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第5話

 運転席も助手席と同じように、夜空が良く見える角度までリクライニングを倒し、二人並んでガラス越しの空を見上げる。  ドンと音が響く度に花火が夜空を華麗に彩る。  友一がうっとりと花火に見惚れていると、不意に剣上の手が友一の手から離れた。 「先生?」  手に心細さを感じ、友一が剣上のほうを見たときには、彼の手は友一の太ももを撫でまわしていた。 「せ、先生? なにを……」 「さっき痴漢野郎に触られたところ、オレの手で消毒してやるから、友、ちょっと腰あげて」 「や、やだよ、先生。こんなところで……」 「さっきはやる気満々だったじゃないか、カーセックス」 「そ、そんなことないっ……」 「いいから腰をあげるんだ、友」  耳元で甘く囁かれて、友一の体の奥が疼いた。……逆らえない。ゆっくりと腰をあげると、彼の大きな手が友一のお尻に触れてきた。  双丘を撫でまわされ、やわやわと揉まれたりして……感じた。 「あ……、先生……」 「友……、好きだよ……」  ハーツパンツと下着という二枚の薄い生地の上から、剣上の指がグッと双丘の奥へと沈められる。 「うっ……ん……、先生っ……」  布越しの刺激がもどかしくて、ねだるような声が出てしまう。 「友、そんな声出すなよ。とまらなくなるだろ……」  剣上はそう言い、友一の上に本格的にのし掛かってきた。 「だめだよ、先生、花火、見に来たんでしょ?」 「おまえは花火、見てればいいよ。オレは花火より友のほうが見たいから……」  下着ごとハーフパンツを剥ぎ取られ、剣上が友一の下半身に顔をうずめてきた。

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