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ヤバい ⑧
だって、その……。
「露木君、あの……」
「うん?」
「……あ、当たってる、んだけど……」
「え? ああ、ごめん。椎名が可愛いからつい」
シレっとそんな事を言いながら、絶句する俺の腰を抱いて引き寄せあれよあれよという間にソファへと押し倒される。
俺の両側に手を突いた露木君から、今まで感じた事の無いような強いオスのオーラが立ち昇った。
ただひたすらに自分だけに注がれる、濃密な男の色気みたいなものに、ゾクリと心臓が震える。
「……っ」
思わず息を飲む俺に、露木君が優しく微笑んだ。でもその笑みは、いつも見てる笑顔とはまるで違う。少し怖いくらいだ。
俺の足の間に身体を割り込ませて覆い被さるような体勢になった露木君から、視線が離せない。
いつもの露木君の優しい眼差しじゃない。ちょっと獰猛で、獲物を狙う獣みたいな目……。
その目に射抜かれるように見つめられると、まるで魔法でもかけられたみたいに、俺は動けなくなってしまう。
「……ここ、触ってないのに。いやらしいね」
服の上からでもわかるくらいにぷっくりと尖りだした胸の突起を、露木君の指がゆっくりと押し潰す。
「ひ……っ」
「服の上からでもわかるよ。椎名のここ、凄く尖ってる」
「ん……ぅ、ん、ンッ」
執拗に捏ねるように弄られ服を捲り上げられて、露になった突起を直接指先で軽く弾かれた。
それだけでビクビクと腰が震えて、腹の奥が熱くなる。
こんな感覚、知らない。
「はは、可愛いピンク色してる」
「なに、が……っ、ぁ、んッ」
胸をチュッと吸われて飛び出した、自分の甘ったるい悲鳴に驚いて、思わず自分の口を塞いだ。
「ん……、ぅん……ンッ」
吸われては、軽く歯を立てられ、ねっとりと舐められて、その度に俺の身体はビクビクと魚みたいに跳ねる。
こんな所、自分で触った事ないのに……っ。
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