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第21話
「リオ〜!!」
食事を摂っていると、後ろから誰かがリオに抱きついた。
「久しぶりね!あんたまた人間みたいな匂いになってきたわね!」
「ねぇさん、旦那様の前で失礼よ」
「うるさくてごめん」
まるでパリコレモデルの様な美貌の女性三人。
「晴輝、うちの姉貴三人」
初めて会うお姉様三人に「はじめまして」と挨拶をし、頭を下げる。
「いやーん、晴輝くん、話には聞いてたけど、小さくて可愛いわね」
一番背の高い女性に、頬を撫でられ顎を指先で軽く上げられる。
「晴輝は人間界だと大きい方だ。気軽に触んじゃねぇ、ふざけんなよ」
リオは背の高い女性を無理やり引き剥がし、威嚇する。
「こわいこわい」
「晴輝、この品がないうるさいのが長女のアンナ純血未婚」
「未婚は余計よ!」
「そしてこの生真面目なのがリジェ混血、既婚」
「はじめまして、普段は人間界で働いてます。妻は人間で、今はあそこに」
リジェさんが指した方には、壁際の椅子に腰掛けへばっている奥様の姿が。
「で、この口数少ないのが、アイラ純血既婚」
「どうぞよろしく」
「アイラねぇさんの嫁ぎ先は、うちより高貴なお家で、旦那はこういった会に簡単に顔出せないから今日は不参加」
「傲慢な家で申し訳ありません」
三人とも母親似だろうか、綺麗系、可愛い系、清楚系で全く顔の系統が違う。勿論、リオとも似ていない。
「あっ!おじ様〜〜!!」
興味の対象が移ったのか、おねぇ様たちは嵐の様に去って行った。
「リオの兄弟、綺麗な人ばっかりだね」
「全員母親似だ。親父の面食い具合に反吐が出るぜ」
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