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「愛賀、さすがに⋯⋯」 「愛賀ね、おちんちんがじくじくするの。でもね、自分でいじっても寂しいだけだから、慶さまにいっぱいよしよししてもらいたいの」 だめ? と小首を傾げてみせる。 こうやっておねだりしたら、意外と押しに弱そうな御月堂はしてくれそうだ。 前に素の姫宮のことを気にして、姫宮のナカに挿入(はい)ることを躊躇いつつも彼なりの愛でしてくれたように。 理性と本能とで葛藤しているらしい彼が深く息を吐き、それから見せつけるように開いた足の間に押し付けられている己の手を見つめた。 その真面目くさりきった目で見られているというだけで、ゾクゾクと興奮が止まらない。 その顔で罵られている想像をした時、キスした時よりも愛液が溢れた。 「⋯⋯分かった。愛賀がそれで気が治まるなら」 熱を孕んだ目で、たまらないと熱っぽい息を吐いていると、彼はやっとの思いというように言った。 瞳を輝かせた後、目を細めた。 やっぱりしてくれる。 「ありがと、慶さま」 ぎゅっと首辺りに腕を絡めては、赤らんだ頬に唇を軽く触れた。 「愛賀⋯⋯っ」 「ふふ、じゃあシてね?」 一瞬鋭い目つきになったが、瞬きした後、冷静になった彼は迷うような手つきで触れたままの姫宮の粗末なソレを触った。 小さく腰が震える。 直に触れてくれたらもっと嬉しくてたまらなくなるが、ズボン越しで、さらに不器用に大きな手が遠慮がちに触っている手つきがまるで焦らされているようで、そう考えてしまったら、太もも辺りまで電流が走ったかのように震わせる。 両手を後ろに着いていた姫宮だったが、やがて服をたくし上げ、それを口にくわえ、興奮でぷっくりと膨れた胸の突起物を見せつけるように、二本の指でそれぞれ広げて見せたり、指の腹で優しく撫でたり、時には強く弄ったりして、興奮を高めた。

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