういうとこ、可愛いな、お前」
「うるさいな」
「ねえ、もっとひっついてよ。裸同士なんだから」
真嗣は隆也の背中に手を回して、胸と胸を密着させた。
「俺は、こうして、お前と肌が触れ合えるだけで、本当に幸せなんだよ」
「わかってるよ…ごめん、なんかさ、上手くできんのかなって…お前をいかせることできんのかなって思ってしまって…」
「もう…隆也、可愛いすぎ。俺がお前の気持ちいいことなんでもしてあげるよ」
「バッ…バカ…何言ってんだよ」
真嗣は隆也の顎を掴むと、唇を覆って強く吸った。舌を絡ませて、隆也が痛がるくらい吸い続けた。
「あぁん…痛いよ。真嗣」
「ごめん。隆也を食べそうになった」
「アホ…」
隆也は真嗣の胸に顔を引っ付けた。
「…お前って、いつも、俺に優しいな」
「当たり前だ。好きなんだから」
「うん…ありがとう」
隆也は真嗣の股間に手を伸ばして、真嗣のモノに触れた。そしてゆっくり握ってみた。
「隆也…」
隆也はもう少し強く握って、手を動かした。真嗣のモノはすぐに硬くなっていった。
「あぁ…いいよ」
隆也は、真嗣の下腹部辺りまで布団の中に潜った。布団の中で、隆也は真嗣の硬くなったモノを口の中に入れた。真嗣は自分のモノが急に温かく柔らかい感触に包み込まれるのを感じた。
「隆也…いい…凄くいい」
真嗣は、今布団の中で、隆也が自分の硬くなっているモノを口いっぱいに頬張っているんだと考えただけで、もういきそうになっていた。この間の隆也の口を開いて戯けた顔がよみがえる。
「隆也、ありがとう。もう、布団から出てきて」
隆也は一旦、口から出して言った。
「えっ?…お前もういくの?」
布団の中から、隆也の声が聞こえた。
「そうじゃないけど、ずっと布団の中でされるのも…」
隆也は布団の中から出てきた。
「見られんの、恥ずかしいんだよ…バカ」
「俺は、ちょっと見てみたいな…お前の」
隆也はまた布団の中に潜り込んだ。
「布団、めくんなよ」
隆也は真嗣の根元を持つと、先端を舌で舐めて刺激した。真嗣は思わず、声を出した。しばらくして
「隆也、ほんとに…もう…いきそう」
真嗣は、布団をめくって、隆也の頬に手を当てて、自分のモノを口から抜いた。
「待って。最後はお前がしてくれたみたいに俺の手で…」
隆也は真嗣の先端を手のひらで包んで、真嗣をいかせようとした。あぁっ、と声を出して、真嗣は果てた。
「あぁ…隆也…よかったよ… 俺、幸せだよ」
真嗣は幸福感に浸っていた。そして
「じゃあ、次は隆也ね」
そう言うと、真嗣は隆也に覆い被さった。 隆也は一瞬、あぁ待って、と言ったが、すぐに真嗣に身を任せた。真嗣は最初に乳首にキスをした。舌尖で乳首をころがして、強めに吸うと、その度に隆也は真嗣が満足しそうな可愛い声を上げた。
「あぁ…隆也…可愛い、大好き」
真嗣は少しずつ下腹部の方に舌を這わせた。
「ねぇ、真嗣…あの…」
隆也が恥ずかしそうに言うのを聞いて、真嗣は隆也の耳元に顔を寄せる体勢になった。
「うん?…どうしたの」
「あのさ、俺…お前に後ろから抱きしめられるの…なんか好きなんだよね…だから…さ」
「わかったよ…じゃあ、隆也、もう少し横を向いて」
真嗣は自分の胸元に隆也の背中を密着させた。
「こうした方がいいんだね」
真嗣はこの間のように、後ろから手を回して、隆也のモノを手のひらで包み込むと、ゆっくりと動かし始めた。真嗣は自分も隆也のモノを頬張りたかったが、隆也が恥ずかしそうに言ってくれたのが嬉しくて、それは次の楽しみにとっておこうと思った。
隆也は真嗣の手の中でいった。そして、真嗣の腕枕で眠った。
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