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第79話 艱難辛苦 ❺

球団オーナーは苦笑して 「白馬の球場でやったイベントは孫と曾孫と共に見に行ったんですよ! その時に演じてられた方が、観世音紫園殿だったと想います! あの方の能ならばお金を払っても見たいよ 是非御招待して下さい!」と行きたいと告げた 「ならば御招待致しますので是非お越し下さい! ボクの方の話は其れで終わりです!」 「ならばこの後直ぐに記者会見を開くとするよ! お時間が有りましたら、控え室で見届けられても構いませんよ?」 「ならヤンちゃんが美味しい昼を用意してくれるなら、それを食べつつ記者会見を見る事にするわ!」 「ならば別室へお越し下さい! 直ぐに御用意致します!」 烈達は別室に案内されて、美味しい料理を運ばれメンバーは大喜びして食事をしていた 烈は君島にラインしていた 「君ちゃん、日米交流試合の始球式に出る事になったのね、ボク! で、その時、始球式前の前座で早瀬頼朝withシャステナとブレイクを出して貰おうかと思っているのよ!」 そうラインすると君島は直ぐ様電話をして 『え?冗談じゃなく??本当の話ですか?』と信じられないと返って来た 「今ね球団オーナーから謝罪を受けて来たのよ その時に話が出て、ボクは今怪我してるから始球式は無理なんだけどって言ったら、凄く残念がられてね ならばテープで補強して始球式やっても良いわよ、と思ったのよ でねその対価としての条件出したら了承されたから、球団側の職員から連絡が行くと思うわ!」 『烈、怪我はどうですか? 入院していたと聞きました この前は頭で、今度は全身、竜馬さんに連絡するたびに怪我が増えてて驚きました!』 「まぁ仕方ないわよ! ボクは飛鳥井宗右衛門、一族の為にだけに在る存在だから! 一族の遺体も魂も回収する死命があるのよ!」 『お見舞いに行こうと思いましたが、真贋の方から病院近くに近寄るな!とのお達しがあり見舞いにも行けませんでした!』 「今夜は飛鳥井へ帰るから来るかしら? ボクも詳細は解らないけど、やる事は決定しているのよ!」 『伺っても宜しいのならば、四方と共にお伺いしたいのですが、宜しいですか?』 「ええ!これからヤンキースの球団オーナーが謝罪会見をして下さるのよ! それにより巫山戯た奴が収まってくれるなら、と思っているのよね!」 『ヤンキースのオーナーがわざわざ謝罪会見をなさるのですか?』 「だって飛鳥井建設は多大な迷惑被った事だし、此処で謝罪されてケリを付けたい意味合いもあるのよ!」 『…………』 何だか話が壮大すぎて言葉なんかなかった 「何時頃来る?来るなら晟雅ゃも声掛けてくれたら嬉しいのよね!」 『ならば晟雅達を誘ってツマミを買いに行きます!慎一か一生を捕まえて行きます!』 「なら後でね!」 そう言い電話を切った 烈は母に「白馬に行こうと思ったけど、ヤンキースの球団側の謝罪を受けて動けなかったわ しかも今夜は宴会があるらしいのよ!」とラインした 烈からのラインを受け取り 「どうやら白馬はめちゃくそ遠かった様だな!」と携帯を開いて爆笑した 「そりゃサクサクは行けねぇわな! 伊織、今夜は宴会らしいぜ!」 「烈は白馬ではないのですか?」 問い掛ける榊原に康太は携帯を渡した ラインを見た榊原は「買い出しに行かねば、烈不在の飛鳥井の夕飯は……質素ですからね! 何かやる気なくなって、まぁあるやつで良いか?になってしまいますからね!」と買い出しに行く算段を考えていた すると社長室がノックされ榊原はドアを開けに向かった ドアの向こうに立っていたのは兵藤貴史だった 「烈からお金預かってるから買い出しに行こうぜ!」 「貴史、此処最近忙しそうやったやんか!」 「そりゃね、結婚式場を烈の指示で契約に行ったり、イギリスから紗理奈の荷物が送られて、向こうの母上様から娘へ誂えさせた貴金属も凄くてな 俺個人の貸金庫を宗右衛門の指示で銀行に行き作ったり、めちゃくそ忙しかったんだよ で、『兵藤きゅん、今は暇になったわよね! 今夜は宴会やるから、お金渡すから取りに来て! そしてその足で飛鳥井建設へ行き、父ぉーさんGETして市場にGOして!』と言われて来てるんだよ!『仕事の方は前回、めちゃくそ上げといたから少しなら楽して帰れる筈よ!』と言いやがって、んとにお前よりこき使いやがるぜ!」とボヤいた 「結婚式って何処で挙げるのよ?」 「明治記念館(港区元赤坂)で神前結婚を挙げて、披露宴はグランドプリンスホテル高輪 貴賓館(港区高輪)で行う予定だ! ハネムーンは無し! 烈と夏休みに沖縄に行くから、其れでは良いかな?」 「すげぇ所でやるんだな! 流石宗右衛門、高が議員程度が借りられる場所じゃねぇな! 皇族が式を挙げられる場となるからな! でもハネムーン無しで紗理奈は良いと言ったのかよ?連れて行ってやれよ!ハネムーン!」 「まぁなハネムーン何処かへ行くか?とは聞いたんだよ! でも紗理奈が『一希はまだ小さいから海外旅行は楽しめませんよね? ならば夏に沖縄に行くと言うので、其れに便乗させて戴きましょう!』とか言いやがったんだよ!」 「あ~菩提寺で良く一希抱っこ紐で抱っこして太極拳やってるの見るわ!」 「もぉ響や奏は『お姉ちゃん』として慕われてるぜ!翔達からは『サリちゃん』と呼ばれて仲良くしてくれてるからな!」 「烈の教育の賜物だな! でもオレは夏に沖縄は聞いてねぇぞ?」 「そうなのか?GWと夏休みは沖縄に行くと竜馬が言ってたぜ!」 「えー!普通、そう謂うのは母親に先に話さねぇか?烈の母ちゃんであるオレは何も聞いてねぇぞ!」 康太は拗ねた 兵藤は「………拗ねるなよ………困るやんか!」