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真夜中の××× ④

確かに、この玩具をちょっとエッチに囁かれながら使われたら、凄くドキドキしちゃうだろうけど。 けど! これはちょっとっ! 「え、えーっと。つ……露木君?」 「二人の時は名前で呼んでって言っただろ?」 「ぅ……っや、今はそれどころじゃなくって! あのっ、え? なにこれ?」 「なにって、見ての通りだよ」 「いや、それはわかるけど。な、なんでこんなの……っ」 「マンネリ気味だって言っただろう?」 涼しい顔して、さらりとそう言い放つ露木君。 確かに、最近マンネリ気味だって言ってたけど、だからって……っ! 「環がどうしても嫌だって言うなら、誰か適当な女の子に頼むしかなくなっちゃうけど……」 「そ、それは嫌だ!」 思わず、反射的にそう言ってしまうと、露木君はパチリと瞬きをして驚いた後、したり顔になる。 「でしょ? 僕だって、キミ以外にはこんな事頼めないし……。それに、自分に出来る事なら何でも協力するって言ったよね?」 「う……っ」 確かに、言った。けど、まさかこんな事だとは思ってもみなかった。 絶対に確信犯だ。 「……コレって、ネタに困ってる訳じゃなくて、ただ単につ、直人君が使ってみたかっただけなんじゃ」 疑いの眼差しなんてものともせず、露木君はニコっと笑った。 「まぁ、そうとも言うかな」 「そうとしか言わないだろっ!」 「でも、環と一緒に使うのはやぶさかでもないよ」 そう言って俺の頬を撫でながら露木君が笑みを深める。 「大丈夫。大丈夫。痛い事はしないって。ほら、このピンク色の小さい奴なら痛くないんじゃない?」 「……ッ」 わざわざ手の上に乗せてくれたのは、一番小さいサイズのたまご型をしたローター。 「ね? きっと気持ちいいと思うんだけど」 「……っ」 そう聞きながら、露木君の指が俺の耳や首筋を撫でて行く。 「ん……っ、あ」 思わず鼻から抜けるような声が漏れて、慌てて口を塞ぐと、露木君はクスリと笑った。 「ちょっとだけ、ちょっと試してみるだけだから、ね? 環だって気持ちがいい事嫌いじゃないでしょう?」 「そ、それは……っ、ぅ」 涼しい顔とは裏腹に、露木君の指は明らかに性的な意図を持って、俺の首筋を優しく撫でていく。 「ねぇ、環。お願い」 「……っ、わ、わかった。けど、その……、これ使うのは一回っきりだからな!!」 「うん。わかってる」 「ホントだからな! ホントのホントに一回だけしか使わないからな! 破ったら絶交だから!」 恥ずかしさやら緊張やらで、思わず妙な事を口走ってしまう。俺ってホントに、露木君に甘い。 「わかってる。絶交されるのは嫌だから、今回だけにするよ」 鼻歌でも歌いそうな勢いで、露木君は俺の額にキスを落とした

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