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真実は ⑥

「声、我慢しないで? ほら、聞こえるでしょ? 環のやらしい音」 言わないで欲しいのに、露木君はわざと俺に意識させるような事を言う。そのくせ、追い立てるみたいに激しく上下に扱かれて、あっという間に追い詰められる。 「くぅ、あ……っ、やぁ……っ、も、そんなにしたら、おれ、我慢……できな……っ」 ガクガクと腰が痙攣しだす。溢れる先走りを丹念に舐め取る様に舌先が括れをなぞり、強く吸われて俺の目の前が一瞬真っ白になった。 「出してもいいんだよ。今夜は何回だってイかせてあげる」 そこを咥え込んだまま見上げて来る視線だけで、もうどうにかなってしまいそうだった。 「い、や……だって、ばぁ……っ。だ、だめ……っひぁあっ、ぁっ……!」 「……なんで? 我慢は良くないよ?」 一度ソコから唇を離し、露木君が尋ねて来る。 「……っ、だって、俺ばっかりこんな……っ、イくのは……一緒が、いい」 眇められていた露木君の目が、ゆっくりと驚くように見開かれた。 そして、はぁ、と酷くセクシーな息を吐いて、口元を手で覆いながら俺から顔を逸らす。 「……無自覚に煽りまくって来るのは、マジで勘弁して欲しいよね……」 「え……? ……っあぅっ!」 露木君の呟きがよく聞こえなくて聞き返せば、同時に、途中まで下げられていた下着をズボンごと引き抜くと、無防備なままのペニスを強く握られて扱かれる。 さっきの口淫でもうトロトロに蕩けたそこは、少しの刺激でも達してしまいそうだ。 「あ、あ……っ、や、だめ……露木く、人の話……っ、聞いて……た!? ぁあっ」 扱きながら再び口内に呑み込まれ、鈴口を強く吸い上げられて、俺の身体はガクガクと震えた。ベッドに乗せた足裏を支点にふくらはぎが軋むほど強張る。 「あっ、ああ……っ、ん、も、無理……っ」 あと数秒で達してしまう寸前に、やっと露木君は俺自身を解放してくれる。 「……だめ、って言ったのに……」 「でも、イってないでしょう? 環の限界が何処なのかは全部お見通しなんだ」 悪戯っぽくククッと喉を鳴らしながら言われては、怒る気力なんて一瞬で消え失せる。 拗ねる俺の横で、露木君は自分の衣服を脱ぎ捨てた。均整の取れた引き締まった身体にドキリとして、反射的に視線を逸らしそうになった俺の肩を掴んで抱き起される。 「環のご希望どうり、一緒に続き、しよっか」

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