と、ボヤいた 榊原が「夏休み、涼しい北海道、暑い沖縄 のネットでの投票有りましたよね?」と、ふと思い出し呟いた 康太も思い出し「あ~あったな!オレは沖縄に一票入れといたぜ!」と笑顔で言う ご機嫌はどうやら直ったみたいで安心した 榊原は「僕も沖縄に入れときました! 去年の沖縄旅行が楽しすぎたのですよ!」と話す 「だよな、って事は満場一致で沖縄で決定って事なのかよ?」 康太はアンケートのページを開いて確認した ただ一人………夏に何故暑い場に行きたがるのですか?僕はニュージーランド一択で構いませんけど!………とコメントしていた 康太はそのコメント見て 「あ~これ、聡一郎だな! アイツ本当に暑いの苦手だからな!」と、ボヤいた 兵藤は「あ~昔から夏は外では一切見掛けない、冬は着膨れサイズで着込んでたのを、見かけたからな………」と思い出し言う 兵藤は下のコメント見て 「おい!………」と声を掛けた 烈が「ニュージーランド希望の貴方は皆の交通費をお願いします! 宿泊費と食費は払いますよ! でも交通費はお願いしますね 其れが嫌なら黙って沖縄に行き、今年は日焼けしようね!そーちゃん!」とコメントしていた 康太はそれ見て「バレてますがな!」と笑った 兵藤は「烈ってお前より情け容赦ねぇのな!」と、ボヤく 榊原は「宗右衛門はそれでなくては務まりません!幾度も同じ時代に転生して来ましたが、彼とのワンセット転生は本当に過酷でした! 其れでも今世はかなり甘くなってらっしゃるのですよ! 鷹司が鈍られたか?宗右衛門?と嫌味言われる位ですからね!」と現実を突きつける 「あれで甘いのか?」 康太は「おめぇは今世の宗右衛門を知っただけやんか!転生者は皆、宗右衛門の姿を見るだけでチビるぜ?」と笑って言う 榊原は仕事を早めに片付けると 「貴史、お金落とすんじゃありませんよ!」と言い、引き出しからトートバッグを取り出すと、スーツのポケットに入れた 「康太は会長室へ行き帰りの足を確保して来て下さい! では、今夜は宴会なのでお買い物に行きます!」 と言い慌ただしく兵藤を連れて買い物に出た 康太は瑛太のいる会長室へと向かった その頃 烈は控え室でヤンキース球団 異例の謝罪会見をモニターで、見ていた バシャバシャとフラッヒュが焚かれる中 球団オーナー 社長 専務 球団監督 背後に選手達も立って並び異様な光景の中、謝罪会見が行われた 球団社長 ウィル・ヤングはマイクの前で深々と頭を下げた 「我等は今回 交流試合を行う事になり倭の国に来日致しました! 倭の国に来たならば多大な御迷惑をお掛けした飛鳥井烈君に謝罪をせねばと、今回お会い致しました!飛鳥井建設には連日連夜 霊視をして貰いたい、死者の声が聞きたい!と申される方々からの電話がひっきりなしに鳴り響き、営業妨害されたとお聞き致しました その月の利益は半減、下手したら会社としての経営を揺るがす事態になり、倒産も視野に入れねばならぬ程だったとお聞き致しました! 本当に申し訳御座いませんでした!」 そう言い再度立ち上がり深々と頭を下げた 次は球団オーナーが話す 「球団オーナー リチャード・ヤングです 飛鳥井建設の方にも数日中には謝罪にお伺い致します! 今後は即座に被害届を出され刑事罰に処す様にして頂いて構いません! 我等は野球と謂うスポーツを通して、皆に夢と希望を与える職種であると自負しております! ジョージ・マックレイは烈君の御蔭で選手生命を断ち切る事なく、起死回生を果たしました 其れは烈君の計らいがとても大きいでしょう! 誰しも………亡くした家族や友人の事は気になるでしょうし、言葉を聞きたいと想います ですが、会社に迷惑を掛けてやる事ですか? 今一度 お考え下されは、こうして記者会見を開いた意味があります!」 そして専務がマイクを渡される 「専務をしておりますクロード・ヤングです 私は球団の広報を一手に担っております! 烈君の大ファンで何度も無理を言い始球式をやって戴きました! 我が球団は昨年度ワイルドシリーズを獲得致しました ジョージ・マックレイは烈君に触発されタイトルを総なめした歴史的なシリーズとなり幕を閉じました マックレイは本当に心から感謝の意を込めて、我が子と従兄弟の子の名前と烈君の名を叫んだ 其れが烈君との約束でもあったからね! 精神的に救われたのは事実です! ですが、その奇跡を万人の者に分け与えれる筈などないのは現実です! 今後 私共としても飛鳥井建設へ営業妨害と言えるお電話はお辞め下さい!と告知した以上 続けられてる現実を突き止めたら容赦はしません!貴方は一つの会社を好奇心と自分の欲望や願望で潰す気なのですか? 我々は徹底的に闘います! これ以上飛鳥井建設に迷惑を掛けない為にも、法的手段を使いどんな事をしてでも制裁致します! 其れを皆に知ら示す為に記者会見を開いた所存です!」 と堂々とした態度でカメラを睨見つける挑発的に嗤った そして一変して優しく 「交流試合では烈君に始球式をやって貰うつもりです! そして彼からの提案で試合前にサプライズがあるそうです! 楽しみにしてて下さいね!」と営業スマイルで言う 外国人記者は「サプライズと謂う事は此処ではどんな内容か聞く訳には行かないのですね!」と問い掛けた 「無論 サプライズですから!」と言い 真面目な顔で「飛鳥井烈君、私は貴方の生き様とアーティストとしての感性に惚れ込み、どんな無理だって聞いてしまえる自信はあります! まぁ彼は無欲な子なので、ヘルシーな食べ物しか要求された事はないんですけどね でもこのクロード・ヤング!全身全霊を掛けて貴方が立ってもいいと思える球団を作り続けて行きます!なのでファンの方もヤンキース共々、【R&R】も宜しくお願いします! 質疑応答はなるべく私がお答え致します!」