67 / 69
第67話 禍 到来
西園寺維弦は投身自殺に烈が巻き込まれた………と謂う事件を絶対に表沙汰にしないと決めて動いていた
水面下で処理をして報道規制を掛けるつもりだった
が、昨今のSNSでの情報拡散は一人が呟けば蜘蛛の子散らす様に拡散されるしかなかった
秘密裏に処理する筈が、気付けばかなりの話題に上がり騒ぎになっていた
【R&R】リーダー サブに助けられた!
一人が呟けば、見ていた者達も
「その光景見てました!」と呟かれ
当時の状況が詳しく伝わって広まって行く
その情報を即座にワイドショーも掴み
裏取りした後、番組で流された
そして救われた本人がインタビューを受け熱く語っていた
「目的地に向かって急いで歩いてました!
でも突然、腰付近を強く突き飛ばされバランスを崩して唖然としていると【R&R】のサブに抱き抱えられビルの中へと避難しました
次の瞬間 人が降って来て窓ガラスは血飛沫で染まって、その場にいた人達はパニックになっていました
【R&R】のリーダーとサブは命の恩人です!
彼等がいなければ………俺は今頃は巻き込まれて死んでいました!」
と涙ながらに語り感謝を伝えた
報道に辺り現地でその状況を伝える記者やアナウンサーは「この日【R&R】は分刻みのイベントの真っ最中でした!」とイベントを時系列を追って伝えていた
コメンテーターは「飛鳥井烈君と言えば………彼は命を狙われているんだよね?
その所為で家族とも一緒に過ごせないと聞きます
本当に烈君が助かって良かったと共に…………
彼は日々今も狙われているのだと痛感させられます!」と言葉にした
そして何処からか?今回の事が漏れた
行政側から委託された一大プロジェクトの立ち上げのため、芸能事務所への協力要請をした時
田中みゆきは、非協力的なばかりか?
飛鳥井烈の事を馬鹿にして罵った
と謂う事もマスコミにリークされた
それを発端にやはり事務所の乗っ取りが公になり………逆恨みして殺害を狙い投身自殺したのであろ、と謂う事が警察側の見解として発表された
康太はそのニュースを見て『怪我してねぇか?』と心配して電話をした
「クーたんが降ってくるの教えてくれたからね
何とか助かったわ!」
『お前、わざと狙っただろ?』
「まぁね、何時来るか解らないってのが一番ウザいのよ!」
『アレは傀儡か?本人か?解ったのかよ?』
「其れは遺体を研究所へ運んだ後調べる事になるのだから、直ぐには解らないわ
身元確認するのも無理な程の損傷あったからね
別物だと警戒する必要はあるかもね!
そして維弦曰く、何処から飛んだ?だったのよ
ビルの屋上へ出られる扉は管理され封鎖されていたらしくてね謎だって言ってたわ」
『だよな?渋谷のビル街で飛び降り自殺なんて、滅多と聞かねぇかんな!
んとによぉ〜ゾンビかよ!』
「取り敢えず後少しだから踏ん張るわ!」
『其れより、おめぇベリー・マックレイって知ってるか?』
「ええ、アメリカで対談したのよ!」
『少し前にワイルドカード優勝決め込み
『最強の男を!見てるか?烈!
そしてビリー、キース約束だ!』とMVP獲得した時に叫んだらしくてさ、烈???
ひょっとして【R&R】のリーダー??と謂う事になり連日インタビュー受けていたらしいぜ!
その時に『烈は命の恩人だから、俺も妻も………従兄弟夫妻も烈に救われた
そしてぎこちないけど一歩ずつ一歩ずつ、歩み寄る作業をしている!』と言いNYの大学構内銃乱射事件の被害者として倅が死んだ事を公表した
そして大学に連れ出した従兄弟の子を責めて……自殺に追い込んだ事も伝えていたぜ!
其れでも………烈のお陰で亡き子達と会えた
俺は………もう一度野球人生を尽きるまで全速力で走る事を誓う!』と言ったらしくてな
で今、お前に取材のオファーが来てるらしいぞ!』
「え!取材………そんな暇も時間もないわよ!」
『飛鳥井建設は飛鳥井烈個人とは何の関係もない!と伝えておいたから!』
「其れで良いわよ!」
『まぁマックレイもあまりの騒ぎに烈に迷惑になる様な行動や取材は控えてくれ!と公表したらしいからな!』
「このクソ忙しいのに騒ぎは困るのよ!」
『あ、魔界に行き産婆の手配をして何時でも生まれても良い様に準備万端にした!
そして神威を呼び寄せ、慰霊塔の方には侵入させねぇように、壁を作り魔族を受け入れる体制をとって来た!後は当日様子を見に行けば良い感じだ!』
「有り難う母ぁーさん
何でこうも、同時に吹き出て来るのかしら?」
『投身自殺はお前がスケジュールを告知したからやんか!
ピリー・マックレイはワールドカード優勝チームのMVPだからやろ!
ひょっとしてジョージ関係か?』
「あ~母ぁーさんにも視えていたのよね
ジョージの背後にいた霊がベリー・マックレイの従兄弟の霊よ!
消えそうだったし、今も不幸なまま時間止めて闇に染まっていたからね………
少しだけお節介したのよ!」
『んとに、おめぇはお節介な奴だな!』
康太の笑い声が聞こえる
「母ぁーさんの子だから仕方がないわよ!」
『なら仕方ねぇな!
取り敢えずベリー・マックレイの方は無視で良いから、禍を何とかしねぇとな!』
「そうするわね!じゃまたね母ぁーさん!」
烈は電話を切り溜息を着いた
家に帰りたい思いならはある
投身自殺があった日は、維弦が用意したホテルに泊まり、翌日こっそり抜け出て身を潜めて一つずつ熟していた
四方は投身自殺のニュースを見て神野達に、烈は大丈夫なのか?と連絡入れた
君島社長も同様に神野達に連絡入れたが
『烈とは連絡は出来ねぇから解らねぇよ!』と返って来た
蔵持と戸浪も烈の心配をしていた
飛鳥井建設の社員達も………瀬能なんて泣きながら烈の為に頑張らなきゃ!と頑張っていた
兄達とはネットで繋がり、時々社内報のコメントを送っていた
綺麗な映像と共に乗せて貰う為に送っていた
烈は「年末の大掃除には顔を出すからね!
待っててね!今年は社員達の意識改革の講義は時間的に無理だから!
大掃除の後 菩提寺へ移り餅搗きしましょうね
無論 会費は取るわよ!餅米高いしね!
それでも良い子だけ餅搗きよ!」と言葉を送る
社員達は大喜びして盛り上がっていた
愛染は「生まれて初めてかも餅搗きって!」と謂う
城田は「俺の嫁さんは【R&R】の事務に勤めてるから、年末の餅搗き大会はお手伝いしてるよ!
