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第三章 朝日の中で③*

「ああ、可愛いなぁ……」 「そ、そんな、見ちゃやだぁ……」  カイの言い付け通りに枕を握り締め、羞恥心に苛まれながら顔を背けるマティアス。それが余計に男を煽ることになると分かっているのか、いないのか。  カイはマティアスの膝を立てて持ち上げ大きく脚を開かせた。 「か、カイっ!」 「全部見たい」  驚き抗議するマティアスを制し、カイはマティアスの脚の合間を見つめた。  竿どころか珠の入った袋もピンクだ。カイは自身の欲望に素直に従いそこに舌を這わせた。 「やっ! やめっ! カイ、そんなとこっ!」  カイは珠ごと口に含み舌で揉み転がしジュルッと啜り上げた。 「はぁんっ……んぁ……」  二つの珠を存分に弄び、さらに後ろへと舌を這わせる。 「ん……はぁ……」  昨夜、暗闇でさんざん弄くりまわした場所だ。明るいところで見ると赤くふっくらと熟れている。傷はついておらず今もこうして舐めてやるとヒクヒクと刺激を欲しがっているように見える。 「ここも……凄く可愛い」  唾液でたっぷり濡らしながら蕾の窄まりに舌を入れ、中も侵していく。 「あ……ん……カイ……」  マティアスは荒く息を吐きながら脚を広げて無抵抗でカイに身を任せていた。  カイは顔を離しその濡れた蕾に中指を差し入れる。 「んっ……あ、ぁんっ!」  昨夜解きほぐされたそこはは柔らかく指を飲み込んでいく。さらにしっかり快感を拾っている証拠にマティアスの中心部はふるふると天を仰ぎ、先端から堪えきれない露を滲ませていた。 「気持ちいいか?」  蕾を指で弄りながら、勃ち上がっている中心部も口に含み舌で可愛がる。 「んあぁぁっ! あんっ、だめぇっ!」  マティアスが無自覚に腰を揺らす。口の中でも果実のように可愛いそれがピクピクと震えていた。  カイは指を二本、さらに三本と増やした。 「ひゃぁっんっ!」 「ここ、気持ちいいんだな」  マティアスの反応する場所を探り当てそこを執拗に、だが優しく刺激する。 「はぁんっ! 待って……で、出ちゃうっ!」 「いいよ。出して」 「い、いやっ」 「ほら、(うしろ)だけで出来るだろ?」  カイが優しくだが少し意地悪に促すがマティアスは瞳を潤ませカイを見つめてきた。 「カ……カイぃ……」 「ん?」 「も、もう……いい……だろ……」 (もう止めろと言う意味か? いや違う……)  カイの一瞬の迷いを待たずにマティアスは言った。 「も、もう……カイのほしぃっ」  その言葉はカイの頭を殴るような破壊力だった。

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