と言い質疑応答へと向かう 外国人記者クラブの記者は、ほぼほぼ友好的な質疑応答で記者会見は幕を閉じた まぁ「ソーエモン」引き摺り出して呪文唱えられたくはないから仕方ない 烈は「ヤンちゃんの独壇場ね!」と謂う 控室に戻って来たヤングマンに 「飛鳥井へ来てよ!そしたら謝罪は一気に終わるから!」と告げた 竜馬も「そうだね、この足で飛鳥井へ行き謝罪しちゃえば、其れで終わりだからね!」とお気楽に言う ヤングマンは「烈君のお宅へ行けるのですね!」と、感激していた 球団社長とオーナーはお偉い様方との会食の予定が入っていて……… 「「キャンセル出来ない会食では諦めるしか無さそうですね! クロード、失礼のない様に謝罪をお願いしますね!!」」と言って専務に全てを託した 社長が「会社の方へは謝罪へは伺います! 此方も誠意を見せねばならぬので!」と伝えるとオーナーと共に次の予定の場へと向った 烈は控室にいたケントの車に乗り竜馬と共に飛鳥井へ帰った 【R&R】のメンバーは行き同様 フレディが運転するバスにヤングマンと共に乗り飛鳥井を目指した 飛鳥井の家に行くと、最近俳優業を再開させた花山院が来ていた 「烈、聞いてくれよ! 御影が今夜は宴会だってラインして来たから、横浜橋通商店街へ行ったんだよ そしたら俳優がのほほんと買い物に来るなよ! 目立つじゃねぇか!と貴史に追い返されたんだよ!」残念そうに伝えた 「会費だけ取られて追い返されたの?」 「そう!それ!」 花山院と話をしているとヤングマンは 「タイギの俳優さんではないですか!」と大喜びしていた 烈は「あら?フーちゃんハリウッドデビューしてたの?」と問い掛けた 「嫌、してないよ!俺はしがない役者だから! そこそこの俺がハリウッドデビューなんて止めてくれ!」 ヤングマンは花山院の手をブンブン振って喜んでいた 「タイギ見て泣きました!」 花山院は武士の映画は撮ったけど……その映画がアカデミー賞の国際長編映画賞を受賞していたけど、あれは監督と主演女優が授賞式に行ったんだっけ?と考えていた 「あ~俺はそこそこの役者なので、そんなに絶賛されると………帰りたくなるので辞めて下さい!」 何処までも謙虚な俳優 花山院楓雅だった 「所でこの方は?」 「ヤンキースの球団の専務さんよ!」 「え!ヤンキース?俺はゼッティーのファンかな?」 「え!ゼッティーのファンなんですか? 彼は荒々しいじゃないですか? 本国でも中々恐れられててファンなんているの!って言われてる男だよ?」 「何かグランドに立つ姿は荒々しいが、己を奮い立たせているみたいで、そんな姿が好きかな?」 「倭の国にいる間に合わせます! 彼の事を其処まで言ってくれるなんて、感動しました!」 熱い男、ヤングマンだった 榊原が買い物から帰って来ると、ヤングマンから盛大な謝罪と烈の家族だと言う喜びで大変な事になった 取り敢えず翔達は流暢な英語でソファーに座る様に言った やっとソファーに座ると来客用の玉露と茶菓子をヤングマンの前に置いた 花山院はモップを連れて飛鳥井の家に来ていた モップとモップの子が仲良くガル達と戯れていた 何時の間にか………モップは我が子達に抜かれる程になって、栄養不足なまま育ったのだと伺えられた 子達の方が大きいのだ 犬と戯れてると康太が瑛太と清隆と玲香と共に帰宅して来た 康太は「あ、烈、会社の方に花屋が来ていたけど、西村が対応していたぜ!」と教える 「あぁ、今月一杯で志津ちゃんは飛鳥井を退職するからね、綺麗なお花を社員達とお金出しあって買うのよ! メッセージカードに載らない程、皆がお金出してくれたからね、どうしようか?と聞きに来ていたみたいね! まぁ、さおたんが何とかしてくれるわよ!」 「そうか、志津子今月一杯だったな! 後は栗栖がなるのか?」 「そうよ、今鷹司に通わせて叩き込んで、出来る男になりつつあるから据えても大丈夫よ!」 烈の話を着替えて来た玲香が聞き 「あぁ、志津子は今月一杯であったな! ならばお疲れ様会を開きますか?」 「其れも喪が明けてから改めてやってあげて……… 今は我が子を悼む時だから………」 「そうであったな………ならば四十九日終わったら考えようぞ!」 康太は「飛鳥井建設の副社長になって、烈の傍にいるようになり、志津子は考え方を変えて行ったと思う 実際、悟が他界した時………オレは後追いしたりしねぇか…………と不安だった でも物凄く落ち着いた感じで受け止めていたから………ちょっとだけ安心したんだよオレは………」と本音を吐露した 悟と志津子は一卵性親子の様に、離れる事なく互いに依存して生きて来ていた 愛人との生活に重きを置いた義泰には何ひとつ期待する事なく生きて来たのだ 志津子にとって悟だけが唯一無二に存在だったのだ が、悟が白馬へ行き、袂を分けた日々を過ごす内に、義泰との関係も変わって行った 悟がいなくても楽に息が出来るようになり、志津子は変わった 今じゃ菩提寺に住む子供達の良き母的存在として世話を焼いていた 飛鳥井建設を辞めたら、生活の拠点が菩提寺での仕事全般となる 日々遣り甲斐を持ち生き生きと日々を暮らしていた 烈は「あ、そうそう、此方はニュヨークヤンキースの球団の方です! 飛鳥井に多大な御迷惑をお掛け致しました、との事で交流試合で来日されたついでに、謝罪会見を開かれ、その後にお連れしました!」とヤングマンを紹介した 康太はヤングマンを視て 「ヤンキースの専務さんに直接謝罪されるのかよ 何か規模が壮大過ぎて……明日には大変な事になってそうだな!」と笑った ヤングマンは「烈君 話したの?」と問い掛けた 烈は「母ぁーさんは特別な眼を持ってるから話さなくても解るのよ!」と話す アメリカの地にいても聞こえて来る倭の国の【真贋】と謂れし存在 ヤングマンは姿勢を正すと 「クロード・ヤングと申します! 