そして勿論会費払ってお餅貰ってるよ!
力のある男は餅搗きやらされるし、毎年楽しみなんだよな!」と謂う
瀬能は「菩提寺で餅搗き大会してたんだ!
知らなかった!今年から毎年出るから!
力つけて餅搗きやって烈の助けになるから!」とやる気になっていた
食堂は笑い声が響き、活気に満ちていた
康太は「珍しいなこの賑わい!」と謂うと烈と竜馬の変わりに会社に出勤して仕事している兵藤が
「大掃除終わったら餅搗きやるって烈が言ってたからな、社員達は大盛り上がりしてるんだよ!」と伝えた
「やっぱ社員をやる気にさせるのは彼奴しかいねぇんだよな?」
「其れより烈大丈夫なのかよ?」
「大丈夫だろ?投身自殺はアレは烈が誘き出した訳だし!」
「…………だと思った、アイツ……ちまちました事やるの好きなクセに面倒臭がると、一気に片付けようと目論むからな!
ったく、何処までもお前の子だよ!」
「嫌々貴史、オレは端からちまちましたの嫌いやから!やるなら効果的に盛大にやんぜ!」
「そう言う奴だよお前は!
其れよりもXmasの25日、翔達が烈の為に丸ごとチキン焼くって話してるの聞いたぜ!
何でも手始めに、鶏の羽根毟ってとか言ってたからな!止めさせとけよ!」
「え?生きてるの食う気か?」
「桜林に丸々太った鶏いるらしいからな!」
「あ!それダメだぞ!それ烈が煌星に飼育させてる鶏だから食ったら怒り出すぞ!」
「え?桜林の鶏、烈のかよ?」
「そう、縁日に行った帰りに、夜店で売ってたヒヨコを公園に捨てやがったバカがいて、捨てておいたら猫に食われるからって四季に言い飼育小屋で育てている鶏だ!」
「なら翔に伝えとくわ!」
そう言い兵藤はラインをポチポチ押して
『桜林の鶏は烈が育ててる奴らしいから、止めとけ!」と書いて送信した
翔達は兵藤からラインを貰い
『え!烈が育ててたのぉ〜』と驚き、羽根毟らなくて良かった………と安堵していた
桜林に鶏小屋が作られて以来、ずっと烈は見ていた
流生は「食べる為に見てたんじゃないんだね!」と言い
音弥は「絶対に食べれるサイズまで見張ってるって思ったのに………」とボヤいた
大空は「あ~、縁日の帰りの公園にピヨピヨ泣いていた黄色い塊、あれなのかしら?」と思い当たる事を口にする
そして飼育小屋の鶏を思い浮かべる
【同一鶏?】【嘘!あの時のヒヨコなの?】
【絶対に別鶏よ!】【美味しそうだけど育ててるんだ………】【食べ頃なのに……】と兄達は好き勝手思っていた
翔が「ならばXmasのチキン、井筒屋のおばちゃんに言って手に入れなきゃ!」
【だね!】
流生が「丸々太った鶏を見つけなきゃ!」
【だね!】
と弟を思い、弟が帰って来てから迎えるXmasに胸を躍らせていた
そして迎える12月23日
その日は朝から機材の搬入をして忙しかった
横浜スタジアム、日産スタジアム 沖縄市民体育館にスタッフを配置して設営をする!
当然 【R&R】のスタッフだけじゃ回らなくて南雲建設、飛鳥井施工の社員も駆り出されて設営していた
設営終わると、回線を繋いで中継配信となる為にチェックに余念がなかった
横浜スタジアムと日産スタジアムはライブビューイング配信上映となる為にプロジェクションマッピングに投影してのみとなる
入場料金も映画館のライブビューイング並みの料金でチケットを売りに出した
即座に完売で、烈達【R&R】は、イベント前日の最終チェックと謂う事でYouTube配信した
「明日 イベントに来てくれる方!
ライブビューイング会場へ来てくれる方!
家のテレビで有料配信を見てくれる方!
本当にありがとう!
皆の協力があったから、こうしてイベントが出来ます!
明日は絶対に鏡忘れないで下さいね!
大きさは自由です
あ、でも姿身サイズは駄目よ!
イベント会場に来る前に注意されちゃうわよ!
持って来るのは手鏡、百均に売ってるスタンド鏡等などバッグに入れるサイズにしてね!
其れを、この角度で持って!と謂う時に出して持ってね!
何か注意事項多くてゴメンね!
あ、お年寄りの方々はその日は明治神宮球場でイベントがあります、配信もされるからね
無論 会場へ行かれても良いし、部屋で緑茶飲んで見ても大丈夫!
好きな方で見てね!
部屋が外に新年札貼って、皆で楽しくXmasしようね!
お子様も【R&R】が出たXmasコンサートがBSNHKで配信されるからね見てね!
以上、【R&R】からのお願いでした!」
烈が謂うと竜馬は
「この通り、俺達は無傷で怪我なんかしてないから、安心してね!
リーダーといたら、こんな不測の事態は常にあるからさ!
俺等はどんな状況たって乗り超えるんだよ!リーダーさえいてくれればね!
だからあの痛ましい事故の事は忘れて下さい!
心より御冥福をお祈り致します!
と謂う事で終わりです!」と締め括った
皆で手を振りYouTube配信は終了した
YouTube配信を終えて、各地との通信状況を何度もチェックする
沖縄には英生は3日前から沖縄入りしていた
早瀬頼朝とシャステナも英生と共にステージに立つ事になり沖縄入りしていた
喜屋武社長は物凄く喜び、一緒に沖縄に来た早瀬とシャステナ、そして付き添いで来てくれた一生、御影を家に泊まらせて持て成してくれた
喜屋武社長は「本当なら烈にも逢いたかった
渋谷で飛び降り自殺に巻き込まれたと聞いたから、余計安否を確かめたかったけど………
神野君達にも聞いたけど、本人とは今連絡取れねぇ!と言っていたから聞けれなかったんだよ
でも英生が来たと言う事は烈君は無事なんだよね?」と安堵した声で話す
一生は「俺は直接は話してねぇけど、母親とは話したと謂う事だから大丈夫だ!」と謂う
「あの子は………何時だって狙われているんだね」
「仕方ねぇよ、彼奴の母親も隙あらば命を狙われているからな!
親子で安堵出来る時なんて来ねぇよ!
