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ヤバい ③
「ふふ、椎名慌てすぎじゃない? そんなに我慢できなかったんだ?」
「っ」
露木君の目が、俺の股間へと注がれる。
「や、これは……その……っ」
こんな状況を見られちゃったら色々と誤魔化しようがない。どうしよう。なんて言い訳したらいいのか、全然わかんない。
「椎名」
そんな俺の混乱を余所に、露木君が個室の中に入って来た。
そしてそのまま後ろ手に扉を閉めて、俺の方へと歩み寄って来る。
「は!? な、なん……っ!?」
「シッ。黙って」
露木君の口調にドキッと胸が高鳴って、思わず口を噤んだ。
俺の足下でしゃがみこんだ露木君が、股間を隠す俺の手を掴んでゆっくりと引き剥がす。そして、
「あ……ッ」
「凄い。もうこんなにトロトロだ」
俺が制止しようとするより先に露木君の指先が、俺の硬く反り返ったそれを掠めるように撫で上げた。
たったそれだけの刺激で声が上擦る。
「は……っわ、ちょっ、や、やめ……っ」
露木君は、俺の制止の声なんてまるで聞こえてないように、その長い指先でゆっくりと幹をなぞって、先端の割れ目を指の腹で優しく撫で回す。
「……っ、ん……っ」
「椎名、可愛い」
「や、やだ……ッ、見んなっ、て……っ」
「どうして? 凄く可愛いよ」
そんなの嘘だ! こんな、男のそんなとこ見て、可愛いとか。絶対おかしい。
そう思うのに、露木君の指先が動く度にビクビクと腰が震えて、俺は文句も言えずに口を噤んだ。
「は……っ、ん、ン……ッ」
露木君の長い指が、俺の屹立に絡みつく。根元から先端に向かってやんわりと
絞るように扱きあげられて、限界まで張り詰めていたソレが、更に質量を増す。
どんなに便器の蓋をきつく掴んでも、我慢なんて出来なくて、俺はあっさり露木君の手に放ってしまった。
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