後日 飛鳥井建設へは正式な謝罪に伺います マックレイの発言により多大な御迷惑をおかけして申し訳ありませんでした!」と深々と頭を下げ謝罪した 康太は「あ~あの迷惑電話の所為で、依頼の電話が繋がらなかったり、大きな案件が連絡を密に取れなくてポシャったり、烈の建売住宅の宣伝が十分にされなくて、タダでさえ貧乏なのに余計に土地代支払われなくて貧乏になったんだよな!」と笑い飛ばした 「本当に申し訳なかったです!」 「まぁ発端はマックレイだったが、馬鹿な要求丸出しでタダで宗右衛門引きずり出そうとしたツケは数名には支払わせるぞ!と脅して黙らせた 本当に1日に数百件と迷惑電話しやがって! 今も係争中な案件ではあるかんな、記者会見を開いて貰い釘を刺せたならぱ、この迷惑行為も収まるだろうから助かる! さぁ今宵は飲んで行ってくれ! ディナーは出ないけどツマミと酒ならば出せるかんな!」 と笑顔で話す プーが「用意出来たで!」と呼びに来ると、康太はヤングマンを客間へ連れて行った 瑛太はヤングマンが来ると 「外人の方には座卓は慣れないでしょうが、どうぞお座り下さい!」ともてなす 神野達が君島と四方と共に既に客間にいた 君島と四方は来客あるのにいても良いの?と不安になった が、神野達はお構いなしで神威と飲んでいた 阿賀屋も鷹司も既に飲んでて、何時もの飲兵衛達がほろ酔い気分でいた 榊原が料理を運ぶと皆が協力して並べて行く そしてせっせと兄達が来客の前に料理を置いた ヤングマンは最初は緊張していたが、神野達にお酒を勧められ、飲んでる内に緊張も取れていた 烈は「君ちゃん、四方ちゃん、クロード・ヤングさんよ!ヤンキースの専務さんになるのよ 彼から始球式の話が出ているのよ!」と話す 君島は「本当の事なんですか?」と驚いていた 「ボクは嘘は付かないわよ!」と拗ねる 四方は「君島の所の子達だけ出るのかい?」と問い掛けた 「始球式だからね顔を売るだけの為の場だからね 【R&R】だけでも大人数だからね………出すにも限度があるのよ まぁ正式に動き始める地ならし程度に出しとこうかな?と思ったのよ! 四方ちゃんとこのタレント、どの子も絶好調じゃないの 地ならし必要ないじゃない!」 四方は「あれ以来数カ月先までスケジュールが、埋まってます!」とニコニコで言う そして次の瞬間 ふと真顔になり 「烈君、君島と話していたんだけどね 我が社も新しい風を入れて育てねば、底が見えてしまう時が来たと痛感しているんだ!」と話した 君島も「そう、やはり育成は必要だと思うんだ 一長一短では人は育たない! 先を見据えた人材育成プログラムを発動せねばと思っていたんだよ!」と力説を始めた 四方は「其れで相談なんだけど、三社共同事務所は今年はスカウトキャラバンはやらないのかい? もしやるなら、費用は出すから我々も参加させて貰いたいのだが……」も切り出した 神野は「前回スカウトした子達がやっと個性を出して来て、売りに行ってる所だから今年は其処まで受け入れないって話していた所だよ!」と謂う 四方は「やはり若手の育成は必要不可欠なんですね!我が社は近年 新しい子は入れてなくてね もし入ったとしても売り物にすらならなくて………」と話す 烈は「えっと………これは話そうかどうしようか?迷っていたんだけど、君ちゃんとこも四方ちゃんとこも………社員の練度低過ぎて、社員の見直ししたら? じゃないとタレントをお育てする以前の問題よ?と言いたかったのよ! 浅葱仁が前に『うちのマネージャーはうっかりミス多くて、現場に立つ俺等が叱られるし良い印象を持って貰えなくて…… 俺は直ぐに顔に出てたから、感情を殺して仕事していたら………冷たいだの能面だの言われだして……後はもうどうしたら良いか?解らなくて無表情貫いていた!』的な話を聞いたわ これはプロとしてタレントを送り出す上で致命的よ!その内信用もなくすわよ! 君ちゃんとこもmoniが引退まで追い込まれたのはマネージャーの一言だったそうよ! 『ハーモニーが売りなんだから、売れる内に媚び売って色気でも撒き散らして仕事取れよ! それ位しか使い道もないだろ!』とかマネージャーが言ったそうよ 自分がお育てしてるタレントに良くもまぁそんな仕打ちが出来るって思っていたわ! 事務所の内部を本格的に見直ししなさい! そしたら新しい風を考えてあげるわ! 改革が上手く出来て、ボクを納得させられたら夏に新しい風を取り入れる手助け位はしてあげるわ でも中が腐っていたら、新しい風も淀んで育たないわよ!」と熾烈なパンチを食らわす 四方も君島も言葉もなかった 「ボクは当分は一族の為に動かねばならないので、GWまでは白馬へ行ってます GWまでに片付かないならば、それ以降も夏までは白馬です! なのでスカウトキャラバンやりたいならば、受け入れ態勢を先ずは整えて下さい! タレントを傷つけるマネージャーなんて不要よ! なのでお二人は見直しをなさって下さい! 三社共同事務所も何度も何度も見直しをして、入れ替えて事務所を移動して、ってやっても駄目で社員の練度上げる為に研修に出したり、後は経験者を求人で出したりして、何とか今の体制を取れる様になって来ているのよ! 外にも中にも目を光らせなきゃならないのは、経営者としての務めなのよ! 其れが今イチ出来てなかったのね!」 四方は「言葉もありません!今一度見直してみます!アドバイスは頂けますか?」と問い掛けた 「ボクは高いわよ! こうして雑談してる時なら無料だけど、依頼されるならば一千万は要るわよ! まぁ真贋よりはお得な価格なんだけどね!」 一千万でお得な価格なら真贋は幾ら要るのよ……… 「東京の土地を処分致しました! なので一千万ならばお支払い出来ます!」 烈は困った顔をした 一千万 まぁ正当な手続き取れば、依頼料はそんな金額になるのだ 「どの道 烈君に差し上げるつもりでしたから!」