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第65話 禍 カウントダウン ❶

烈は朝8時に蔵持夫妻が訪ねて来るから、と準備をして待っていた 其処へ約束の時間5分前に蔵持はやって来た 烈は一陽に「耀を菩提寺から連れて来て下さい!」と頼んだ それを聞いていた一生が「俺が連れて来てやるよ!待ってろ!」と言い迎えに行った 烈は門扉を開けて玄関へと迎え入れた そしてキッチンに連れて来ると食卓に座らせた 「朝を食べましょう!」と謂うと和華子が 「私も作って来ましたよ!」と言いテーブルにサンドイッチや唐揚げ、サラダにフランクフルト等などを並べ始めた 烈は凄い量の料理を目にして 「和華ちゃん悪かったわね!」と逆に朝早く呼び付けて悪かったと謝罪した 和華子は笑って「私は皆が楽しく食べてくれた方が嬉しいので、気にしなくて良いわよ!烈ちゃん!」と言い キッチンに来た榊原も「朝から豪勢ですね!」と感激していた 清隆や玲香 瑛太と京香も起きて来て豪華な料理に驚いていた 京香は「和華ちゃん、菩提寺の茶屋に出すメニュー考えはくれぬか?」と謂う 「良いですよ!どんなのが良いか?二人で考えながら作りますか?」 「そうじゃな!それは楽しいわい!」   京香が笑顔で言う 最近の京香は眩いばかりに明るくて美しくなった 翔達もレイ達も瑛智と柚も起きて来て食卓に着く 柚は8月に覚醒の儀をやり、本来の力を取り戻し修行中だった メンバーも起きて来て食卓に座る あぶれた者はリビングテーブルに座り楽しく食事をする 皆で一頻り楽しんでると一生が帰って来た 「カズ、悪かったわね! カズの好きな唐揚げとフランクフルト死守しといたわ!」とお皿に乗ったサンドイッチと唐揚げとフランクフルトを渡す 一陽は耀にフレンチトーストとココアをプレートに乗せて前に置いた 耀は大人しくそれを食べていた 烈は耀の食事が終わるのを待ち 耀と手を繋ぐと「この子が飛鳥井耀です、次代の源右衛門として飛鳥井の轍に組み込まれ明日の飛鳥井へ繋げて逝く者です!」と紹介した 「あすかいひかりです!」と名を口にした 和華子は耀と同じ目線になると 「蔵持和華子です! 貴方の母になんて烏滸がましい事は言わないわ 貴方と共に生きる家族となりたいのよ! どう?私達とお試しで暮らしてみない? そしてどうしても嫌なら別々に暮らす道を辿るけど、一緒に暮らしても良いならば……… 家族になりませんか?」と言葉にした 蔵持も同じ目線になると 「私は蔵持善之助と申します 烈の友達なんですよ、私は! 君と一緒に時間を過ごす家族になりたいと思っています! 今 答えを出さなくて良いです! 一緒に暮らし始め………嫌でないなら家族に、それで良いです!」と話し掛けた 耀は大人の声で 「我に同情は無用!我は我の死命でこの世に転生し、倭の国をこの目で見ると決めて生まれ落ちた 何故か今世は………転生者は総て不幸な星の元生まれたと言う まぁ我も不幸な星の元生まれ落ち………目の前で母を亡くした そして祖父母を亡くし…………こうも不幸が続くと我は疫病神かも知れぬと想った なので無理して我を育てぬともよいのじゃ! 我はそれなりに菩提寺で親のない子たちと共同生活をしている! 今はその生活も悪くはないと思っておる!」と話した 和華子は「無理してませんよ、一緒に生きたいと想った、其れだけよ! 暮らしもしない内から、貴方は諦めて嫌だと言うのですか?」とキツい一撃を返した 「…………すまぬ………宗右衛門はゴリ押し好きじゃから…………」 「烈のゴリ押しなど可愛いモノ! それを受け止められずして、友など名乗れはしない!私と善之助は飛鳥井烈の友達ですから! そんなに軟でも優柔不断でもない! この目で確かめ、貴方と暮らしたいと想った 貴方の母親にはならないわ!と言ったじゃない 【家族】になるのよ! そして家族になった時、初めて私は貴方の母として生きて行くと決めたのです! だから家族になりましょう!」 「そうだよ、私は烈の友達なんだよ! 和華子の叔父の清三さんと共に友達なんだよ 康太とも伊織とも友達なんだ そんな私に烈が和華子をくれ、君を託してくれると言う ならば、我等は家族になろう! 始めから君の父にはなれない 長い時間をかけて私は君の父になろう! 其れでは嫌かい?」 耀は親族を一度に亡くし心細かったのだ だが………言ってもせんのない事だから、我慢して来たのだ 元々………親子の情は薄い家に生まれ落ち母だけが家族だった………… 優しい和華子の腕に抱かれ耀は泣いていた やっと耀は子供らしく泣いたのだ それを見て烈はホッと安堵の息を吐き出した 耀は「なら始めてみたい………」と口にした 烈は「此れから新居を案内するわ!」と立ち上がった すると飛鳥井の皆も一生達も一陽や英生も行く気満々で立ち上がっていた 凛は「みにいくじょ!」と謂うとレイと椋が手を差し出し「「「おー!」」」と気合の声を上げていた 一希が『儂を抱っこして行け!不浄ならば祓ってやる!』と謂う 一生は一希を抱っこした 響と奏は兄達のポケットに入り「「さぁいくじょー!」」と言った 烈は仕方なく玄関から外に出て門扉を開けて外に出ると、横断歩道まで歩いて行き信号のボタンを押した そして青になると渡る ゾロゾロと渡る 其処へ美緒と兵藤が出て来てて「何処へ行くのじゃ?」と尋ねられた 烈は「美緒たんちのお隣!」と言い兵藤んちを横切りお隣のちまーっとした純和式の日本家屋へと向かう 家の鍵を開けて玄関に入ると、どうせ皆で来るんだろう………と予測して人数分のスリッパの箱をドーンと出した その中からスリッパを出して家の中を案内する 「この家は4LDK庭付きです! 玄関入って横がリビングキッチン、そしてバス・トイレとぜんちゃんと和華ちゃんの部屋 そして2階が子供部屋、二部屋と雨の日でも干せるランドリールームとベランダ!以上です!」と言った 美緒は「お隣は誰が住んでおるのじゃろ?