まぁでも彼奴等は強い、絶対に負けねぇから大丈夫だ!」
喜屋武社長はそれ以上は口にする事を止め話題を変えた
「何か英生の顔付きも体付きも変わったね!」
御影は「かなりハードな生活をしてたから、最初の内は起き上がるのも辛そうだったよ!」と話す
甥の成長が何だか嬉しい
英生と早瀬とシャステナがリハーサルに行くと、一生と御影は喜屋武社長の妻の琉美に饗され、ご機嫌で沖縄を堪能していた
そんな和気あいあいとした話をしてリハーサルをする
リハーサルの間はずっと烈と回線を繋げ、出来を見る
映像のズレがあると即座に厳しい声があがる
妥協は一切許さない姿勢に緊張が走る
エイセイのイベントのチケットは発売して直ぐに完売した
沖縄の地も商店街や市場で5000円以上の買い物で無料配信コードを配布する事にした
無論 演歌や日本の歌の無料配信コードも同時に5000円以上買い物したら配られる無料配信コードも好評で即座に完売していた
榊原真矢と榊清四郎も臨時でYouTubeを立ち上げていた
企画 編集 運営は兄達に任せて、立ち上げて貰ったのだ
榊清四郎は「私はXmasの日は日本の歌に出る事が決まったんだよ!」と謂う
榊原真矢も「そうです!【R&R】もイベント頑張ってるので、我等祖父母も頑張っちゃうつもりです!祖父母は頑張るわよ!ってアピールします!」と笑顔で謂う
「だね、孫の為に我等祖父母は頑張る姿を見せねばね!
で、歌うよ、まぁ歌番組だから歌うよね真矢?」
「そりゃ歌番組だもの、歌うわよ!
しかも選曲は烈がしてくれるからね!
ばぁたんは頑張っちゃうのよ!」
「そうだね、結構無茶振りだとは思うんだよ
烈たっての選曲、愛の讃歌歌うって決まってる
愛の讃歌、時の流れに身をまかせ 愛燦燦
私が歌えるのか?とは思うがデュエットで歌う事が決まってるからね!」
「烈曰く、貴方と私の愛の讃歌を歌えば良い
そう言ってくれてるし、二人で音程外しても笑って歌いましょうね!」
「そうだね!外しても笑顔だけは忘れずに歌うよ!」
もぉ何だかゴリ押しになって来ていた
音弥は「じぃたん達ゴリ押しになってるって!」と止める
孫の声が聞こえて清四郎と真矢は笑っていた
真矢は「あらそう?もぉね気合で乗り切るしかないのよ!」と謂う
太陽が顔を出して「今から気合でゴリ押ししてたから24日の午後7時には燃え尽きてるって!」と止めた
真矢にソックリの顔をした【孫】は「駄目だからね!」と止めていた
大空も「じぃたんもゴリ押しは駄目だよ!ゴリ押しの愛の讃歌なんて嫌だよ僕!」とボヤく
最近は榊 清四郎に良く似た顔した【孫】だった
「そうかい?ならば愛を込めて、真矢に、烈に、そして翔 流生 音弥 太陽 大空に捧げる愛の讃歌にするよ!
あぁ、当然 響と奏と一希、永遠と和希と和真と北斗、そして美智留と匠にも捧げるよ
大切な大切な私の家族だからね!」
翔は「なにそれ!嬉しいだけだよ!」と祖父に抱き着いた
翔の顔も何処か清四郎に似た顔をしている【孫】だった
やはり源右衛門と清四郎は親子なのだと、こんな時に思うのだ
音弥は一条隼人にますますソックリになり
流生は最近戸浪に良く似て来ていた
戸浪海と並べば兄弟?と言われる程には似ていた
でも一生にもやはり似ていて、菩提寺の次代の四龍の子達とは何処か似た顔をしていた
清四郎は笑顔で「孫がXmasの日まで応援の為にYouTubeを立ち上げてくれたんだよ!」と謂う
真矢も「私の自慢の孫達です!」と笑う
その日のYouTubeの配信には
「ボクのばぁたんとじぃたんなのよ!
きっと愛の讃歌で感動を与えてくれる事間違いなしよ!」との烈からのコメントがあった
真矢世代の女性は孫に囲まれる榊原真矢は本当に素の祖母の顔で笑ってるから、幾つになっても憧れで等身大の女優さんだった
役の顔を脱ぎ捨てれば、祖母として生きる姿は眩いほどに貫き通している人生だと思われていた
真矢世代の女性は、孫と呼んでる三人の子は真矢がお腹を痛めて産んだ子だと知っていた
我が子を愛する母として、我が子の為に子を成した…………
そして我が子も他の子も変わらない様に愛している姿は、凄いとしか言葉にならなかった
今回のYouTubeには真矢の傍に小さい子が甘える様に傍にいたり、乳幼児を抱っこしてだったりして、あれは誰の子???と騒がれたりもした
真矢は「この子は響と奏、双子なのよ
そしてこの赤ちゃんは一希、烈が後見人となり飛鳥井で育てられてる子達なのよ!
烈の子達なので、私の曾孫みたいなものです!」と答える
清四郎も響と奏の頭を撫で
「この子達の他にも飛鳥井には沢山の子がいたりするんだ!
でも皆仲良く喧嘩なんてしないんだよね!」と謂う
翔が「小さな兄弟喧嘩ならあるよ!じぃたん!
響と奏は何時も嫌な事は互いに押し付け合うし、一希は少しエロい乳飲み子だし……怒ったり擽ったり………落ち込む時だってあるってば!」と私生活を綺麗事にしない発言をする
大空も「この子達は本当に烈に似て、やられたら倍返し好きだしね
根に持つし、エロいし、本当にお兄ちゃんなんて辞めたくなる時あるからね!」とボヤく
音弥が「愚痴になってるわよ!そこ!」と止める
太陽が「イベントの告知の為のYouTubeよ!」と軌道修正を掛ける
烈からのコメントは
「にーに大好きよ!」だった
そして迎える12月24日
午後6時にはステージは完璧に整えられていた
6時からの入場で、7時から始まるイベントだった
早瀬とシャステナは沖縄に行かせた
早瀬と英生が歌いシャステナは演奏と歌を歌う
英生は最近 メンズ雑誌のモデルをした
手足が長くモデル体型な英生に!と特集が組まれてモデルをやった
その月の秀英社の「Romeo」と謂う雑誌は飛ぶ様に売れ、嬉しい悲鳴を上げた程だった
東都日報の脇坂の編集する廃刊寸前の雑誌
「Wonka」でアーノルド・ウッズスタンのコラムの連載が始まった
心理学の第一人者とも言われ伯爵の称号を持つ作家として、倭の国でも本を何冊か出していた
その本は………小難しくて……売れたが…烈曰く
「全く売れてないじゃない!」だった
「もっと人が惹かれるフレーズと求めてるモノに照準当てなきゃ!」と言われ悪戦苦闘して書いた【心理学を読み解く】と言う本はバカ売れした
そのアーノルド・ウッズスタンなのだ
彼は第一週の連載から自撮りの写真を載せて飛ばしていた
アーノルド・ウッズスタンは三木竜馬だったの!!!と衝撃が走った
少し気難しい50代後半位のイメージを持っていただけに、烈との笑顔のツーショット写真には唖然となっていた
竜馬は「確かに俺はアーノルド・ウッズスタンとして本を書いているよ!