とガハハッと笑う 君島も「私も東京の資産は全て処分したので依頼料はお支払い致しますとも!」と是非に!と謂う 烈は困った顔をして、どうしようか?と言葉を探していた 仕方なく阿賀屋がピンチだと察して助け船を出してやった 「まぁ待て!四方、君島!阿賀屋が今回も介入して社員の教育に協力してやろう! そして使えぬ者ならば、即座に解雇して入れ替えれば良いのじゃ!その手助けを阿賀屋家が出てしてやろう! なので今は飲んでおるのじゃ! 辛気臭い話は辞めろ!酒が不味くなるわい!」 四方も君島は深々と頭を下げ「「宜しくお願い致します!」」とお願いした 康太は「GWと夏休み沖縄に行くんだって? オレは何も聞いてねぇぜ?」とボヤきつつ烈に文句を言う 「沖縄旅行のしおりをにーに達に頼んでるのよ! それが完成したら正式に話すつもりだったわ 不確定な話はしない、正式に決まったら書類にして上げる、其れが定石だからね!」 「沖縄はレンタカーでは行けねぇぞ!」 「飛行機は安いのもあるから、其れは自分で買ってよ!宿だけ提供で、後は会費取るから食費はお支払いお願いね!」 「何時もの事だろ?それは!」 そう言い康太はガハハハと笑う ヤングマンはその笑顔と笑い方が烈にソックリだと思った 烈が父さんお母さんと呼んでる存在は、どちらも生物学的に子は産めはしない だが、どの親子よりも強い絆が其処には在った そしてそれが当たり前の光景として、溶け込み皆が自然に過ごしていた ヤングマンは最高の気分で酒を飲んていた 翌朝 ヤングマンは帰って行った 昼頃には正式にヤンキースの方から謝罪に伺うと打診があり、それを受け入れると球団オーナーと社長がやって来て謝罪した そして被害に遭った分、賠償金を支払うとまで言われた まぁ其れは辞退したが、ならば何らかの方法で飛鳥井建設に返還する事にします!と言われた 一歩も引かぬ姿勢に会長、社長は受けいるしかなく、嵐のような騒動もこれでやっとケリが着いた 烈は宣言通り【R&R】のメンバーや竜馬、兵藤と共に白馬へと行き残務処理に取り掛かった 飛鳥井神威も共に行き、家が流された事による火災保険の手続をした 項目の中に震災 天災も入ってる類の保険だったから、保険の請求をした その保険金は遺族に分けるか、幼稚園の残務処理に使われるか? 遺族に聞き処理をされる事になる 保険関係の事案は神威に頼み、烈は白馬 櫻堂神社へ来ていた 櫻堂神社で寝泊まりするつもりなのか?物凄い荷物でやって来て、二階堂悠一と三鶴は 「「どうされたのですか!」」と声を揃えて叫んていた 烈は櫻堂神社横に隣接する離れに荷物を運び込み 「ボクは当分 ここで寝泊まりするから!」と宣言した 「え?離れに滞在なされるのか?」と悠一は聞き返した 「離れは今誰も住んでないでしょ? 悠一も三鶴も新居にお引越ししたんでしょ?」 櫻堂神社の離れの奥に、雪深い土地で生きる為のアイデアを注ぎ込んだ新居が建てられた 建てたのは、其処のちっこい子供で 「寒い中震えて暖房のそんなに効かない広いだけの離れに住んでる必要ないでしょ?」とサラッと言い2世帯住宅を建てたのだ 茶屋の建設と同時にあっちこっちで建設ラッシュだった 櫻堂神社のカフェはちょっと散歩に来た御老人達や親子連れ、デートに来たカップルにも人気で季節に合わせて新しく植木も植えられ、人気のスポットとして取材が殺到していた 2世帯住宅を見て悠一と三鶴は 「「え?住んでも良いのか?」」と叫んだ 最近は寒すぎてマンション借りて通っていたのだ 「マンション解約して、此処に住みなさい! 雪国に特化した家ってのはどんな感じて製図を引くのか我が社の者達も大変参考になったわ! 耐震構造だけでなく、冬は暖かく夏は空気を逃がす構造は雪国ならではって感じで参考にさせて貰ったわ!」 良い機会だからと雪国の建築物の最たる製図を、実戦で叩き込んだのだ! タダでは起きない宗右衛門だった そして烈は竜馬と兵藤とメンバー達と、一生が料理担当で同行してくれ、白馬での生活が始まった 幼稚園の保護者に説明会を開き、幼稚園の閉園を伝えた 保護者は幼稚園の再建を願ったが 「あの幼稚園の園長と経営者家族が一度に震災に見舞われたのです! 同じ幼稚園は二度と経営は出来ません! 彼等の子供を育てると謂う熱意と情熱が、次世代を担う子供達を育てていたのです! あれは彼等だからこそ成し遂げられた功績であって、誰も真似など出来はしない理念の元で成り立っていたのです! 我が飛鳥井に彼等程情熱的に指導出来る者は現在は存在してはいない! 検討を重ねた結果、幼稚園は閉園して廃業手続きを取ります! 現在 幼稚園に通われている子達は、近場の幼稚園が受け入れをしてくれる様に真贋が交渉に当たって下さったので、普通の幼稚園にはなりますが、転園なさるのならば此方から書類は渡せます!」 そう告げると父兄は目頭を押さえて涙した 我が子を託すに値する幼稚園だったのに……と心底残念がり、大した混乱もなく園児達は転園して行った 白馬の幼稚園は閉園の手続きを取り、完全に廃業となった 震災跡地は道路も住居も根こそぎ奪い取り土石流として流れ落ちたから、現場までは行けず規制が掛かっていた そしてもう二度と同じ地には建物は建てられない 道路の遭った道の脇には献花台が置かれて、花々が手向けられていた 烈はその地に慰霊碑を建立し、櫻堂神社が見守って行く様に話をした 二階堂兄弟は土石流の件は良く知っていた 其れもその筈、そんなに距離が離れてはいないからだ 烈が「やはり結界の強化が役立ったわね!」と言われれば、何らかの力が働き天災は引き起こされた事になる……… 「ねぇ悠一、三鶴、晃嗣んち更地になったじゃない!」 と、唐突に謂れ二人は驚いて「「あぁ!」」