引っ越しのご挨拶に来たのじゃが誰も出なかった まだ引っ越してはおらなかったのじゃな! でも善之助と和華ちゃんがお隣だなんて、嬉しくて堪らぬわ!」と口にした 兵藤も「この家、善之助んちだったんだな!」と謂う 烈は「お隣が防犯カメラ凄いから、この家に防犯カメラは要らないからね シンプルで尚且つ純和式の日本家屋にしたのよ 温かな家で耀を育ててやって!」と謂う 響と奏はニョロニョロとヘビになり家の中を見て回る 一希も最近では座れる様になってきて、お座りして家の中を眺めた 一希は『うん!良い家じゃわい!』と言った 響は「そうね、たまには遊びに来たいわ!」 奏は「日当たり良いからね庭で寝たいわ!」 と、好き勝手にいう 聡一郎は「ヘビのまま寝てたら鳥に咥えられ連れ去れてしまいますよ!」と笑って言う 「「それは嫌だ!飛鳥井でしかやらない!」」と言う 烈は「ワンとニャンはリビング広いから隅っこにトイレと寝る場を作れば安心するわよ!」とアドバイスした 一生は「慣れずにショーしたら俺が教えるから言ってくれ!」と手伝うと約束してくれた メンバーは天井を指差し「モクメ!!と訴えていた 飛鳥井の天井は木目ではない!だからだった 烈は「早目に引っ越しお願いね!」と謂う 蔵持は「あの家の家具、そのまま持って来ても違和感の無い部屋だね!」と言った 「あ、解った?あの家は元薬局だったからね、総リフォームしたのよ! その時温もりのある木材多目に作ったからね 今度の家も今の家具持って来ても違和感のないのにしたのよ!」 「凄いよ!烈!! 其れより耀は今夜から一緒でも構わないのかな?」 「菩提寺に耀の荷物少しあるから取りに行ってね!その時城之内に耀を引き取ります!と言ってご挨拶してね!」 烈が謂うと聡一郎が「その時は僕が付き添うよ! 今日行って荷物取って来ちゃう?」と問い掛けた 蔵持は「そうだね!ならば聡一郎頼めるかな?」と話し掛ける 「今日何時頃行く?」 「此れから行ってくれるかな?」 「良いよ、なら僕の車に乗ってよ! 其れで荷物取りに行き、引っ越しの準備だね!」 聡一郎が謂うと美緒が 「兵藤の家の荷物は総て廃棄して空にしました! なので何時でも取り壊して構わぬ! 其れよりも話がしたい……少し時間を貰えぬか?」 と申し出る 「良いわよ!僕10時から定例議会あるから少し外すけど、その後なら家に戻るわ! ボクの部屋で話しましょう! 兵藤きゅんにはボクの椅子座らせてあげるわよ! ではぜんちゃん、月曜に引き渡しの書類を持って来ます!」と言い鍵を渡して蔵持の家を後にした 烈は飛鳥井の家に戻り通用口からオフィースビルへ移り最上階へと向かう 其処でPCを立ち上げて定例議会を行う 烈は「芸能事務所関係者に協力を得てYouTubeを月曜から開始します! 録画でなく総て生で本番で流します!」と伝えた 着実に実行される案件に皆は言葉もなく頷く そして通信終了すると、緑道から電話があった 『弟から聞いたが、協力要請を無視した事務所があったとか?』 「あ〜胸糞悪いから、その話はどうでも良いわよ もぉね思い出したくないのよ!」 『承知した!ならば要請を無視したペナルティを発動致そう!』 「え!ペナルティなんてあったの!」 『政府からの要請であるからな、無視した事務所はペナルティを科されるに決まっておるではないか!皆が一丸とならねばならぬ時に、難癖付けて無視するのであれば、先は見えている、と謂う事じゃ!其れにスケープゴートは必要であるからな、徹底的に皆に知ら示す良い機会でもあるならな!」 「まぁ良いわよ何でも! 生涯一切関わらないなら、それで良いわ!」 飛鳥井宗右衛門が、其処まで言う事は滅多とない………… 『ならば、今後は一切視界にも入れさせぬ事にする!』 そう言い緑道は通信を切った 烈は溜息をつき………PCの電源切った そしてオフィースビルを出て飛鳥井の家へと戻る 途中で聡一郎と出会す 聡一郎は「此れからぜんちゃんちに行き乗せて菩提寺行って来るわ!」と言う 「そーちゃん悪いわね!」 「気にしなくて良いよ! 其れより烈大丈夫? 家族は皆 心配してるよ!」 「有り難うそーちゃん!大丈夫よ」 「なら行ってくるね!」 聡一郎はそう言い駐車場へ向かい蔵持の新居へ向かう 玄関の前で待ってるだろうから急ぐ 烈は家に戻ると美緒と兵藤を連れて自分の部屋へと向かった 部屋の中へ入ると鍵を閉めた 美緒をソファーに座らせ兵藤には 「その椅子よ座ってみなさいよ!」と言った 兵藤は烈の椅子に座った 「で、何話は?」と問い掛けた 「宗右衛門殿、お金がないとか?」 「それ兵藤きゅん?」 「そうです!」 「だから出費の次期が重なっただけの事よ! ビルを更地にして売りに出してるのは、建てる費用の目処が立たないからよ! 更地にして寝かさて置いても税金は掛かるからね!其れならばいっそ売りに出して、資産を潤わせた後に他の地にビルを建てれば良いからね!」 「佐々木蔵之介のはいるべきビルは売りに出されたのですね」 「蕪村建設なんてもうこの世の何処にもないからね………佐々木蔵之介は死んだのよ!」 「お辛い想いをされたのですね……… 我に出来る事はないでしょうか?」 「美緒たんは早く倅に家具を買わせなさいよ メンバーは『ヒッコシソバ!』煩いのよ!」 「中々しっくりと来ないそうなので急かしておるのじゃが………」と困った顔をした 兵藤は「この椅子すげぇな!どんな角度にもなるのな!」と驚いていた 「そりゃその椅子10万するからね! 椅子に10万と言ったら馬鹿?たかが座る椅子に10万!とか言った奴もいたけどね 座れば解るでしょ! 此れはねボクの父ぉーさんが買ってくれたのよ だから家具は父ぉーさんに聞いたら?」 「そうしてみる!」 「あのね美緒たん、ボクは兵藤きゅんにも言ったけど、何処ぞの王様でもなければ、大富豪な訳でもないのよ! 飛鳥井は中流家庭で――、一般家庭なのよ! 下手したらエンゲル係数大目の大家族なのよ そんなポンポンとビルおっ建てるお金なんてないのよ!当たり前じゃない! だから持ってるビルを売って次へ行くのよ! 