そして伯爵の称号とナイトの勲章は持ってるからパチじゃないから!
連載の最終回にはその姿を見せちゃうよ!
あ〜イギリスへ行って写メ撮らないと駄目だけどね!サービスしちゃいましょう!」と作者コメントを書いていた
アーノルド・ウッズスタンのコラムのテーマは【人】だった
その頃烈は【告知】を脇坂に頼み載せて貰っていた
脇坂は自分の担当している総ての雑誌に告知文を掲載してくれた
【今 騒がれているベリー・マックレイ選手とは縁あって対談しました
その事で色々と話したりしました!
其れは哀しみに暮れて日々を過ごしているマックレイや従兄弟家族を見て悲しんていた子の為に動いただけの事
マックレイ選手の件で、ボクが霊視してくれるんじゃないか?と、会社の方にも手紙や電話が掛かって来てます!
下手したら営業妨害レベルになってきたので、此処で告知をさせて戴きます!
仕事には関係ない電話は、本当に営業妨害レベルで困ってます!
霊視の依頼や亡くなった人の言葉を聞きたいとか、そんな依頼をして来てる人達がいるけど、ボクはそんな仕事はしてません!
運勢は宗右衛門としてかなりの高値で引き受けてますので、企業レベルの支払いをしてくれるなら、お引き受け致します!
それ以外のお友達に頼む感覚での頼みは一切聞きません!
今後 飛鳥井建設 飛鳥井施工 【R&R】株式会社に同様の電話があった場合、営業妨害で被害届を出しますので気を付けて下さい!
そして宗右衛門に運命を詠んで欲しいならば、宗右衛門事業団の方へ御依頼下さい!
くれぐれも迷惑行為はお辞め下さい
飛鳥井 烈 】
と告知を出した
そんな経緯があり、烈がマックレイの件で困っているとジョージの耳にも入る程の騒ぎだった
ジョージは緊急でYouTubeの配信を決めた
マックレイとの経緯、そして自分の背後に友人のキースがずっといた事
そしてキースは時を止めたままの家族やマックレイの家族を見て悲しんていた事
そしてキースの願いを叶え成仏させる為に、今回は動いてくれ想いを払拭して天へ召された
そんな夢みたいな出来事だったけど、あれは事実で、夢じゃないと想える
友が成仏してくれて俺の溜飲も下がった
今後はベリー・マックレイ選手を応援して行きたい
それが友人の思いだから、見守っていくと約束した事
等を語った
そして「烈は俺の為に、マックレイの家族や従兄弟の家族の為に動いてくれたんだ
本当に烈には感謝しても足らない程だよ
だからこのYouTubeを見てる人だけでも良い
烈に迷惑は掛けないでやってくれ、頼む!
彼は子供の癖に会社の為に家の為に生きているんだ………子供らしさを百万光年彼方に捨て去った様な多忙な生活をしてるんだ
だから………烈や烈の家族に迷惑になる様な事は辞めて下さい!お願いします!」
と深々と頭を下げお願いした
その日のYouTubeは凄い反響があった
イギリスのRODEOÑに届く程に………
そんな外野の騒ぎもなんのその!
禍が降りかかる時間は迫って来ていた
お生まれになる時が迫っていた
パリパリと殻を割り、出て来られるまでに人の世の時間の3時間は要する
卵のサイズも規格外ならば、殻の厚さも規格外
そんなに簡単には出られないのが鳳凰だった
しかも少し(かなり)捻くれてらっしゃる
初代の、まだ一つのお姿をなさっていた頃の性格に近い
鳳凰はその絶大な力の為、世界に分けられ散らばった
その所為か?今の鳳凰なんて温厚な性格なのに…………
初代レベルの捻くれ様だとお師匠様達はボヤいた
初代レベルで性格はネジ曲がって偏屈、力も絶大で、どんな禍を齎すやら?
戦々恐々なのだ
パリパリと殻が中から突かれ割られて行く
午後7時 イベント開始の時間が来た
烈は黒のスーツを着て姿を現した
「Merry Christmas!
聖夜にまた皆とイベントが出来て本当に嬉しいです!
そしてもっと嬉しいのは、ノーギャラでXmasだと謂うのに、このイベントに参加してくれる皆さんです!
本当に有り難う!」
スポットライトが参加者に当てられる!
浅葱仁 moni BREAK そして中澤広大!
烈は「あら!サッカー選手がこんなイベントにいるじゃない!」と話すと中澤は
「俺は来シーズンから横浜のJリーグの選手として倭の国に復帰します!
やっと帰って来たよぉ〜烈!!」
と、烈を抱き締めてスリスリとする
烈は気にする事なく中澤をへばり付けたまま
「仁ちゃん 広大よ!仲良くしてやってね
BREAKの皆もmoniは仲良くしたらスキンダルになるから近寄っちゃ駄目よ!」
moniのメンバーは笑っていた
浅葱仁は「宜しく浅葱仁です!」と笑って手を差し出す
その手を取り「中澤広大だ!宜しく!一応サッカー選手してるんだよ!」と自己紹介する
「知ってます!イタリアでの活躍見てました!
貴方の事を知らない人なんていないんじゃないですか?」
「嫌々!いたんだよ!俺の事を知らない奴が!!
そして挨拶したのに無視された、そんな奴がいたんだよ!」
「誰ですか?」
中澤は無言で烈を見た
竜馬は中澤から烈をベリッと剥がして
「リーダーはそこら辺のサッカー選手なんて知らなくて良いんたよ!」と謂う
「ひでぇー!竜馬ひでぇってば!」
中澤を無視して烈は「沖縄!」と叫んだ
プロジェクションマッピングには英生と早瀬頼朝とシャステナが映し出された
英生は「此方は準備万端!何時でも来い!だよ!」と謂う
「横浜スタジアムぅ〜の皆!」と声を掛けると場内の観客の姿が映し出される
「日産スタジアムの皆ぁ〜!」と声を掛けると場内の観客の姿が映し出され、皆は歓喜の声を上げていた
ライブビューイングでも繋がっている気分にさせてくれる
「そして日本の歌に参加中の明治神宮球場のばぁたんとじぃたん!」
と声を掛けると明治神宮球場のステージに上がっている真矢と清四郎の姿が映し出された
漆黒のドレスを着た榊原真矢と黒のスーツを着た榊清四郎が笑顔で立っていた
他にも演歌の重鎮が清四郎の横で笑顔で手を振っていた
皆友好的に手を振ってくれていた
「「烈!」」と真矢と清四郎も手を振る!
