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第三章 朝日の中で⑤*
寝室ではマティアスが布団に包まり丸くなっていた。
「すまん、待たせた」
その丸い物体を撫でながら様子を伺う。興冷めしてしまっただろうかと不安に思っているとマティアスがモソモソと顔を出した。
「誰か来たのか? ……ダンか?」
マティアスはなんだか不安そうな顔で尋ねてくる。
「ん。追い返した」
「いいのか? 何か大事な用事だったのかも」
「今これより大事な用事なんて無い」
カイがきっぱりそう言い切るとマティアスは少し目を逸らし「そ、そうか」と小さく言った。
「うう、寒っ」
カイはそう言ってマティアスが被る上掛けの中に強引に入り、その温かい肌に身を寄せた。
「んっ……冷たぁっ」
マティアスが抗議してくるがその声も色っぽい。カイは肌を撫でながら若干冷めてしまった空気を戻したくて、少しからかうように囁いた。
「何? ダンに妬いてんの?」
その言葉にマティアスは唇を噛み締めエメラルドの瞳でじっと睨んできた。
「えっ……まじで……?」
カイは目を見張った。
マティアスは目を逸らし「だって……」とむくれながら言う。
「まだ数回しか会ってないのに、私よりもカイと親しくなってるんだもの……」
「そんなこと無いだろう?」
カイにとってダンは仲良くしておくべき村人でしかない。いや、最近は良き友だと思っているが、カイ自身の心に占める重要度はマティアスには遠く及ばない。
「いや、カイは私にするより遥かに砕けた口調で話してるっ!」
上掛けの中で向かい合ったマティアスがキッと睨み言ってくる。
過去の男の浮気に大泣きしていた程ではないしろ、自分にもこうして独占欲を見せ嫉妬しているマティアスにカイは喜びを抑えきれず抱き締めた。
「ああっ、ヤバいっ……!」
「なっ、……んっ!」
戸惑っているマティアスを抱き寄せ尻を撫で、蕾を探る。そして何度も合わせた唇も吸った。
「これ以上我慢したら俺、歯止めきかなくなるっ」
カイはベッドから出ると菜種油の土瓶を取り、中身を手のひらに少量出すと上掛けを捲った。
「痛かったらちゃんと言えよ。約束な」
念押ししつつマティアスの脚を開かせる。
マティアスは潤んだ瞳で見つめながらもコクリと頷いた。
柔らかな蕾に指で掬った油を塗り込めつつ、中を探る。油分で濡れたそこはぬるぬると指二本を飲み込んでいく。
「んっ……はぁ……」
マティアスが艶めかしく溜め息をついた。少し萎えていた中心部が再び硬さを取り戻していく。
「あぁんっ! カイぃぃ……っ!」
「気持ちいいか?」
「も、もうっ!」
快感に耐えられずマティアスが腰を揺らす。その光景にカイも煽られていった。指を引き抜き、手に残った油を自らの怒張にも塗りたくった。
「入れるぞ」
「う、ん……っ」
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