本当ならば蔵之介だって幸せな結婚して、蕪村の社長として立て直して生きていたかったわよ! 其れがある日突然、女の悪意により………奪われた お金もなくなり窮地に追いやられ、洗脳され殺人兵器にされたのよ! もう、この世の何処にも佐々木蔵之介はいない ならば、持っていても辛いからセキュリティーバッチリのビルだから高く売れたのよ! まぁそのお金もボクの個人の資産にはカウントされないわよ! 事業団の方へ入り、既に更地になったビルとか、更地にするビルとか売りに出して、その資金で専門学校を建てるのよ! 此れはもう決定事項なのよ! だからまぁ、お金に困ってないのか?と聞かれたらビル建てられずに更地にして売りに出してる時点でお金はないわよ! としか言えない!でもだからボクの生活が貧しくなる訳じゃない! 次のビルが建てられないだけ! そして飛鳥井に仕事が入らないだけ! 仕事が入らないと社員の給料に歩合給+されなくて、結構厳しいお財布事情になるだけの話よ! まぁその分は営業に頑張って貰うしかないし、広報宣伝部も売れるCM作るしかないのよ! たから美緒たんが悩む事なんて何もないのよ! 飛鳥井建設も新社屋をぶっ建ててるからね そりゃ宗右衛門事業団は金欠よ! 役員報酬、厳しいかも………程度の打撃よ! でもボクはヨニー©イギリスの副社長してるし、 ウッズスタンは会長してるし、施工では相談役してるから!その分の報酬は【R&R】の個人資産としてプールしてあるし大丈夫よ! 竜ゅー馬には宗右衛門事業団の役員に名を連ねさせ給料支払ってるから、多少の奢りは其処から賄ってるからね!」 「烈………我等は烈に恩返しをしたい……」 「ボクは美緒たんとばぁしゃんが長生きして仲良くしてくれるなら、其れだけで良いのよ!」 「烈…………」 「近くにいたいから飛鳥井の家の裏に家を建てさせたんでしょ? ならば今は横断歩道挟んじゃったけど、御近所さんじゃない!」 「そうじゃな、我は其れだけで嬉しい……」 「美緒たん12月24日午後6時以降の外出は控えてね!暴動が発生したら多数の死者が出るレベルの禍が来るから! 出来るなら……外出は避けて欲しいのよ! 飛鳥井の家族は12月24日は午後6時以降は外には出ないわ! イベント会場にも来るのも遠慮して貰ってるから、美緒たんも飛鳥井でうちの家族と過ごしたら?変なのに巻き込まれずに過ごして欲しいのよ!」 「承知した!その日は昭一郎に言いワインとローストビーフを買わせ飛鳥井へ向かうとする!」 「一番危険な要素は禍の種が植え付けられてしまう事なのよ 禍は去っても、その後に何かしらの事件事故が起きやすくなる そりゃ時空が歪む程の禍だから、3時間だけ踏ん張れば良い話じゃないのよ! その為にボクは今、動いているのよ!」 「其れは…………宗右衛門が動かねばならぬ事案なのですか?」 「鳳凰の誕生させたのは………神のボクだから…… そりゃ責任取って禍の無効化を頑張らなきゃなのよ…………しかもかなり捻くれた方だから………禍もめちゃくそ多いんじゃないかって……戦々恐々よ!」 「それは大変な話じゃな……」 「あ!美緒たんって着物のリメイクって知ってる?」 「着物ドレスとか?」 「着物の柄になんちゃらかんちゃらして、ゴージャスにしてリメイクしてって奴!」 「その、なんちゃらかんちゃらは気になるが、染め物に金糸や銀糸で縁取り染め直しされるヤツか?アレはかなりの費用と時間を要する!」 「でもね緑道がしてくれるっていうから、出来上がったら華やかな着物着て歌舞伎座にでも繰り出してお買い物して来なよ!」 美緒は瞳を輝かせ「それは良いわいな!」と喜んた 「なら下へ行きましょうか!」と謂う 2階まで降りて行くと康太が烈の姿を見て 「お〜!良かった!ジョセフィーヌの件で、飛鳥井に用がある奴を、唐沢が連れて来たんだよ! 唐沢は病院横の飛鳥井しか知らねぇから、連絡が来たから下の道を通り新居に連れてきたんだよ!唐沢のヤツ飛鳥井に置いて直ぐに帰りやがった!きっと結婚の事で揶揄されると思ってやがるんだな」とボヤいた 「え?ボクのお客さん?」 「お前と竜馬と貴史だな!」 「………ボク………ジャージよ?」 「ええやんか!急に来る方が悪いんだ!」 「そうね、なら会いに行くわ!兵藤きゅん来て!美緒たんは2階でばぁしゃんと茶でも飲んでてよ!」 そう言い応接間へと向かう 応接間のドアを開けると…………アメリカで空港降りて直ぐに拉致しやがった秘密情報部の奴がソファーに座っていた 烈は向かい側のソファーに座ると竜馬と兵藤も横に座った 烈の前には正装したキャヴェンディッシュ家の当主が座っていた キャヴェンディッシュ家の当主は烈と竜馬と兵藤に深々と頭を下げた 「シャルロット王女の婿殿側の結婚準備金、一千万円が何故か50万円になり兵藤様の通帳に振り込まれてたとか………調べた所、不正がありました! しかも組織ぐるみの不正でした 私が倭の国へ飛ぶ時に其れが伝えられました が、その者達はこの前烈殿がイギリスの地の粛清の光で包むと仰られた時に他界しておりました! 今後は組織の者も家族親類縁者も甘い汁を啜っていたとかで、全員この前他界しておりました! なので彼らの資産は全て没収致し!名誉は剥奪して無縁仏に放り込み、それを粛清と致しました! そしてまずは謝意をお渡し致します! 此れは無礼な事に対してのイギリス側の謝礼です お受け取りください!」 と言いそこそこ厚みのある封筒をテープルに置いた 烈は「結婚準備金は振り込まれるの?」と問い掛けた 「はい!シャルロット王女の結婚準備金、支度金、そして身分を維持する為の金額は、振り込む時期は違いますが、其々分けてお支払致します! そして烈君の通帳には兵藤家の建築費用をお支払致します! 後で建築費用の書類等ご提出お願い致します!」 「あ〜ボクの通帳に入れられるのは困るわ! 全てのお金は宗右衛門事業団の方へ支払いをお願いします! そして建築の概要は事業団の方から貴方のURLに添付して送信した後に正式なコピーを送付致します!」 