「ばぁたん、じぃたん、出演者の方々も頑張って下さいね!」
とエールを送り姿勢を正した
「今回、このイベン会場には松陵慶次さんが家族で来てくれいます!
楽しんで行って下さいね!
花束持って来ましたか?」
と問い掛けると松陵は「持って来たよ!」と頬を赤らめ答えた
隣の奥様は微笑み、娘は感激していた
婿と子供はその横で幸せそうに笑っていた
「其れではXmasパーティーの始まりです!」
と謂うと讃美歌が流れた
讃美歌を歌うはmoni!
そして讃美歌の歌の後に皆が知ってるXmasソングがロック調な感じて始まる
曲に合わせて飛び出したのかBREAK
彼等は歌って踊っていた
浅葱仁も混じって踊り歌う
Xmasソングが終わるとエイセイの歌が流れる
それに合わせてBREAKは踊る
まるでステージにエイセイが立っているかの様にプロジェクションマッピングはエイセイを映し出していた
沖縄でも同様の映像が映し出されてる事だろう
そして8時になろうとした頃、烈は物凄くエネルギーを感じだ
そろそろピークを迎える
殻をバリバリ割って顔を出される頃だ
時空は歪み、その膨大なエネルギーの放出に、敏感な者ならば目眩を感じるレベルの歪みだ
烈は「其れでは鏡を出して下さい!明治神宮の皆も横浜ベイスターズ球場の皆も日産スタジアムの皆も、沖縄の皆も鏡出してね!
其れではバラードを!」と謂うとエイセイが嗄れた声でバラードを歌う
そしてバラードが終わると、明治神宮球場にいる祖父母をプロジェクションマッピングに映し出した
榊原真矢、榊清四郎による愛の讃歌を熱唱する所が映し出された
2人は互いを見つめ合い、愛も苦労も悲しみも噛み締めて愛の讃歌を歌っていた
会場の皆はこの嬉しいサプライズにきゃ~と歓声が上がった
愛の讃歌 時の流れに身をまかせ 愛燦燦を歌う
美しい倭の国の歌を皆に聴かせたかったからだ
祖父母の歌が終わると次は沖縄、エイセイの歌が流れた
この日の曲は総てエイセイのキーで作られた新曲だった
観客の皆が鏡を取り出し、YouTubeで言われた角度で鏡を向ける
するとレーザー光線が走り、皆の鏡の反射され、夜空に星座を描いた
とても神秘的な夜だった
メンバーも歌って踊って、プロジェクションマッピングをより鏡に近い素材に変えて反射させ、星座を描かせていた
鏡をこんな風に使うなんて!!と会場に来た人達はその神秘的な12星座、そして色んな星座を目にして酔いしれる
殻はバリバリ割られ、8時半近くになる頃にはかなり割れて、後は飛び出すだけとなった
黒龍と紅花は我が子かこんなに強い力を秘めているとは…………と唖然としていた
産んで半年、温めて半年
1年かけて大切に大切にして来た我が子が誕生する
喜びと、そしてその目眩がする程のエネルギーに、ラルゴは紅花を別室に移して寝かせた
そして8時半を過ぎた頃、思ったよりも早く、殻から出られて飛び立たれた
紅く燃え上がる焔は、今の鳳凰の比ではない
メラメラ燃え上がる焔は太陽の赤を象徴し、燃えていた
人の世には少し遅れて到着
8時40分頃に揺れる程の衝覇を感じた
其れを鏡で跳ね返す
各地には術者とサポートする者達を立たせていた
本当なら甲子園球場にもイベントを配置したかった
が、球団側から断られ術者だけ立たせて守らせていた
術者は踏ん張った
鼻血を噴き出そうとも、その場を離れる事なく、サポートの者に拭かせて堪えていた
鳳凰は桃源郷近くの屋敷の卵の殻から飛び出すと魔界の上空を旋回した
魔界にいた康太は「おい!あれ!」と思わず叫んだ
生まれたばかりだというのに、物凄い焔を撒き散らし飛んでいた
榊原も「あれが次代の鳳凰ですか?」と謂う
物凄いエネルギーの放出だった
弱い者はバタバタと衝覇に当てられ倒れていた
元禁足地に住民を集め、暴動を警戒して魔界に来ていた康太と榊原はまさか生まれて直ぐに飛んで来るとは思ってもいなかった
鳳凰は「禍は儂の焔で無効化しといてやった!
無論、不安の種なんてのも植わっちゃういねぇ!
そう、聖神に伝えとくがよい!」言い残し魔界を去って行った
その時、少し遅れて女神像が物凄い光を放った
女神の誕生の瞬間だった
康太は「規格外なのばっかし生み出しやがって!」とボヤいた
榊原は「其処まで魔界は危機だったのですかね?」と呟いた
「取り敢えず鳳凰生まれたし、女神も生まれたし、後は大丈夫だろ?」
「ですね!我が子を迎えに行かねばなりませんからね!」
「桃源郷近くの里の烈んちで待ってようぜ!
どうせ様子見に来るだろ?」
「ですね、なら行きますか!」
そう言い榊原と康太は元禁足地の場を後にして、桃源郷近くの烈の屋敷に絶対に現れると踏んで、人の世に還る前に桃源郷近くへと向かった
鳳凰はそのまま人の世に飛んで行った
そして烈の気配を辿り、国立競技場の上空を旋回した
烈はそれを見て「生まれて直ぐに飛ぶか?」とボヤいた
烈の頭に直接『自分の禍ならば、儂自ら消し去ってやろう!と来てやった儂の優しさを何故解らぬ?』と高笑いして禍を無効化させて飛んで行った
倭の国の総ての上空を旋回して禍を無効化して回った
途中、漆黒のジャガーが姿を現したが………
その力の強さにそのまま姿を消した
そして倭の国の領土総ての禍を無効化して、旋回して不安の種さえ遺さず無効化する
全てを終わらせると、やっと両親の所へ戻った
桃源郷へと戻り両親に「茶でもくれ!」と言った
黒龍は「赤子は母乳じゃないのか?」と聞いた
「あ~本当なら酒でもよいぞ!」
紅花はドンッと烈の作った茶葉で出したお茶を置いた
鳳凰はそれを飲み「我は次代の鳳凰、绿发(lǜfā)である!」と名乗った
「リューファ!もう名前もあるのかい!」
と黒龍は驚いていた
「聖神が着けてくれた名前だ!
