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ヤバい ⑨

神経が、ちりりと焼けるような気がした。触られて舐められた場所に火が付いて、それが下半身へとジワジワと熱を運んで行く。 首とか、胸とかの刺激だけで、こんなに身体がおかしくなるなんて……っ。 「ふ……ぅん、ン……、ンッ」 自分の意思と関係なく次から次へと湧き上がる甘えた声に、耳を塞ぎたくなる。露木君の指や舌が触れる度にビクビクと跳ねる身体も、まるで女の子みたいな甘ったるい嬌声も、自分が自分じゃなくなったみたいで酷く落ち着かない。 「ぁ……ッ!?」 胸の尖りを軽くかじられ、じわじわと勃ち上がりつつあった性器が痛いほどに張り詰めて、微かに濡れだしたのに気付く。うそ、俺……。 動揺して、露木君から下半身を隠そうとモゾモゾと腰をねじった。だけど、その行為は逆に、露木君の目を引き付ける結果になってしまう。 「――――」 ゆっくりと体を起こした露木君の視線が、ジッとそこに注がれるのがわかった。慌てて膝を閉じようとしたけれど、露木君が両手で俺の膝頭を掴む方が早い。 「わわっ、つ,露木くんっ!」 ジッと股間を覗き込まれている。チリチリと炙るような視線に耐えかねて震えだした膝を、更に広げられた。 こんなはしたない格好したことが無い。恥ずかしすぎて気が遠くなりそうだ。 「や……、見ないで……っ」 ただ見られているだけなのに、とろりと体液が溢れて行くのがわかった。その感触の厭らしさと、羞恥とでもう訳が分からなくなりそうで、濃密な視線に見られているところから溶けてしまいそうだと思った。 「椎名、凄い……。ここ濡れてる」 ズボン越しにでもはっきりわかる、濡れて色の変わった部分を、露木君が指でなぞった。 その刺激だけでまたジワリと体液が溢れて、俺はもう泣きそうな気持になる。 視姦されて、触られてもないのに、こんな……っ。見られて興奮しているなんて信じたくない。

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