と答えた 「その跡地に幼稚園作るから! 行政側の根回しや手続は神威の事務所の弁護士が一手にやってくれてるし、去年アマリーグの球場でイベントした時に地元の有力者に知り合い口添えして貰えたからね 結構サクサク進んで行ったのよ! 白馬の幼稚園とは全く別の幼稚園を作る気でいたのよ!その経営は櫻堂神社にやらせようと思っていたのよ! その矢先に………母ぁーさんが心血注いだ幼稚園が天災に見舞われたのよね!」 「あの烈君………今サラッと言ったね! 幼稚園作るって、其れをうちが管理経営するってサラッと言ったね!」 「この土地は『人が集い、人が育ち、桜の花の様に天晴な人生を送れる様に人を育てる地で在りたい!』と願った土御門孔明が願いを込めた地だから、皆に愛される故郷でいて欲しいのよ!」 あの日 地下の庫裏から写メを撮った文献の総ての解読を終えた あれは土御門孔明の願いであり、希望であり、未来が描かれていた そして事の発端が記されていた 『ある日から突然 帝はお変わりなさり申した 帝の隣に異人の白髪の老婆の様な男が共にいる様になってからは、帝は思考を危険な方へ流れて行っている様で不安でならぬ その男は常に笑みを浮かべ人を食った様に唇は赤く人に畏怖しか与えない存在の男だった 世界がこの手に堕ちぬなら人など取るに足らぬゴミにしかならぬ! その様な事を申す人ではなかった そして帝は私を白馬の地に追いやり、此処を中心とする理想郷を語られ、人では在らぬ存在を連れて来る様になられた……… 実験の失敗………人体実験をしているのか? 掛け合わせの失敗である子達が白馬に連れて来られて幾年月 あの方はとうとう………一度も現れなくなった 私はあの方の申す通りに逆五芒星を引いて、その句点に贄を与え続けた 神が山から降りていらっしゃる 粗相を犯したら飢饉が来る、と人の恐怖を煽り贄を差し出させ続けた いつしかこの地は……血肉を欲し………人を喰らう地と成り果てた 私は何時か土地が巨大な化け物となり暴走を始めた時に食い止める起爆剤となる様に、この地に身を埋めよう 帝……貴方の隣にいる存在は人間なんかじゃない 悪魔に近い気を持つ莫大な悪意の塊で在る………』 烈は土御門孔明の想いの文献を母に見せた 母は何も言わずそれを見て、何も言わず、其れを閉じた 何時の時代にも裏で糸引く存在はいたと裏付けられる文献だった そして文献はこう締めくくられていた 『私の他愛もない文を目にしてくれる人がいるやも知れぬから忌日を遺そうと想う 我が弟子が何時か目にしてくれるやも知れぬから遺そうと想う! 私はこの後生きたまま桜の木と同化して、この地を護る為の礎になる 我が弟子よ、帝に仕える存在は何時の時代も帝に仕えて代々帝を傀儡にしていたやも知れぬ そしてその存在こそが、この星を壊すのであろう 其れを知らせたくて書き記す             土御門孔明   』 烈はこの文献を読んだ後 無性に孔明に会いたくなった そして桜の里へ行き、孔明に抱き着いた 孔明は烈を抱き締めてくれ笑って 「どうしたんです?」と優しく頭を撫でてくれた 烈は笑って「母ぁーさんがね最近楽ばかりしてボクは大変なのよ! だから孔明しゃんに労って貰いたくて抱きついてるのよ!」と謂う 桜の里は出産ラッシュだった そして小さな子達が駆け回り笑い声が響いていた 「私は何時だって此処にいて烈を抱き締めてあげますね!」 「孔明しゃん大好き!」 嬉しそうに笑う孔明の顔に、過去の柵は一切なかった 烈はその文献を鷹司緑道にも見せた 当然 烈は白馬からは離れられないから櫻堂神社まで足を伸ばして貰った訳なのだが……… 烈は座する緑道に黙ってその文献を見た 緑道はその文献をすべて読み上げると 「今も白装束の輩は白髪の男に仕えているって訳か………」と呟いた 「そう見たいね、そりゃ帝は消えても出て来る訳ね!」 「帝に仕えてる訳じゃないんだったら出て来るわな!この話は宗教団体にも周知させてもよいか?」 「良いわよ、其れと裏高野と酷似した宗教団体があるの知ってる? 最近は若い子達を集めて修行の場を開いているって話しを聞いたわ 自身の身体に文身咒入れさせた暗殺部隊作ってるとしたら? もう傀儡は作れないのならば、自在に動かせる存在が要る! 人は弱い生き物だから絶望した時に目の前に垂らされる糸を見つけたら飛びつく 其れをやってるんでしょうね! 宗教団体に話を持って行って、この話を浸透させて危機感を抱いて貰いたいわ! ボクは既に唐沢達が掴んだ情報を元に話しているからガセネタではないわよ!」 「唐沢が掴んておるのならばガセなどではないな!ならば即座に我等は宗教団体と連携を取り動くとする!」 緑道はそう言った 烈は「あのさ、これはずっ前から聞きたかったけど、今回の件とは何の関係もないから聞き流してくれてか構わないけど、気になってね! あのさ緑道、御子柴の家の宗家も御子柴緑道と謂うのよ!何か関係在るのかしら?」と問い質した 緑道は意外な顔をして烈を見て 「あぁ、飛鳥井は御子柴と血縁関係が合ったのじゃな!」と呟いた 「ボクの祖母が御子柴の亡き巫女の双子の片割れを母に持つのよ! でも力が強いばぁたんを産んで直ぐにこの世を去ったと謂う顛末があるのよね! そして我が従兄弟の中に御子柴宗家、緑道が存在しているのよ! 何れは匠が御子柴の当主となるのよ!」 「儂の前世は双子じゃった まぁ正確に言えば人の世の双子でない 細胞を分けて作られた存在ではなく、スペアを作ろうとした長老の策略じゃった! 当然長老なる者はこの世から退場して貰い、双子となるべく子は御子柴に里子に出した その当時は今の様な祓い屋とかの生業にはしておらず神社を営んでいったそうじゃ! 丁度タイミング良く、鷹司の乳母の娘が御子柴に嫁ぐ事になっていたから、その子を双子であった事を忘れぬ様に……と【緑道】と名付けた経緯がある!」 