先程この世に誕生した女神の名はシーファン
【喜欢】(xǐhuan)と謂う」
「え!産まれる前に名前つけるの決まりなの?」
黒龍は叫んでいた
紅花は「この方は聖神を気に入り、聖神の傍に来て下さった方なので、名前も早く決められのでしょう!」と話した
「貴殿は我が両親となられる方々だ!
それはそれは大切にして、親孝行すると決めている!我が両親 黒龍 紅花よ!よろしく頼む!」
赤子と話してる気がしない…………
「鳳凰って産まれて直ぐに喋るんだな…」
「龍だって蛇なだけで産まれて直ぐに話すだろうが!」
「そうだけど………子育てしたかった……」
「儂はまだ赤子じゃ!子育て放棄するんじゃねぇよ!」
「産まれて直ぐに茶をするのに?」
「喉渇いたんだよ!飛んで来たからな!」
黒龍が我が子とそんな話をしている頃
イベントは大成功のうちにラストを迎えた
禍は鳳凰自ら無効化させて飛び去った
本当に捻くれた御方だった!
烈はやっと心からの安堵の笑みを浮かべダンスを披露していた
ラストは沖縄 国立競技場 横浜ベイスターズ球場 日産スタジアムと繋いで絆を歌い、無事イベントは終了した
飛んだり踊ったり動き回っていた烈は息切れ一つしてなくて………
BREAKは息を切らせて「畜生!まだまだ鍛錬しねぇと!」と叫んでいた
烈は控室に戻ると堂嶋に連絡していた
「あ、正義ちゃん、禍は鳳凰自ら無効化してくれてたわ!不安の種の心配もなくなったわ!」
『了解した!唐沢や閣下にはそうお伝えしておく!お疲れ様だったな烈!』
イベントを終わらせた烈達は、その日は東京のホテルに泊まった
その夜はホテルの近くで打ち上げをした
が、烈は産まれた鳳凰が気になり魔界へ行くという
「打ち上げはボクはお子様と謂う事で寝てるとでも誤魔化しておいてね!
ボクはそのまま飛鳥井に還るからね」
「了解!ならば俺達は明日は飛鳥井へ帰れば良いんだな!」と返す
烈は笑顔で「じゃ飛鳥井でね!宴会の材料を蒼佑と共に買っておいてね!」と言い姿を消した
烈は桃源郷近くにいる黒龍達を尋ねた
「黒ちゃん、産まれた?」
黒龍は「産まれたよ、物凄く捻くれてらっしゃるぞ!この子!」とボヤいた
「紅花の腹に入られる前からの付き合いがボクにはあるからね!
物凄いサービストークして説得して来て貰った方なのよ!
でも無事に産まれて、禍を自らの力で無効化された時には驚いたわよ!
ボクのいる国立競技場の上空を旋回なされた時、え!嘘!そんなに早く飛べるの鳳凰!!って想ったもの!」
「だよな?俺も驚いた」
「でも無事に誕生なされて安心だわ!」
「少し捻くれるが我が子だ!
愛して育てて行くよ!」
「二人の愛で育てられて幸せにしてあげてね!
この子は鳳凰だけど、その前に貴方達のお子なのだから!」
「解ってるさ!
其れより俺等は何時になったら魔界へ帰れるんだ?」
「あ~もう帰っても大丈夫よ!
明日にでも閻魔に迎えに越させて新居で過ごしなさいよ!」
「了解した!有り難うな烈!
俺は父親になって、我が子の誕生を………これまで待ち侘びて、誕生した瞬間感動した!
親でなくは味わえぬ思いだ!
有り難う!」
「出産はスタートよ!
子育ては始まったのよ、これからが大変なのよ!」
「でもアイツ……母乳飲む前に茶飲みやがったぜ?」
「……だから少し捻くれてらっしゃるのよ
きっと黒ちゃんは捻くれた子だったのかしら?
其れとも四龍の兄弟が捻くれた子だったのかしら?この子は鳳凰だけど、親の遺伝子で出来てるのよ!」
「あ~青龍はかなり捻くれていたからな!それかな??」と謂うと何処からともなく
「兄さん、貴方も大概捻くれてますよ!」と声がした
振り返ると榊原と康太が立っていた
「父ぉーさん!母ぁーさん!」
烈は嬉しそうに呼んだ
榊原は烈を抱き締めて「よく頑張りましたね!」と頭を撫でて労った
その優しい笑みに父親なのだと想う
自分もこんな顔が出来る父親になろう!と心決めた
康太は「んなら飛鳥井の家に帰るとするか!」と謂う
烈は「やっと帰れるわ………」と安堵した
康太は鳳凰の顔を覗き込んた
「えー!青龍やんか!その顔!!」と叫んだ
榊原も鳳凰を見た
「え!僕の方が男前です!」と返す
黒龍は「やっぱ、青龍に似てるよな?」と謂う
烈は「青龍は金龍に良く似てるけど、やはり黒ちゃんも金ちゃんの子なのよ!良く似た親子なのよ!」と呆れた様に謂う
榊原は「赤いのと茶色いのは誰に似てるんですか?」とボヤいた
「赤いのは銀ちゃん、茶色いのは…………金ちゃんの兄の天龍に似てたのよ
だから虹を生み出して真祖を生み出したのよ!
あの兄弟の中で一番天龍に似てるのはちぃちゃんね!」
「天龍……僕は見た事もありませんからね………」
「まぁ良く似た親子って事よ!
绿发は黒ちゃんに良く似てるのよ!」
紅花は嬉しそうに笑っていた
烈は紅花に「産後だから無理せずに暮らすのよ!
子育てはジジババ使って体調を戻さないとね!」と声を掛けた
紅花は「はい!頑張ります!」と答えた
「鳳凰の母になられたから魔界名を永久の名前に変えなきゃ駄目になったわね!
魔界史に遺る名前考えるわね!」
黒龍は「名前、変えても大丈夫なのか?」と問い掛けた
「地獄界から嫁がれた方だから、魔界名が必要となったのよ!
そして鳳凰をお生みになられた母ならば、魔界史に残る名前を着けねばならないのよ!
えんちゃんと魔界の歴史を刻んでいる最中なのよ
自分達が滅んでも魔界の忌日は遺すと決めて刻んでるのよ!
だから鳳凰の母ならば、皆に愛される名前にせねばならないのよ
地獄界と同じ名前じゃ駄目だからね!」
「あ~俺には小難しい事は解らねぇよ!
烈が着けてくれるならば、俺はその名を愛そう!」
「夫の鏡じゃない!愛されてるわね紅花!」
紅花は笑顔で「はい!幸せに御座います!」と応えた
康太が「明日には兄者が使者を出すと言ってたから、そしたら魔界へ戻って生活を始めろよ!
