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真実は ④
部屋に入るなり、ベッドに腰掛ける間もなくキスをされ、唇を触れ合わせたまま、ベッドに押し倒される。
真上からのキスは自然に深くなる。唇を薄く開くと、性急な動きで舌が潜り込んで来て、さっきの続きみたいに激しく、舌を絡め取られた。
「ふ……。ふ、ぁ……は……っ」
歯列の付け根や口の中の敏感な粘膜を舐められる感覚と、息苦しさで喘ぎながら、何とか俺も露木君の舌に自分の舌を絡めた。
上顎をくすぐるように舐められ、思わず腰が跳ねるのを、露木君が体重をかけるようにして抑え込んで、更に深く唇を重ねて来る。
「んっ、ん……っ、ふ……ぅ……っ」
飲み切れなかった二人分の唾液が、口端から零れる。それを舐めとるように、顎から首筋へと舌を這わされ、息が上がる。
着ていたカットソーの隙間から、露木君の少し冷たい手が入り込んで来て、俺の素肌を撫でた。
「あ……っ」
その感触に思わずピクンと跳ねた俺を楽しむみたいに、ゆっくりと俺の脇腹から胸元までを這い回っていた熱い手のひらが、胸の尖りを軽く弾いた。
「ん……、ぁっ」
ビクッと体を竦ませた俺を宥めるみたいに、露木君の唇が喉仏に落とされる。
「環、可愛い」
胸元の飾りを指の腹で摘ままれ、首筋を吸われてゾクゾクするような快感が、背筋を這い上がって来る。
「あ……っ、んっ、や……っ」
露木君の唇が首筋から鎖骨へと降りて来て、時折強く吸われたり、甘く歯を立てられたりしながら、露木君の手は性急な動きで俺のカットソーを捲り上げ、胸元を露わにした。
「ん、ふぁ……っ」
露木君の唇が、さっき弄られてぷっくりと立ち上がってしまった胸の尖りを舐める。コロコロと飴玉を転がすように舐められて、もう片方は指でクニクニと弄られて、くすぐったさと恥ずかしさと、せり上がって来る甘い感覚に、自然と腰が浮いた。
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