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これって本当にマッサージ!? ③

耳元に艶を含んだ声が響き、思わず身体がビクッと震えてしまう。 「何処もかしこも凝ってるみたいだね。ちゃぁんと解しとかないと」 もはやマッサージというより、エッチな手つきで腰を撫でられ、思わず「ん……っ」と鼻に掛かった声が漏れる。 「露木、くん……、ちょっと、触り方……っ」 「ん? 何?」 「も、それっ、マッサージじゃ……ないじゃん……っ」 「そう? 普通にマッサージしてるだけなのに。あ、もしかして、感じちゃった?」 耳に息を吹きかけながら、意地悪くそう囁かれ、俺は「ちが……っ」と思わず否定の言葉を口にする。 「ふぅん? そっか。じゃぁ続けるね」 なんて言いながら腰を引き寄せ後ろからオイルの付いた手で胸元を撫でられ、思わず「あっ」と声が出た。 「だ、駄目だってば」 慌てて口を押さえたけどもう遅くて。露木君は口元を意地悪く緩ませると、マッサージの手は止めずに胸を厭らしく撫でまわしてきた。 「ひゃ……っ」 「……ねぇ椎名。ここ、硬くなってる。なんで?」 そう言って、胸の突起を指の腹で押し潰すように捏ねられ、俺は思わず腰を浮かせた。 なんで? なんて、そんな……っ、わかってるくせに! 「や、やめ……っ、そこ、弄っちゃ……っ」 「どうして? 気持ちよくない?」 「ん……っ」 気持ちいいに決まってる。でも、これ以上は……。 全身が性感帯にでもなっちゃったんじゃないかってくらい、露木君の手でどこもかしこも気持ちよくて……。 「ふふ……ビクビクしてる」 露木君は満足げにそう言いながらも、無慈悲に胸の突起を指先で捏ねまわす。 「ねぇ、どうしてココ、硬くなってるの?」 「あぅ……」 「ほら、ちゃんと言ってくれなきゃわからないだろ? どうされたい?」 意地悪な声に耳元でそう囁かれながら、胸を撫で乳首をきゅっと摘ままれて、思わず「ああっ」と大きな喘ぎ声が口から零れた。 「あは、可愛い声。ゾクゾクする」 露木君の熱い息を感じる。腰のあたりに感じる自分とは違う熱量に、なんだか余計に恥ずかしさが増して……。 「あ、あの……っ、露木君……」 「ん? なに?」 「そ、その、当たってるんだけど……」 「うん、わざと当ててるから」 「っ」 しれっと言われて思わず絶句する。 「椎名があんまりにも可愛い反応してくれるから、こんなになっちゃった」 露木君はそう言いながら、パンツのゴムを掻い潜り尻の割れ目に指を沿わせた。 乳首をくりくりと捏ね回しながら、腰が跳ねたタイミングでグッと指を押し込まれ、そのまま浅い所を擦られてゾクゾクと背筋が震えた。

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