「其れでは新居を見させて戴くのは可能ですか?」 「ええ、兵藤きゅん、この方を連れて新居の案内をお願いね!」 「烈は?」 「ゾロゾロ行く方が目立つわよ!」 烈が謂うと竜馬が「ある程度の質問なれば俺が答えられますから!」と言い兵藤とキャヴェンディッシュ家の当主を連れて出て行った 烈はそのまま庭に続くテラスに行きワン達を庭に出して遊ばせていた 「何か休まらないじゃない!次から次へと来るか?」とボヤいた 兵藤と竜馬がキャヴェンディッシュ家当主と共に戻って来ると烈は兄達にワン達を任せて、応接間とテラスを仕切るドアを閉めた キャヴェンディッシュ家の当主は 「物凄いセキュリティー重視の家を建てられましたね!敷地面積は其処まででなくとも、あのセキュリティーをいれたならば上モノだけで7、8千万は下らない! その上絵画にソファー、家具とかも入れれば………億に近い値段の算出が必要となる!」 「上モノだけで良いから! 後はサービスだからカウントしなくて良いから!」 「え?今ならば数千万は叩き出す絵画………平気に飾ってありますよね?」 「絵はね、生活の中に在るからこそ映えるのよ 押し入れやショーケースに飾るのは絵とは言えないわ!」 「それ………女王陛下の口癖です………」 「知らないけどね! 上モノの金額は事業団の方からお知らせします!」 と言いURLの書かれた名刺を渡した 「其れは天才的な地場相場を叩き出す 土地転がしのプロ、宗右衛門事業団の責任者 飛鳥井廉斗の名刺よ! 彼と連絡を取ってくれたら上モノの値段は解るから支払ってね! 助かったわ、ボクが兵藤きゅんとシャルロットの家具まで揃えなきゃって想っていたからね 支払って貰えるなら終始決算赤字にならすに済みそうよ!」 「ならば早急に連絡を取りお支払の段取りを取ります! シャルロット王女の結婚準備金は当然支払われます また日々の生活など、王族の気品を損なわぬ生活の為の資金は、シャルロット王女が所持してる会社や受け継ぐ領地の方から資金は支払われます!」 「それを聞いて安心ね!」 「近い内にシャルロット様の貴金属、社交界ドレス等が大使館の方から渡されます!」 「今度はネコババない様にお願いね!」 「承知してます!其れでは私は此れで!」と言いキャヴェンディッシュ家当主は帰って行った 烈はテーブルの上に置かれた【飛鳥井烈殿】【三木竜馬殿】【兵藤貴史殿】と書かれた封筒を手にして 「ほらほら持って行かないならネコババするわよ!」と言った 竜馬は「烈!一緒に保管しとくね!」と言い封筒を烈の分と自分の分と持つ 兵藤は「此れは烈に!」と謂うから 「兵藤きゅん………ヒッコシソバ!言われるわよ!」とボヤいた 竜馬は「百万円入ってるね!此れで150万円か まぁそこそこの家具は揃えられるね! 伊織を誘い明日 買いに行くよ!良いね!」 と念を押す 兵藤は「なら、これ持っててくれよ!」と謂う 「え?貴史くれるの?有り難う! 俺に渡せばネコババコースだ!どうするよ?」 「…………自分で保管して明日買いに行きます!」 「50万円下ろしておいてよ!」 「もう下ろしに行った、家具買わねぇとならねぇからな!」 兵藤は自分が与えられた部屋にお金をしまいに行った 竜馬もお金を持つと部屋にしまいに行った 烈はテラスのドアを開けて 「寒いから帰っておいて!」と言った ガルは尻尾を振って戻って来た ガブ ルシ 金太郎も戻って来る 流生はテラスのドアを閉めて鍵を掛けた、ワン達の足を音弥が拭いてやるは そしてワン達と共に2階に上がり、ソファーに座った 一陽が烈に暖かい飲み物を渡した 蔵持が夜になると訪ねて来て、沢山の差し入れを持って来た 食卓とリビングテーブルの上に並べ準備をする 準備が終わると皆で夕飯を食べた 蔵持は楽しげに皆と話しながら、夕飯を食べ晩酌をしていた もうスッカリ耀は善之助や和華子に懐いていた 少しだけお酒を飲み、楽しく話をし、蔵持は家族と共に家に帰った 帰り際に「烈、私は明日の日曜に引っ越しを完了します!」と告げた 一生達やメンバーも【手伝いに行くから!】と約束した その夜烈は兵藤に「源右衛門の部屋で一緒に寝ねぇか?」と誘われた 「源右衛門の部屋じゃなく6階で雑魚寝しましょうよ!」と逆に言われ兵藤は初めて6階に上がった 烈は「6階はねドアを閉めれば防音も出来るし、間仕切りのドアを開けておけば、大広間としても使える仕組みなのよ! 寒いから半分だけドアを閉めて、今は使用してるみたいよ!」と説明した 其処へお布団を敷き雑魚寝した お布団に入り眠りに就くまで他愛もない話をした 沢山話をした そして眠り………夢も見る事なく泥の様に眠り 朝になった 顔が少しヒリヒリする気がする この痛みは…………康太と寝ていた時に受けた痛みだった 兵藤は起きると飛び出して蹴り飛ばして寝る烈を回収して布団に入れ捕まえて寝てる竜馬と目が合った 竜馬は笑い烈を抱き締めて寝ていた 「貴史、被害にあったっすか?」 「何か顔がヒリヒリする……」 「冬は滅多とないけど、時々ベッドから落ちて寝てるっすからね!この子は………」 「んなとこ康太ソックリだな……」 「こーちゃんと烈とダブルパンチは、相当の被害を出すからね、朝には被害者続出っすから!」 「寝た事あるのかよ?」 「たまにあるっすよ? 兄弟雑魚寝の時に混ざったり、皆で雑魚寝したり 結構やるっすよ俺等は!」 「俺は康太と雑魚寝して玉蹴り上げられた……」 「俺なんてベッドから蹴り落とされたっすからね 破壊力は烈の倍を行くっす!」 「………んとに康太のコピーみたいな奴だな……」 「暑いと抜け出てゴロゴロするっすからね その時元気に皆を蹴り飛ばしたりパーンチやったりするんだよな………」 「メンバーは大丈夫なのかよ?」 「多分被害受けてるっす! でも慣れてるからな………皆それでも寝るんだよな」 兵藤は笑っていた 竜馬は「今日は日曜だから家具を見に行くっすよ!其れで貴史の部屋と書斎を完璧にするっす! でも150万円で、何処まで揃えられるか…… まぁ取り敢えず引っ越し蕎麦食べられる程には揃えるっす!」