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第一章 嫉妬⑧*

 マティアスが催促するとウィルバートはカップをテーブルに戻し、小瓶を手に取った。そしてマティアスをソファに仰向け寝かせ、膝を抱えるように大きく脚を開かせる。 「んっ……」  晒された蕾にウィルバートの視線を感じ、マティアスは恥ずかしさと、恥ずかしさから来る快感に顔をそらした。  香油を(まと)ったウィルバートの指がそこに触れる。先程湯の中で解されたそこは安々と指を飲み込んでいった。 「あ……んっ……」  たっぷりと香油で濡らされたそこは指を動かされる度にクチュクチュと卑猥な音を立てた。 「あんっ! ウィル!」 「ええ、大丈夫そうですね……」  ウィルバートが腰に巻いてきた布を取り去るとそれは完全に昂り、腹に付きそうなほど天を仰いでいた。しかも水の中で見た時より大きく見える。その剛直がマティアスの脚の間に据えられた。 「入れますよ……」  蕾にその切っ先がめり込んでいく。  マティアスはソファの肘掛けに寄りかかりながらウィルバートの一部が自分の腹に納められる様を見ていた。 「はんっ、あっ、ああぁぁ……!」 「っ……」  蕩けた蜜壺に肉塊がズブズブと飲み込まれていく。  マティアスは脳が蕩けるような快感に酔いしれた。そして、ウィルバートもまた、苦しそうに眉を寄せつつも、快感を味わうように恍惚とした表情を浮かべる。マティアスはウィルバートが自身の身体で快感を得てくれていることが嬉しくて堪らなかった。 「全部、入りましたよ……」  ウィルバートが溜め息混じりに言った。 「ん……ああ、すご……い、きもちいっ……」 「マティアス様……」  深く繋がった状態でウィルバートがマティアスを見下ろしていた。全裸の肌にその視線を感じる。すると、ウィルバートの手がマティアスの左脇から胸の横を通り脇腹にかけて肌を撫でた。その感触でマティアスは先程あった事を思い出した。 「ウィルぅ……む、胸触って……」  ウィルバートが驚きの表情を見せたと同時に、マティアスの腹に収められたその剛直がズクッと動いた。 「んあっ! あっ、あのね……さっき、アーロンに触られて、凄く嫌で……」 「隊長に!? どこを!? 胸!?」

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