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第15話

見慣れない格好の世羅さんに何だかドキドキしながら呆けていた 「キララ」 甘く掠れた声で耳元で名前を呼ばれると腰が抜けそうになる。そんな俺を世羅さんは難なく支えた 「…兄貴とのキス…気持ちよかった?」 「…」 誤魔化したって多分この人にはわかってしまう…意を決して頷く 「…くそ…あいつ…」 「…だけど…俺は今あなたとキスしたいです。キスして?」 なれないおねだりをすると世羅さんはゴクリと喉を鳴らした。 「やべぇな…普段おねだりしないキララからされるとたまんない…兄貴の上書きする。忘れさせる…」 そういうと優しく俺を抱き上げて奥においてあったソファーへ運びおれをそこにそっと下ろした。世羅さんは床に座って俺と目を合わせるとにこりと優しく笑いキスしてくれた。お義兄さんのキスは気持ちよかったけどやっぱり好きな人のキスは別物なんだな…幸せでほわほわしてあったかくて…たまらず世羅さんを抱きしめた 「キララ…愛してる」 「俺も…世羅さんを愛しています」 「…っく…」 「もしかして…」 「あぁ…」 「…変態ですね。それだけでいけちゃうなんて…」 「そんな俺でもいいんだろ?」 「…はい」 「よしっ…じゃあ、行くか…その前にちょっと着替えるから俺の部屋においで」 世羅さんに手を引かれて俺だらけの部屋を出た向かいの部屋に世羅さんは入っていった そこは俺の知ってる世羅さんとはまた違う感じの部屋だった。 部屋の棚の上に沢山賞状や盾やメダルが並んでた 「すごー。昔から何でもできたんですねぇ」 「キララにちゃんと会いに行って話をするためには多くの努力が必要だと思ってな。好きなやつにはカッコいいって思われたいしな」 少し頬を染めながら言う世羅さんがすごく可愛い 「俺のことそんなに好きなんですねぇ」 「あぁ。お前以外に目を奪われたことはねぇよ。」 「けどやることやってたんでしょ?」 「…おまえとが初めてだ。キスも抱きしめたのもその先もな」 「はぁ?またまたぁ!そんな初めての人がやり方なんて…ましては男同士のなんてできっこないじゃないですか」 「…本とかで調べたり…ネットとかに今ゴロゴロ転がってんじゃん…それを見て…キララとしてるとこ想像しながら日々過ごしてたんだよ…それに…あの日キララが教えてくれただろ?受け入れる側はとても大変だから大切に優しくしないとだめって。触り方とか俺の手を取って教えてくれただろ」 「へっ!?」 「本当に覚えてないんだなぁ」 「…なんか…すみません…」

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