と提案する 兵藤は「頑張って買うから付き合ってくれ!」と言った 「了解っす!」 烈は朝6時になると何事もなかった様にムクッと起きると「レイたん起こしに行かなきゃ!」と言い部屋を出て行った 兵藤は「何しに行ったんだよ?」と問い掛けた 「流生と共にお花のお手入れっすよ! その後掃除して洗濯機に洗濯物入れて太極拳っす」 竜馬も起き上がると、烈と自分の布団を畳み、押し入れに片付けると、部屋に行き掃除を始めた 兵藤も起きて布団を畳むと押し入れに片付け、自分の部屋の掃除へと向かった 6階の掃除とお風呂場の掃除は皆で協力して、掃除していた 烈がレイを呼びに行こうとすると、レイは階段を一つずつ上がって来ていた 「レイたん おはよう!」 レイは笑顔で「れつ おはよー」と返した 初等科へと上がりレイは…………スクスク育っていた 烈は追い抜かれる日も…………近いかも………と想う 二人して屋上へ上がりジョウロに水を入れる レイはまたチューリップとフリージアを植えた 春になれば綺麗に咲くだろう! 烈は今 年末年始のお鍋用に九条葱を育てていた 今年は大きな底の深いプランタを買って、サツマイモとジャガイモを植えた 家族で掘って収穫祭を楽しんだ また来年も植える為に土に栄養を与えて眠らせる 定期的に土は入れ替える てないと痩せて花さえ咲かなくなるからだ 流生は「今年のお鍋に役立ちそうね!」と立派な九条葱を見て言う 「年末になると葱高くなるからね! 来年は庭に白菜も植えて年末用に育てようかしら?」 「其れ良いね!自給自足って訳じゃないけど、自分ちで収穫出来る野菜だから美味しく感じちゃうしね!」 夏にはピーマンを慎一が育て始め大量に収穫してピーマン尽くしな食卓になった事もある 我が家はピーマンや人参が嫌いだと言う子はいない レイは「ぴーみゃん おいちかったな!」と謂う 慎一は笑って「今年も沢山作るよ!この屋上広いし、もう少しプランタ増やしても良いし、庭にも花壇あるし、花壇の横に野菜ゾーン作って育てても良いしね!」と色々と楽しみな想像をしつつ言う 温室のお花のお手入れが終わると、最近は庭の花のお手入れもしないとならない 玄関の前にはプランタで花を植えて、庭にも花が沢山植えてあった 冬でも楽しめるお得でお安いビオラとかパンジー 玄関の前にはクリスマスローズとシクラメンとポインセチアが植えてあった 兄弟で協力して育てていた 無論 一生達も肥料をやったりと協力してくれていた やっと家!と謂う感じになって来た お花の世話を終え、部屋の掃除を終えると、洗濯機に洗濯物を放り込む そして庭に出て太極拳をやる 英生も最近は飛鳥井の家に慣れて家族と同じ生活を送れる様になっていた そして家族の為に率先してやらねばならない事ならば、やってくれていた 太極拳を終えて洗濯物を干す どこぞの主婦か?と言う家事を熟し、朝を皆で取る 兵藤は「伊織、家具を買いに行きたいから付き合ってくれ!」と言う 榊原は「僕は高いですよ!」と笑い言う 烈の台詞の原点を垣間見た気分だった 「烈がよく言う、ボクへの相談は高いわよ!って台詞………お前の影響か………」 榊原は笑って「親子ですから似るのです!」と答えた 翔たちは頷き、烈も頷いた 朝食を終えて買い物に出る支度をする 一生、慎一、一陽、英生は 「俺等は善之助の引っ越しの手伝いに行くわ!」と付けた 御影は「ならば、俺は烈直伝の根切りを披露して、買い揃えてみせます!」と張り切る 兵藤は「値切らなくても………」と言うが張り切る御影は聞いちゃいなかった 「みかちゃんはね、交渉術がプロなのよ! まぁ家具屋で大根値切る様には行かないけど、結構纏めて買うんだから配送の費用はお得に、そして配送日は決める、位はしてくれるわよ 連れてって損はないし、みかちゃんは家族や仲間の為ならば頑張ってくれるからね! 缶コーヒーで動いてくれるわよ!」 「嫌々、珈琲位奢るさ!」 「あ〜俺は飛鳥井建設の裏のカフェの珈琲しか飲まないから!」と注文を付ける 「みかちゃん、ウッズスタンが【R&R】のビルに移っても、飛鳥井建設が【R&R】のビルの近くに来てくれるから大丈夫よ!」 康太が「え!飛鳥井建設、【R&R】のビルの近くに建つのか? あそこら辺…………【R&R】のビルとオブライエンJAPANが来たから地場相場相当値上がりしてるの知ってるか?」と問い掛けた 「知ってるわよ、テツが言ってたからね! 【R&R】のビルが建つ巨大エスカレーター式の学校には分校も体育館もあったのよ! 陸上競技のトラックも其処に有ったらしくてね 分校の方はそこまでの敷地は無かったけど、飛鳥井建設建てられる位には敷地面積あったのよ! 分校込みで閣下が僕にくれたからね! 其処に会社を建てたのよ! 今の飛鳥井よりも広くてセキュリティー万全な会社になるわよ! 来年の7月には完成でお引越しよ! カフェももっと大きくして、レストランも敷地内だけど道路に面して建てたのよ! 其処の管理は鳳凰院家の三姉妹がやってくれるわ だからみかちゃん、カフェでお茶するのよ! 他のカフェじゃなく飛鳥井のカフェで商談もするのよ! そしたら利益上がるし、Win-Winになるからね!」 其処でドケチ発動 御影は「烈か言うならカフェは其処しか使わないよ!」と何ともな発言をする 竜馬は「あ〜気にしなくて良いから!御影の烈命は出逢って飛び蹴りかまされ、背負い投げされた時から始まった所謂病気だから!」と一蹴 め 御影は「人を病気みたいに言うな!竜馬!」と怒る 烈は「似たり寄ったりなのに喧嘩は良くないわよ!」とトドメを刺した 康太は爆笑していた 10時になり兵藤は買い物に榊原と御影と聡一郎と共に出掛けた 隼人は黙ってソファーに座っていた 何だか最近元気がない……… 「どうしたの?隼人にー?」 烈は声を掛けた 「烈、何だか最近、何をやっても半端な感じにしかならないのだ!」 「あら!どんな時にそれを感じるのかしら?」 「仕事してて、物足りなさを感じるのだ」 「あらまぁ〜物足りないって具体的に?」 