「………元は鷹司の出だったのね ならば霊視の威力も半端ないのも頷けるわ! で、鷹司緑道、御子柴緑道として生きていたのね! でも前世の御子柴緑道は若くしてこの世を去った 力の使い過ぎと一族の者が【血】に固執するあまりに歪んで行くのか耐えきれずに、幼き妹に全てを託して他界した それ以来宗家を失いつつも御子柴を引き継ぎ改革をしているのが、幾度も転生して来た宗家の息子の転生者でも在る現当主の御子柴なのね!」 「御子柴の御当主をご存知なのか?」 「そりゃね、月イチでお茶してる叔父だからね!」 「そうか……御子柴は今も健在か………ならばよい!其れでは早速 儂は動くとする!」 「内閣の裏方がその情報を手に入れる為に死したり大怪我を負ったりして、一つのチームが崩壊したのを………伝えておくわね!」 「………っ!!それ程に強く成長させてしまっておるのか!」 「裏高野に行くなら文身咒の破り方聞いて来てね!カタチ在るモノは必ずや破れる方法を必ずや記してると思うから!」 「解り申した!では!」と言い緑道は消えた 烈は溜息を着いて冷めてしまったお茶を飲んた 竜馬や兵藤、メンバー達は言葉もなく緑道と烈の会話を聞いていた 気を取り直した竜馬が熱々のお茶を淹れて烈の前に置いた 「明後日は紫園の最終公演の日ね 前日には横浜に帰り舞台の設営をしないとね!」 連日連夜 話し合い舞台の背景となるプロジェクションマッピングをどうするか?話し合った イーサンが「紫園って言うと白馬の舞台が忘れられないんだよね!」と謂うから 烈はZoomで紫園と話し「白馬の舞台再びやらない?」と問い掛けた 紫園は『今、桜が満開だから、演じたいと思っていたんだよ!』とにこやかに言った 「ならば再びね!シオたん!」 『あぁ、烈、私は毎年、孔明さんを想い能楽を舞いたいと想う、駄目かな?』 「駄目じゃないわ!ボクも嬉しいわよ!」 『烈……怪我大丈夫なの?』 「消毒に毎日行けないから、竜ゅー馬が毎週怪我の状況を伝えて消毒液や薬を貰って来てくれてるのよ!ボクは白馬から動けないからね!」 『櫻堂神社でも奉納の能を納めても良いから、最終公演終わったら白馬に私も行くよ!』 「其れは二階堂兄弟が喜ぶわ!」 そう言い烈はZoomを終えた 白馬へ来た当初の目的が、幼稚園の閉鎖 廃業手続の為だった 授業料は支払ってるご家庭には、調べて土砂災害の日以降の返金をした まぁ滞納してるのに、支払ったと嘘を付けてお金を取ろうとする輩も少なからずいて、烈は授業料の受領等は必ずや【R&R】の事務所でも把握出来る様にさせて来た甲斐があり、文句も言えぬ資料を提出すると、保護者は黙った 転園するなば、またお金掛かるから、その分を出せ!と謂う親もいた が、淡々と事務処理して、その様な保護者には対応せずに行くしかなかった 無責任だ!と謂う保護者もいた 宗右衛門の声でそんな保護者には 「無責任?ならば貴方は自分の命が明日どうなるのか?解るのですか? 園長と経営者にも家族がいます! その御家族の心痛は考えらられた事がありますか?彼等は天災により命を落とした 生きているならば、閉園など考える事も無かった筈!ある日突然、災害に巻き込まれた人間に何の責任を取らせると謂うのですか?」 と言い黙らせた 返金処理をした後、幼稚園で働いてくれてた職員には、その月の給料と心ばかりの慰謝料として給料を上乗せて支払った 保険金が直ぐには下りないから志津子と城之内が、凍結された悟と星の貯金を神威に頼み引き落として烈に渡したのだった そのお金で皆に精算した 保険金が出たら慰霊塔を建立する予定だった 市長からは慰霊塔を建立するならば、市としても全力で強力致しますから声を掛けて下さい!との申し出があり慰霊塔が建立される土地は大体確保は出来ていた そんな残務処理を只管して片付けて行く そして3月も終わろうとしている前日 烈は横浜に帰って来ていた 紫園の舞台の設営に当たり、プロジェクションマッピングを景観を壊さぬように設営する そしてそれか終わると飛鳥井の家に帰り…… 飲兵衛達が集まり大宴会となった 康太は「大体白馬は片付いたのかよ?」と問い掛けた 「ほぼ片付いたかしら? 土石流で園が運営出来なくなった分の授業料の精算してる時が一番厄介で嫌になったわ………」 「あぁ、少しでも多く取ってやれ!とか思って慰謝料払えとか言いそうだな!」 「そうなのよ、本当にね欲望丸出しで、授業料滞納してるのに返せとか言ってるのいたし、嫌になるわ! どうせ土石流で総て流れて解らないと思っていたのよね! でもあの子達、授業料滞納してるのに退園とかさせてなかったから赤字で、ボクが介入して見直し計っていたのよね で、授業料とか経費の帳簿とか共有していたから、精算が楽だったわ!」 「あぁあの二人なら可哀想だと同情して退園とかさせてねぇだろうな…… それだと利益が上がらなくて経営苦しくなるのは解ってても、退園させてなさそうだわ! ならかなりの赤字だったのかよ?」 「そうね園の方の資金は赤字叩き出していたから、悟ちゃんが株の収益で補填していたみたい 志津ちゃんと城之内が悟ちゃんの株や預貯金を総てボクに託して引き出して渡して来たから、ボクの懐も直撃されなかったわ 後は慰霊塔建てる為に使おうと思ってるのよ! 保険金は新しく建つ納骨堂の資金として使ってと志津ちゃんが言ってくれてるから、そうしようと思ってるのよ!」 「志津子と悟と星と透の軌跡を遺せるならば、そうしてくれた方が良いと決断したんだな……」 「そう……明日 志津ちゃんの退陣式をさせて戴きます! その為にボクは帰って来たんですから!」 「おー退陣式やってくれるのか? 志津子も喜ぶと思うぜ!」 