魔界では産後だから体を大切にするんだぞ!」と謂う
烈は「そして暫くの間 家の周りに黄泉鏡を配置したから紅花が虐められていたら、鬼達が監視してて教えてくれる様にしたわ!」と告げた
黒龍は「明咲の事があったからか?」と問い掛けた
「そうね、見てない所でやるのが定石なのよ
だから家の周りに人の世て謂う監視カメラみたいモノで見ていかなきゃね、とは思っているのよ」
「夏美もやられたんだよな………」
「ちぃちゃんもやられていたわよ!
んとに根性腐ったのいなくならないからね!
取り敢えず準備万端になってるから魔界に帰りなさい!まぁ魔界の生活に慣れるのは大変だけど………様子を見て行けば良いかしら?」
黒龍は頷いた
次代の鳳凰は疲れたのか?寝ていた
榊原は康太と烈を連れて還る事にした
「またね黒ちゃん!」
「あー!また魔界に来たら声を掛けてくれ!」
「ええ、当たり前じゃない!」
そう言い外に出ると、青龍になった父の背中に乗り人の世に帰って来た
飛鳥井の記念病院の隣のマンションに降りて!エレベーターに乗り一階へと進む
関係者以外立ち入り禁止の扉を開けて地下へと続く道を歩いて行く
そして家に出る扉を開けると玄関の横に出た
玄関を開けて中へ入ると、兄達が忙しそうに動き回っていた
夜に崑崙山の桃源郷近くへ行き、帰宅した時は既に夜は明けていた
朝なのだろう
流生が玄関にいる両親と烈を見付けると
「お帰り烈!」と言い抱き締めた
康太は「おいおい、玄関でやるなよ!」と言い家の中へと入る
烈は「ボクは着替えを持ってお風呂場へ行くわ!」と謂う
榊原も「なら僕達も入りますか?」と笑顔で言う
康太は「おっ!良いな!黄砂掛かってたから丁度いいやんか!」と自分達の部屋に行き着替えを持ってお風呂場へと向かい脱衣場で服を脱ぎ風呂に入った
烈は体を流し湯船に浸かる
あぁ最高の至福の時!とお湯に浸かる
兄達がお風呂場に入って来ると、湯船から烈を出して体を洗ってやる
ついてに母と父の背中を洗ってやると、榊原と康太は嬉しそうに笑っていた
「ボクは夜まで寝るわ!」
康太は「おー!夜はXmasパーティーやんからな!皆で楽しいXmasだぞ!
英生も一生と御影と共に帰って来ると言ってるし、誰一人欠ける事のねぇXmasだ!
飲兵衛仲間呼びてぇなら呼べよ!」と謂う
「え?家族で過ごすXmasパーティーじゃないの?」
「まぁ飲兵衛達も家族やんか!
皆で祝おうぜ!」
「解ったわ!皆にラインするわ!
ずっとラインや電話あったけど、話してる隙なかったからね
後で連絡いれるわ!」
「おー!そうしてやれ!」
烈は体の泡を流すと湯船に浸かっていた
康太は「クー達は?」と問い掛けた
「爆睡してるわよ!
着替えていた時グテぇ〜と出て来たから、ベッドに寝かせて来たわよ!」
大空が「なら様子見でお風呂に入れてご飯食べさせるね!」
音弥は「それ僕達やるからカナはケーキをヒナと共に完成させちゃいなよ!」
「解ってるよ!烈も帰って来たしね!」
翔は「あ!そうだ!桜林の鶏小屋の鶏育ててるの?」と問い掛けた
「あー、トリゾー達ね、育ててるわよ!
何かトリゾーとトリ子が卵を温めて家族増やしやがったのよね!」
トリゾーとトリ子………名前まであったのかい!
兄弟は心の中でボヤいた
流生は「食べるんじゃなく、育ててたの?」
「そうよ!食べちゃ駄目よ!
トリファミリー食べちゃ駄目だからね!」
「ならさ、鳥小屋の横のウサギ小屋は?
あれも何時も学園に来てる時見てるよね?」
まさか、うさぎ鍋にする気?と思っていた
「うさ吉とうさ美もワン達の散歩してて拾った子達よ!バイク便の子達が落ちてたっす!と持って来て空いてる飼育小屋に入れて育ててるのよ
結構 動物落ちてるのよ!
うさぎって可愛いと想うでしょ?
でも案外凶暴で直ぐとは懐かないのよ!
で、捨てられ犬に襲われてる所をスタッフが救助して八雲に手当してもらい、四季ちゃんに言い飼育小屋に入れさせて貰っていたのよ!
どの子も捨てられた子達だから、余生位幸せに過ごさせてやりたいのよ!
どの子も拾って育てて……ってのは無理だけど縁あって救われた子達位はね、と桜林で育ててるのよ!」
その動物、捨ててあるのであって落ちてた訳ではないのだろうけど………
烈らしくて笑えた
翔は「ならキャベツの葉差し入れに行く事にするよ!」と謂う
流生は「なら人参を育て上げて差し上げに行くわよ!」
「流にー!立派なの育て上げようね!」
ワイワイ騒いで風呂から出て、Xmasパーティーの用意をする
午前10時頃に【R&R】のメンバーが飛鳥井に帰って来た
竜馬は「烈は寝てるっすかね?」と問い掛けた
リビングには聡一郎と慎一と烈の兄達がいた
聡一郎は「どうだろ?今は手が離せないんだよ!」とパーティーの飾り付けを出して準備していた
竜馬が烈の部屋に行くと、烈はPCでZoomで誰かと話をしていた
「禍に紛れて漆黒のジャガーが姿を現したみたいよ!
まぁ次代の鳳凰の姿に姿を消したらしいけど、鳳凰が来てくれてなきゃ、絶対に何かしてやろうと思って来たのだと思うわ!」
『ならばその報告お願いします!
それと各地の暴動は鳴りを潜めているが、やはり扇動していた輩をお前が用意した部屋に入れて様子を見たら………死んでいたからな
洗脳じゃなく傀儡にされた奴と見て良いかもな!』
「ならば対策を練らないとならないわね!」
『あぁ、年が明けたら大々的な対策を取らねぇとならねぇだろ!』
「来年は唐ちゃん現役引退だもんね!」
『え!それ聞いてねぇよ!』
「西園寺維弦、西宮李逵、永野光泰、水野大我、田中克郎の5名を班長とした班を作ります!
唐ちゃんは総司令官として座ってなさい!」
『俺さ自分で歩いて解決タイプなんだけど?』
「下を育てるのも管理職の仕事よ!」
『なんだけどな、俺は管理職なんて向いてねぇよ!まぁ取り敢えずゆっくり休んでくれ!』
「またね!唐ちゃん政府の方には根回しお願いね!」
『了解した!』
そして通信を切ると次はラインで
【飲兵衛の皆様
飛鳥井のクリスマスは今宵行います!