「漠然とした感じなのだ……」 「それって仕事ナメてるからかしら?」 烈は携帯を見たまま問い掛けた 「違うのだ!オレ様は仕事はちゃんとやってるのだ!」 「妻を娶ったのに独身気分だから、そんな事想うのよ!」 「…………そんな事はないのだ…………」 ショックを受けてる隼人に兄達は心配して近寄ろうとした それを止めたのは康太だった 「そんな事あるのよ!なら家計はどうしてるの? 生活費を支払った残りのお給料はどうしてるの?」 「今は働いているから各々の管理なのだ」 「奥さんに生活費も渡してないの?」 「え!!生活費!!」 隼人は驚いて叫んで、自分の生活を思う 独身時代と何も変わらない………… 何も変えていなかった 「生活費………渡してなかったのだ………」 「養ってないじゃない! ヨーコを娶った癖して養わないってどんな了見よ!会社で働いて貰ってるならば給料は出すわよ ても妊娠したら?生活費渡してない生活に慣れてしまっていたなら? ヨーコはどうやって生活したら良いのかしら?」 「あ、………そうだったのだ!」 「話し合いなさいよ!隼人にー! 夫婦たるもの常に話し合い、愛を確かめ合わないと、気付いたら枯れ果て愛すら残ってない! って感じになるわよ! そして気付いたら愛する人は知らない内に姿を消していた、なんて事にならない様にね 鳳凰の齎す禍は人の心にも影響するなら? 養ってくれない、話もしてくれない男なんて、ボクなら早々に見切りを付けポイ捨てしてやるわよ 今後1年間!離婚率は上がるわよ! そして出生率は低下する! その中にカウントされたいなら、そうやって一人で悩んでれば良いわよ!」 「どうしたら良いのだ!烈!! オレ様はヨーコを最後の愛に選んだ 失ったらオレ様は…………もう誰も愛さないのだ それは嫌なのだ!」 「なら話し合いなさいよ ヨーコはね親に無視され捨てられた子なのよ 其れを綺麗が拾って研究所で育てていた 常識も礼儀も知らない子を飛鳥井の家族が素敵な女の人にしてくれたのよ! だからさ、別に隼人に固執しなくても、ヨーコなら引く手数多なのよ! 独身になったと言ったらアプローチする奴は五万といるわ! 其処んとこ忘れないでよ!」 宗右衛門の声で 「ヨーコはヨニー©ウッズスタンの社員だと言う事も努々忘れられるな! 二人が離縁するならば、徹底的に潰してやる所存じゃ! そして二度とヨーコを主には会わせぬ!」と言いハッハッハハハッと笑い飛ばした 隼人は顔色をなくして泣きそうな顔をしていた 「隼人にー、そんな見切りを付けられたくないのなら、何故優しい言葉をかけてやらなかったの? ヨーコは言わなくても解ってくれると思っていたの?バカにし過ぎよ! そのまままだと離婚も視野に入れられちゃうわよ!それが現実なのよ! 飛鳥井の玄関の前に咲いてる花だって、毎日手入れして水を与えているからこそ、綺麗な花を咲かせるのよ?解ってる?隼人にー?」 「解るのだ!済まなかった烈!!」 「其れはヨーコに言いなさいよ!」 「オレ様はヨーコを最後の愛と決めたのだ! 大切にすると決めたのだ!」 「なら大切にしなさいよ! そしたら気持ちに余裕も持てるわよ! 気持ちに余裕のない男は、何を演じても透けて見えるのよ! 隼人にーが上手く行かないのはそこなのよ! 男として結婚して1枚剥けると思ったのに……… 剥けるのは亀頭の皮だけじゃ………駄目なのよ!」 しれっと下ネタを言う 「二人のお給料を合わせて、生活費を決めて、お小遣いを決める! 後は奥さんに任せて貯蓄よ! 良いわね、良い夫婦って言うのはね、互いに互いを思いやれる夫婦の事を言うのよ 一方により掛かるだけの夫婦は先が見えちゃうのよ!だから二人して努力して夫婦になるのよ!」 「解ったのだ!話し合うのだ!」 「ならば話し合い、良い男になりなさいよ! そしたら風向きは変わるわ! 良く魅せなくても、人は見てるのよ 最近の一条隼人は変わったな、なんて想って貰えれば、仕事の幅は自ずと増えて行くのよ!」 「有り難うなのだ!なんか足元ばかり見て、ジメジメしてたのだ 想うように行かなくて、焦れるばかりだったのだ!だけど変わるんじゃなく、変えて行けば良いのだな!オレ様はヨーコを愛して二人で生活をして行ける様に話し合うのだ!」 「そうよ!頑張るのよ隼人にー!」 烈はポケットからハンカチを取り出すと、横にいたレイと凛と椋はティシュを箱から取り出し フリフリとお見送りした 響は親指を立て「グッド・ラック!」と言う 奏は手を振っていた 隼人が部屋に行くと兄達は烈の横に座った 音弥は「一時はどうなるかと思っちゃったよ!」と、ドキドキしたと告げた 康太は笑って「お節介だな!」と言った 「母ぁーさんに似たからね! お節介な兄弟になっちゃったのよ!」 「隼人、悩んでたのは知っていたけど、オレの出る領域じゃねぇかんな………お前が出るの待ってたんだよ!」 「あ〜も萎びれたナスみたいな顔されてたら……… 発破かけないと晟雅ゃ達も困るからね!」 「今日は定例会議ねぇのかよ?」 「日曜までやりたくないわよ!」 「だな、大変だなお前も………」 「母ぁーさんはもっと大変だったじゃない! ボクはまだにーに達もいてくれるし、家族も仲間もいてくれるから幸せなのよね!」 だからこそ乗り越えられるのだと言う 康太は笑って烈の頭を撫でた すると、その横にレイ、凛、椋、響、奏、一希が 『儂も撫でやがれ!』と叫んでいた 康太は親鳥になった気分でレイ達を撫でて響、奏、一希も撫でた 皆満足な顔をして笑っていた ゆったりと過ごしていると善之助の引っ越しを終わらせて一生、慎一、一陽、英生が戻って来た 一生は「烈、善之助んちの引っ越しは終わった! 家の中は何も残っちゃいねぇけど、あの木材とか新しいよな?取り壊すの勿体ないレベルだな!」と言う 「あ〜材料にするから大丈夫よ! ウッズスタンに運び込み粉にして特殊な材料と混ぜて防音パネルに化けるから!」 「おー!防音パネルになるのか!スゲェな!」 一生は感心していた 其処へ榊原達も戻って来た 烈は「良いの買えた?」