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第一章 誕生日前夜⑤*
ウィルバートの指がマティアスの股の間を探り、珠の包まれた袋をふにふにと指で撫でてきた。
「やぁんっ! く、くすぐったいっ!」
ウィルバートはマティアスの言葉を無視して触り続ける。さらに寝巻きの襟元に付いている紐を解き、マティアスの胸を露わにした。
ツンと勃ち上がった胸の飾りが直にウィルバートの前に晒され、それが唇に包みこまれた。
「はぁんっ!」
咄嗟に抑えることが出来なかった声が漏れ出た。ウィルバートの口に含まれたその突起は、口腔内で舌に転がされ、唇で強く吸われる。さらに下着の中に入り込んだ手は既に堅くなってしまったマティアスの中心部を握り込んできた。
「んっ、んぁぁんっ! や……駄目だっ」
妖術にかかっていない身体をウィルバートの舌と手が弄ぶ。はっきりと冴えた頭で感じる全身の快楽にマティアスは戸惑っていた。
ウィルバートはそんなマティアスの戸惑いなど全く無視して快感を与え続ける。胸を舐められ、男性器を扱かれ、マティアスはあっという間に絶頂へと登り詰めた。
「だ、だめだっ! ウィルっ! ひゃぁっんんっ!」
ウィルバートの手の中にドクンッと快感の証を吐き出した。
はぁはぁと荒く息をつき、強烈な快感に酔いしれるマティアスに、ウィルバートは自身の寝巻きの裾で手を拭いながら聞いてきた。
「……このまま、お休みになりますか?」
一回抜いてやったのだからこれで大人しく寝ろと言っているのか。しかしマティアスはウィルバートを見つめ懇願した。
「やだ……、入れて……」
ウィルバートが眉間のシワを深くする。先に進みたくないと言われている気がしてマティアスの胸は再び悲しさと淋しさで締め付けられた。
しかしウィルバートはマティアスのその言葉を命令と捉えたのか、マティアスの寝巻きの裾から再び手を入れてきた。
ウィルバートはマティアスの下着を探り、腰で結ばれた紐が解きながら言った。
「……腰、あげてください」
指示通りに腰を少し浮かせるとするりと下着を脱がされた。そしてウィルバートは自身の寝巻きのポケットから小瓶を取り出し中身を手に取るとマティアスの尻の谷間に塗り付けて来た。
「んっ……」
指が一本、蕾の中を突き入れられた。圧迫感と異物感にマティアスは呻いた。
「やっぱり、キツイですね……」
ウィルバートが呟く。
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