今ならば会費を支払い慎一きゅんGETして買い物に行けば楽しいXmas出来るわよ!】
と一斉送信
竜馬が「四方さんと君島さんから日を改めて打ち上げやって下さいって言ってた!」と伝えた
「なら年内にやっときたいわね!
でも年内って言っても後少しだし来年になっちゃうかな?」
「予定いれるっす!
其れより今年は意識改革やらないんすか?」
「無理ね、後数日で仕事納めなんだから!」
「大掃除には出るっす!」
「今年も綺麗に磨き上げてラストの年末を迎えなきゃね!
来年は新社屋に移転しちゃうもんね!」
「何か食べるっす!」
「食べたらボクは病院へ行くわね!」
「あ〜怒られるっすよ!」
「仕方ないわ……今回本当に不摂生しちゃったもの!」
そんな話をしつつリビングへと向かう
リビングに行くと英生達が帰って来ていた
神野達も神威も阿賀屋も鷹司も紫園もご飯を食べていた
「エイセイお帰り!」
「ただいま!烈!叔父さんから物凄い量の料理の差し入れ持って来たよ!
琉美が頑張っちゃって作ったんです!」
「それは嬉しいわね!」
竜馬は烈のご飯の準備をして並べた
烈がご飯を食べていると康太と榊原も食べに来た
烈は病院へ行くと久遠に検査され、不摂生が祟り怒られた
そして薬を貰い家に帰宅して、夕方までダラダラ過ごして、祖父母が会社から帰って来ると皆で客間に行きクリスマスパーティーを開いた
美味しそうな料理と皆の笑顔で、何時ものクリスマスパーティーが出来て烈は安堵していた
その日はやはり疲れが出て早々に寝てしまったが、寝てても烈は笑顔だった
翌朝 何時も通りに起きて、生活のルーティンを熟す
そして朝を食べ終わると烈は餅米の注文をすべく、兄達に「会社の餅搗き大会の参加者は何人位かしら?」と問い掛けた
翔が「あ、その事で話があったんだよ!」と切り出した
「何かしら?」
「その行事は家族は参させて貰えないのか?と社員の人達が聞いて来ててね、烈に聞かないと解らないと答えておいたんだよ!」
「会費制だから会費さえ支払ってくれれば、家族込みでも構わないわよ!
でも会社のイベントじゃないからね、自由参加って皆に広めといてよ!
餅搗き大会の時は、菩提寺は飛鳥井建設貸し切りにするから、他の者は立ち入り禁止にしとくけどね!」
「会費は幾ら位の予定なの?」
「一人三千円、場所の賃料、餅米を蒸してくれるスタッフの分のお餅込みでの支払いじゃなきゃ、蒸してくれる人大変なのに可哀想じゃない!」
「だね、でも菩提寺の餅搗き大会は今年はやらないの?」
「やるわよ!まぁその時概算出せば間に合うから大丈夫よ!」
「楽しみだね!餅搗き大会!」
「会社の餅搗き大会を終えた後に、菩提寺の餅搗き大会をやるのかしら?
それとも菩提寺を先にするの?」
「其れ、住職やスタッフと打ち合わせして来なきゃね!日程決めないと!」
「そうなのよ、それと会社の方は全員参加するみたいだから、餅米どれだけ要るかしら?
取り敢えず会社とイベント合わせて注文かけちゃわないとなのよね!」
「一人2個入りの菩提寺と同じ感じにするの?」
「そうね、紙皿でその場で食べるか、持ち帰るか?でも一人2個入りで三千円は高いわね
困ったわね………どうしようかしら?」
「ならぜんざい作ろうか!
甘さ抑えて作り、その中に搗き立てのお餅入れても良いわよ!それとやはり豚汁ね」
「其れ良いわね!取り敢えず三千円会費で告知してみて?高くて嫌だと謂うなら参加しなきゃ良いんだしね!」
「解ったよ!家族だと子供も三千円?」
「子供は半額で良いわよ!
そんなに取ったら家族で来る人大変になるからね!」
「了解だよ!」
翔との話か終わると次は太陽が
「なら今年も菩提寺の餅搗き大会開催だね!
日付は?何時にする?」
「仕事納めの日は午後1時からから貸し切りにするから、やるなら翌日かしら?
去年は30日にやったのよね?」
「年末ギリギリだったから結構大変だったんだよ!」
「なら飛鳥井建設は仕事納めの29日
菩提寺の餅搗き大会は今年も30日でどうかしら?
もぉね菩提寺は新年でも良いかしら?と思っていたのよ!」
「そうだね、でも年末の餅搗き大会待ってる人多いから!今年は太極拳の老人会の人達とか、主婦層の婦人会の人とか、楽しみにしてるわね!と言われてるんだよ!」
「なら去年の倍は必要になるのかしら?」
「其れも相談しなきゃと思っていたのよ!」
「一つのお店で賄えるかしら?」
「其処なんだよね!」
「ボク、桜町商店街に行き、お米屋さんで相談して来るわ!」
烈は慌ただしくケントを呼び家を出て行った
1時間程して帰宅して来て
「餅米 毎年の事だから確保してくれてたわ
でも今年は会社の分が増えたからね頼んだわ
何とかしてみると言ってくれてるから、菩提寺の方へ運び込んで貰うとするわ!」と伝えた
流生達は「ならHPに餅搗き大会は29日 午後2時から菩提寺にて行います!
会費は三千円となります!
と、書いて告知掛けておくね!」と伝えた
「飛鳥井建設は最近 忘年会ないからなぁ〜」
「だから三千円取って豚汁とか温かいの作ると良いのよ!」
「そうね、慎一きゅんや一陽たんとかに手伝って貰い完成させなきゃね!」
もうあまり日にちのない餅搗き大会の告知もする為に、太陽がイラストを描いてポスターを作る
其れをコピーして作成して行く
レイと凛と椋はそのイラストに塗り絵の要領で色を入れて彩る
完成すると、兄達は修行の為に菩提寺へ行き、菩提寺の掲示板と太極拳をする広間の前に貼った
無論保養施設の一階にも貼り準備する
城之内は「おっ!今年も餅搗き大会やるんだな!」と嬉しそうに謂う
烈は「もぉね時間ないのよ!ゴメンねギリギリになっちゃったわ!」と謂う
「お前も色々と大変だったんだろ?
気にしなくて大丈夫だ!」
「餅米蒸したり大変だけど協力お願いね!」
「今年は更に人手増えてるし回って行くだろうさ!」
「其れだと良いのよね!」
吐き出す息が白くなる
もう年末になっていた…………
ともだちにシェアしよう!