と聞くと榊原が 「御影がかなり頑張りやがったので………送料と発送日は融通を利かせて貰えました 本当なら値切りたかったみたいですけどね もう赤字にしてプライスダウンしてあるので、安くはなりませんでした! なのに御影は更に頑張ろうとするので、注目浴びて本当に恥ずかしかったです!」とボヤいた 兵藤は「俺の為に頑張ってくれたんだから!」と榊原に執り成す 榊原は「まぁある程度の家具は揃いました! 後はリビングになる部屋の家具とシャルロットの部屋の家具なので、其れは烈と相談して決めなさい!まぁ買いに行く時は付き合います! もっと買うならば、やはり今度も御影に頑張って貰いなさい!」と笑って言う 烈は「兵藤きゅん、良いの買えたの?」と問い掛けた 「おう!やっぱ良い家具は150万円でも書斎揃えるだけで限界来たな!」 「取り敢えず書斎を完成しないと仕事何処でするのよ?となるからね! 後の家具は結婚準備金が正式に出るから、それで揃えれば良いわよ!」 「え?出たよな?」 「あぁ、あれば巫山戯た事をした謝罪のお気持ちよ!あれを結婚準備金とカウントしたら駄目なのよ!」 「…………なんかすげぇのな………規模が違う話だな」 「まぁね、ボクんちみたいな一般家庭からしたら、物凄いスケールがデカい話になるわね!」 「嫌々お前んち金持ちの部類だろ?」 「…………金持ちの部類……嫌だわ金持ちなんて肩凝るじゃない!ねぇ母ぁーさん!」 「だな、うちは一般家庭だかんな! 金持ちにカウントするんじゃねぇぞ!」 「嫌々……十分金持ちやろ………」 「本当の金持ちってのを来年の1月の日の良い日にに見せてやるわ! モーニング着て着いてらっしゃいよ!」 「モーニング?朝食うヤツか?」 「…………朝食べるのもモーニングだけどさ、来賓級の扱いされる人が着るフォーマルもモーニングと言うのよ!」 「んなのあったかな?」 「あるわよ!美緒たんは抜かりのないおなごなのに、そんな失態ある訳ないじゃない! フォーマルスーツ作る時に採寸してモーニングも燕尾服も作らせてあるに決まってるじゃない!」 烈が謂うと康太も「だな!」と納得 兵藤は「康太も出るのかよ?」と問い掛けた 「昭一郎と美緒も出るだろ?善之助夫妻も! 名だたる家の奴ならば御招待されてるんだよ! 飛鳥井は金箔入りの封筒3通も寄越しやがったからな、出ねぇ訳には行かねぇんだよ!」 「3通?え?誰と誰?」 「オレと伊織と烈の3通だ! あ〜真贋の着物着ねぇとならねぇと思うと憂鬱だわ!」 「そうね、宗右衛門の着物着ないとならないと思うと憂鬱だわ!」 「そう言えば兵藤んちも3通だよな?」 ニシシと意地の悪い笑みを浮かべ言う 「そうね、婚約者様も御招待なさるから4通よ、あの家は!」 「お〜倭の国での社交界でビューかよ!」 「イギリスで着ていた社交界の服は送られて来ると言ってたから、それ着れば良いわ! 宝石類は我々が預かり美緒たんに渡してシャルロットの部屋の金庫に入れるしかないからね! 近い内にイギリスで着ていたドレスや社交界服は送られて来てるからウォークインクローゼットあるから、そこに入れとくと良いわ!」 兵藤は「…………シャルロットの部屋、ウォークインクローゼットあったんだな………」と今更ながらに呟いた 「王冠とか晩餐会の場に出る貴金属は、家には入れられないからね 総額ん十億円の貴金属家に入れたら強盗さん来ちゃうから、昭ちゃんの貸金庫に入れといたから! 本当に金持ちって宝飾品が高価で危険なのよね」 「だな、肩凝るからな!金持ちは! しかも危険だかんな!」 「お前んち値の張る絵バンバン飾ってますがな!」 「絵は飾るモノよね?母ぁーさん」 「だな、誰にも観られねぇ絵なんて価値すらねぇだろ?」 兵藤はもう何も言わない…………と想った 阿賀屋は清隆と「今夜は幻の焼酎 茜霞を持って参った!茜色した焼酎を飲もうではないか!」と言う 瑛太も「茜霞ですって!それは一度所望せねばなりませんね!」と瞳を輝かせた ワイワイと皆で話し、皆で宴会の準備をした 夜になると善之助が引っ越しの完了と御礼にやって来た …………が、既に飲兵衛の巣窟で………善之助も仲間に入り楽しく飲んていた 今日も飛鳥井の家は楽しげな声が響いていた 月曜日の夕刻、烈は善之助の家の引き渡しの書類を持って、善之助の新居を訪ねた 「引き渡しの書類に判をお願いします!」 インターフォンを鳴らし、烈は来訪の目的を告げた 和華子は家の中に烈を招き入れた 応接間へ通されると蔵持が耀と仲良くゲームをしていた 蔵持は烈の姿を見ると「烈!!」と喜んだ テーブルの上に書類を並べて判を貰う 「どう?住心地は良いかしら?」 「最高だよ、此処は日当たりも良く洗濯物も良く乾くと喜んでます!」 「此処は一日中陽の光を受けれるからね 前の家は朝日しか当たらなかったからね!」 「此処の家の代金 住宅ローンを組んで支払うよ!」 「あ〜そんな気にしなくて良いのよ! 其れよりも蔵持のビルのお引越しお願いね!」 「解ってるよ!」 「元の家は取り壊しを始めるわ! 直ぐにでも取り掛かり、更地にして動物病院を建てるつもりよ!」 「その費用、我等も負担するのは無理かい?」 「我等?ぜんちゃんと誰かしら?」 「正義君と繁雄君と海里君と私とで動物病院を建てるつもりだよ! 海里君は建設と言うよりも、建った後の機材の提供となるみたいだよ!」 「えっと………ぜんちゃん?」 「飛鳥井建設に代表者として私が依頼を掛けるよ!そして共同出資として八雲動物病院の建設に携わる事にするよ!」 「あのね、ボクと言うより宗右衛門事業団の方で……」 「その宗右衛門事業団の方が出費が重なってるんだよね?」 「そうだけど………」 「ならば私達に任せなさい! 君の祖父母も出資してくれるというし、取り壊してからの事を話さねばならぬね!」 「えー!じぃたんとばぁたん知ってるの?」 連絡取らない様にしてたのに………… 「其れは私達が話したんじゃないよ! 宗右衛門がビルを売りに出している、と聞いた清四郎さんと真矢さんが孫に聞けないから晟雅や私達に聞いて来たんだよ!」 