胸元から下腹部へと撫でおろされた手が、腰から裏側へと滑ってく。まだ履いたままのズボンの上から尻を撫でられ、思わず声が漏れた。 露木君の唇が肌の上を滑り降りて、たまに強く肌を吸い上げ、痕をつけていく。露木君とこう言う事をするようになってから、俺は自分の意外な一面を知った。 俺は、実は結構感じやすいみたいだ。 肌を吸われるのも、少し強めに噛まれるのも、どっちもぞくぞくとした堪らない快感が走り抜ける。 ズボンのファスナーが開けられる。下着の上から形をなぞるように撫でられて、一層大きな声が零れた。 「あっ、んん……っ」 部屋に響きわたる自分の声が恥かしくて、思わず口元と顔を手で覆うと、露木君が少しムッとしたように俺を見た。 「環。声、聞かせて？」 露木君の手が下着の中に潜り込んで来て、直接俺のものに触れる。 「んぁっ、や……っ」 「僕の手で気持ちよくなってる環の声、聞きたいな」 言いながら下着を引き下ろし、そこから露になったペニスを取り出すと、あろうことかその先端を咥えて、唇で挟み込み深く呑み込んでいく。 とっくに硬くなっていたソコは少しの刺激だけでも、先端から粘った汁を滲ませた。それを吸い上げられて、どうしようもなくらいの強い快感に腰が震えた。 「あ……っ、んんっ……ん……っや、あっ、だ、だめっ……ぁあっ」 扱かれる度にクチュクチュと濡れた音が響いて恥ずかしいのに、そんな事を考えている余裕なんてすぐになくなってしまうくらいの快感に、シーツをきつく掴む。