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欲求不満 ⑬
「え? ちょ、待って……っ」
まだ余韻が残っている状態でそんな事をされたら堪らない。俺は慌てて身を捩ったけど露木君はそれを許してくれなかった。それどころか俺の身体を反転させて仰向けにさせると両足を抱え上げるようにして覆い被さってくる。
「や、あ……ッ! な、なんでっ!?」
露木君のものが再び挿入ってきて思わず高い声が出た。先程出したばかりのそれはまだ硬度を保っていて内壁を押し広げながら奥まで入ってくる感覚に背筋がゾクゾクする。
「約2週間ぶりだからね。ずっと、環とこうしたくてたまらなかった」
露木君はそう言うと俺の足を抱え直し、再び抽送を始めた。敏感になっている内壁を擦られて目の前に火花が散ったような錯覚を覚えるほど強烈な快感に襲われる。
「環がダメだって言うからずっと我慢してたんだ。だから、責任取ってくれるよね?」
「え?あ、ちょっ! そんな……ぁあっ!」
返事を待たずに激しく突かれて俺は悲鳴じみた声を上げた。
ベッドの軋む音とか肌と肌がぶつかり合う音とか、結合部から溢れる水音だとか。色んな音が混じり合って、それが余計に羞恥心を煽る。
「あぁっ! あっ、ん……っ」
「環の中、すごいトロトロになってるよ? 気持ちいいんだね」
そんな露木君の声も熱に浮かされているみたいに掠れていて、それがまた俺の興奮を煽った。
「あ、あっ!きもち、いいっ」
もう自分が何を言っているのか、わからない。ただひたすらに与えられる快楽を享受して、何も考えられないくらい頭が真っ白になる。
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