「シオたんの舞台は総て整ったので、本番を迎えるだけとなったので皆で見に行きましょうね ヤングマンにも招待状送ったので関係者席で観覧されると思うわ!」 「明日か………最高の一日になると良いな!」 康太はそう言い淋しげに笑った その夜は静かに【R&R】のメンバー達は6階で飲んで眠りに着いた 翌朝 烈は宗右衛門の着物を持ち会社へと顔を出した 宗右衛門の着物は、宗右衛門の部屋に置いて社内を練り歩いた 愛染は烈の姿を見て 「烈君 今日は副社長が退陣なさる日だね! 花束がどんな出来で上がって来てるのか?楽しみだね!」 「今日のお昼には届くわ! 皆がカンパしてくれたから最高の花束になったわ!皆 有り難うね!」 あれから烈は西村と密に連絡を取り、皆がカンパしてくれた金額の花束を注文した そしてカンパしてくれた社員全ての名前を入れたカードを作って貰った カンパを募った時、皆がカンパしてくれると申し出たから費用は一人500円を募った 其れでも社員総数 社内だけで150人は軽く行くのだ75000円は集まり花束と贈答品まで購入する事が出来た 贈答品は退職される方を想定して消え物(消耗品)を幾つか社員達と相談して購入して贈る事にした 今日は退社時間を午後4時と事前告知して、皆には3階の階段付近に集まって貰った 何も知らされてない志津子は呼ばれるまま帰宅の準備をして3階へとやって来た 烈は宗右衛門の着物を着ていた 社長と真贋 会長 相談役 総務相談役がズラッと立ち並ぶ その後ろに社員が並んで立っていた 烈は持ちきれない花束を重そうに持ち 「今までボクの無理を聞いてくれて副社長の務めをしてくれて有り難う!」と言い花束を渡した この日 その場には志津子の夫の義泰 義理とは言え息子の久遠と妻の紅緒が見届ける為に来ていた 志津子は花束を受け取り 「烈………」と呟いた 「今までお疲れ様でした! まぁ今後も志津ちゃんには菩提寺の方でお世話にはなるけど、飛鳥井建設で働いてくれて有り難うと謂う感謝の意を込めてセレモニーを開きました!」 兄達が贈答品を手にして代表として翔が 「副社長を引退なさる日なので社員の皆様がお金を出し合い花束と贈答品を副社長に贈ると決めて用意致しました! 今までお疲れ様でした!」と謂い紙袋を志津子に渡した 花束は義泰に持たせて紙袋を受け取る が、重いから烈は紙袋を久遠に持たせた 烈は志津子に抱き着き、ギュッと抱き締めると 「今後は飛鳥井建設の女性目線で、色んなアドバイスを求める事も有ります! なのでアドバイザーとして名前を置かせて下さい!無論 アドバイスを貰った分は報酬はお支払い致しますとも!」と言った 志津子は何度も頷き、言葉も出ない位に泣いた 「今日は皆さん早めに仕事を切り上げたので、このまま帰宅して構いません! 後の戸締まりはARЯK警備保障が責任を持ってやってくれるので、皆 お疲れ様でした!」 烈がそう謂うと皆 帰宅を始めた 烈は志津子に「さぁ行くわよ!」と謂うと玲香に志津子を預けた そして「ばぁしゃん、志津ちゃんと紅ちゃん宜しくね!」と頼むな 玲香は「任されたわいな!」と笑って頼まれた 紅緒は社員の皆に手を振り、嫣然と笑っていた その美しさに社員の皆は、名残惜しくも帰宅の途に着いた 烈は「ほらほら義泰と先生ぇーは荷物をトランクに入れるのよ!」とせかして荷物を持たせた 竜馬が「紫園が手配してくれたバスが下に来てるから!」と謂うと 「皆を乗せて連れて行ってくれるかしら? ボクは荷物を義泰と先生ぇーに持たせて、先に菩提寺の義泰の部屋に置いてから行くわ!」と答えた 「了解!」 兵藤が「なら俺は尻を叩く為に烈に着いて行くとするわ!」と言い笑った 地下駐車場に行きケントの車に乗り込む 早目に連絡して待機して貰っていたのだ  トランクに贈答品を入れて、義泰には花束を持ったまま後部座席に乗せた その横に久遠と義泰を乗せて、自分も乗り込むと、兵藤は助手席に乗った 兵藤は「花束はバケツか風呂に水溜めて浸けとけば、志津子が帰ったらやるだろ!」と義泰に言う 義泰は「なら風呂場に水を入れ花を入れるので待ってて貰えるか?」と謂う 「急がせねぇから、ゆっくりやってくれ! 萎れたりしたら、帰って来て志津子がガッカリするからな!」 菩提寺に到着すると義泰と兵藤は花束と、トランクを開けて紙袋を持つと、義泰の部屋に直行した 義泰は部屋のドアを開けると風呂の水を溜めて、花束を丁寧に置いた そしてキッチンテーブルに紙袋を置いて貰うと、車に戻った ケントは兵藤と義泰が乗り込むと車を走らせた 車が目的地に到着すると、車から降りた ケントも車から降りて一緒に行く 烈は関係者PASを見せて、関係者の通路から中へと入った 竜馬は烈を関係者通路に入った所で待っていた 「兵藤きゅんは義泰と先生ぇー連れて関係者席まで連れて行ってね! 関係者席にはもう母ぁーさん達がいると思うから!」 と言い竜馬とともに奥へと走って行った 兵藤が義泰と久遠を関係者席に連れて行くと、既に康太達が座っていた 空いてる席に適当に座り開演を待つ 後ろのボックス席にはヤンキース球団オーナー 社長 専務が御招待され座っていた 花山院は仕事で、開演に間に合う様に御影が連れて来る予定になっていた ステージ裏に行くと烈はメンバーと共に最終チェックに余念がなかった 完璧な舞台を築く為に必要な作業だと念入りにチェックをした そして始まる観世音紫園 公演最終日 あの日 桜の季節に舞った能楽を再びやる事になり 紫園は何処から見ても土御門孔明の姿になっていた 烈はプー クー ルー スーに舞台の妨害は何かあっても阻止せねばならないから!と告げた そして魔界からトキも呼び出されてスタンバイしていた

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