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第12話

そんな事言われたって緊張はするわけで…ドキドキドキドキ止まらなくて。そんなしてたら世羅さんがそっと抱きしめてホールの真ん中でキスしてきた 「ちょ!!何すんですか!?」 急なことに焦ってたら凛とした美しい声がホールに響いた 「んもう!!世羅!そんなことこんなとこでしないの!ごめんねぇ。、キラくん!こんなに大きくなってぇ。さらに美人さんになったわねぇ」 「…」 「あ。ごめんねぇ。会ったことあるの君が赤ちゃんの時だもんねぇ。私は世羅の母親よ」 「えぇ!!!」 「ふふふっ。そんな驚かなくても…」 「いや…その…」 すっごく若い!世羅さんの妹さんって言われてもうんうんって頷いちゃいそうなくらい若い! 俺の心情を察したのかにこりと妖艶に笑って歩み寄る。 本当にきれいな人だ…よく見たら世羅さんにそっくり…いやいや…世羅さんがそっくりで…見惚れていた 「ふふふ…これでも…」 そう言うと俺の耳元で囁いた 「秘密だよ?」 年齢を聞いてもやっぱりそうは見えなくてからかわれてるかと思っちゃった、 「…母さん…キララが困ってる。そろそろ俺のキララ離して」 いつの間にか世羅さんのお母様にぎゅっと抱きしめられていた。華奢そうに見えるのに結構力持ちだ… 「だって可愛いんだもの…私のしちゃいたい!だめ?」 「だめ。キララ。おいで」 世羅さんがそっと手を出したのでそちらに行く…はずだけど…動けない… 「ま、ず、わぁ…よろしくねっ!」 そういうとさっきまで傍観してた使用人の人が近づいてきて何故か世羅さんを拘束した… 「…なっ!なにすんだよ!」 「世羅ちゃんはぁ…ずーっと帰ってこないし連絡もよこさなかったから…お、し、お、き…ね?はい。いって〜」 数人の使用人に引き摺られるようにして連れてかれた世羅さんの姿が奥の部屋に連れ込まれた 「えっと…」 「ふふっ。大丈夫よ。こっちにいらっしゃい」 お義母さんに手を引かれたまま連れて行かれた部屋は広いリビング。 そこには綺麗な女の人と可愛い男の人が座っていた 「君が世羅の…」 女の人が頭の先から爪先まで視線をよこす。 「へぇ…なるほどねぇ」 こんな立派な家の家族に認められるわけないよね?女の子でも難しいときだってあるのに俺男だし… 「…七星キララです。世羅さんとお付き合いさせていただいています」 ここで怯んではダメだって思って自己紹介をする 「…キララ…キララ?えっ!?あのキララちゃん!?えーっ!そうなんだぁ。」 思ってなかった言葉が返ってきて戸惑う 「へぇ!そうなの!そう…そうなのねぇ!実在してたんだ!いやぁ。兄貴さ、妹の私が言うのもなんだけど…あっ。私世羅の妹なんだけどね!すごくハイスペックじゃん?あの世羅に落ちない人間がいるなんてなんてありえないって思っててさ。へぇ。こんなかわいい人だったんだぁ。うわぁ!肌きめ細やか!つやつやぁ!もちもちぃ!お目々キラキラぁ。そこいらの芸能人なんかよりずっとずっーと可愛いじゃん!」 俺の顔をつんつんとつつきながら大興奮してる妹さん。 あの…少し…痛いです…なんて言えなくて困っていたらその姿を深ぁいため息をついて可愛い男の人が声を出す。彼女の襟首を掴みながら俺から引き離した 「ねぇねぇ…落ち着いて…キララくん困ってるよ?久しぶりだね。キララくん。とはいえ…赤ちゃんのとき以来だけど…こんなに大きくなったんだねぇ。世羅の兄です」 「兄っ!?」 「あはぁ!そんな反応だよね!そうなんだよ。こんなだけど兄なの。そうか…世羅の思いが届いたんだね?でも大丈夫?あいつ相当変だよ?君の赤ちゃんの時からずーっと写真集めててこの屋敷の一室はキララくんの部屋になってるよ?見てみる?」 俺の返事も聞かずに何故か今度は妹さんに手を引かれながらみんなである部屋を訪れた。

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