「あ〜、なら話しに行かないと………」 多分心配してるだろうから……… 和華子は「烈、お夕飯食べて行く?」と楽しげに声を掛ける 「ボク、ばぁたんとじぃたんちに行かないと駄目だわ!ゴメンまた今度ね!」 書類に判を貰うと烈は書類ケースにしまい、立ち上がった 「ならぜんちゃんまたね!」 と言い蔵持の家を出て行く 烈はその足で真矢と清四郎の家を尋ねた インターフォンを鳴らすと真矢が 「はい!」と出て「烈!!」と驚いた声を出した そして直ぐ様玄関が開けられ、烈は家の中へと招き入れられた 真矢は烈を抱き締めた 清四郎は「真矢、部屋に上がって貰いなさい!」と言う 真矢はスリッパを出して烈を部屋の中へと連れて行った リビングのソファーに座ると真矢は 「最近忙しいのね! 飛鳥井の家に行っても会えない時があります!」と問い掛けた 「Xmasまでは少しバタバタするかしら?」 「イベントをやるの?」 「それもあるけど、少し問題が起きてね その対策に今は時間を使っている感じかしら?」 清四郎は「宗右衛門が資産を売りに出している………と誠しやかに囁かれていた…… 私達はそれを聞いて………信じられない思いをしていたよ」 「ビルとか売りに出してるからね 神威の弁護士事務所のビルや、神野達のビルが移転した後に取り壊し更地にして売りに出す事にしたから、そんな噂がたったのかしら? この前から知り合いには結構聞かれたわ………」 「お金がないから売りに出したのかい?」 「まぁそれもあるけど、セキュリティー万全なビルは、そのビルに入るべき人が亡くなったから………入る人がいないのにビルを持っていても辛いだけじゃない………だから売りに出したのよ」 「あのビルは誰が入るビルだったんだい?」 「佐々木蔵之介!」 「あぁ…………」 真矢と清四郎は言葉を失った 「佐々木蔵之介は他界した もう………蕪村建設は永遠に存在しない 蔵之介の為にと建てたのにね………だから売りに出したのよ! そして八雲動物病院の入ってるビルも取り壊して更地にした後、専門学校を建設する予定なのよ だから資産を整理して、専門学校を建設する為に費用は必要となるのよ!」 「善之助君から………その話は聞いたよ 八雲動物病院、建てるのに私達も協力するよ」 「あ、ぜんちゃんち、お引越しして貰ったの知ってる?」 「ええ、丁寧にご挨拶をして来てくれましたからね!落ち着いたら遊びに行かさせて貰います!」 「和華ちゃん喜ぶわよ! 里子も、一人お育て中だから気に掛けてやってね!」 真矢は「里子?誰を育てているのですか? 私が知っている子ですか?」と聞いた 「知ってるわよ!ボクが熊本まで行き助けた子だからね!」 「まぁあの子が引き取られたのですね!」 「祖父母が他界したからね まぁ祖母は余命幾ばくもないと謂われていたけど、後を追う様に祖父も他界して……… お育てする人がいなくなったのよ! 飛鳥井はもうこれ以上は無理だし、やはり耀には母親の愛を知って欲しいからね! 和華ちゃんに頼んだのよ!」 「「そうなんですね!」」 二人は声を揃えて言った 「ばぁたん、じぃたん、本当に心配しないでね 出費の時期が重なっているだけなのと、兵藤の家のお支払がされなかったのよ でもお支払いされそうだし、赤字決済抜け出せそうだし気にしなくて大丈夫よ! しかもボク個人の資産じゃないし、宗右衛門の事業団の資産が目減りしたのよ まぁ其れも結構ヤバいのよ! だから売りに出してるんだけどね」 ニコニコ笑顔で謂われて何と答えて良いのやら? 真矢と清四郎は困っていた 「さてと、ボクは帰るわね!」 「明日撮影が入ってなきゃ飛鳥井へ行きたいのに………」 「そうよね、撮影もピークの撮りたから………」 「ばぁたん じぃたん、撮影終わったら、楽しく飲みましょうね!」 真矢は烈を抱き締め 「ええ!頑張って最高のドラマにします! また行くからね、何かあったら連絡入れてね!」 と名残惜しげに言う 清四郎も烈を抱き締めて 「後少しで私の撮影は終わるから、そしたら直ぐに飛鳥井へ行くからね!」と言う 「待ってるわね! てもボクXmas過ぎるまでは何かと忙しくて……… あ!お二人にはXmasには歌番組とかの依頼が来るので、是非引き受けて下さい! 政府からと自治体と企業からの依頼となります それは引き受けてね!」 「解ったよ!烈が出ろと謂うなら出るよ!」 「そうね、烈が言うなら引き受けるわ!」 祖父母と約束して!榊原の家を出て飛鳥井の家へ戻る 変なのが付け狙うかも知れないから、地下通路を通り新居へと出る そして玄関のドアを開けて家の中へと入ると、兄達が出迎えてくれた 11月をそんな感じで日々慌ただしく過ごし、少しずつカタチにして行く 立ち上げたYouTubeにも日々 ゲストを迎え入れトークや即席で歌を歌ったりした 四方芸能事務所 所属の浅葱仁はパット見、冷淡で冷酷な顔をしているタレントで、頭脳犯役とか、優等生とかの仕事しか入って来ない そんな浅葱仁をゲストに高校生か!と言う趣味の話をして盛り上がる 浅葱は悪ガキみたいな顔して笑って話すから、雰囲気が全然違って見えた そんな顔も出来るの!浅葱仁 烈が「歌える歌って何系?」と謂うと浅葱は 「RODEOÑ好きだからRODEOÑなら歌える!」 「ならアカベラでかなり古い【始まりのマーチ】歌いましょうか?知ってる?」 「知ってる!」 浅葱が謂うから竜馬かギターで演奏して歌う 案外 浅葱は歌が上手かった 笑顔で話す姿は、テレビで見る雰囲気出はなく、生の姿を見せていた この日の配信はかなりの反響が有り、浅葱仁の知名度は一気に上がった 四方芸能事務所の社長は【R&R】が齎す影響の絶大さに………驚くばかりだった 実際………浅葱に喜怒哀楽あるのね……と想った位だった 【R&R】のYouTubeに出て以降、気軽に声を掛けられる様になったり、歌番組から出演依頼が来たりした

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