緊張気味にゆっくりとした動作で下ろすと、その手はまた擦り始めた。 重ねられた手に残る感触を覚えているためか、ついさっきまで触られていたのもあって、下着が分かるぐらい愛液でぐしょぐしょになっているのを感じ、さらに興奮を高めた。 まだ迷っている手の感触が欲しくて、腰をゆるゆると動かして自らも擦り付け、そして、再びたくし上げては乳首を弄った。 「ふ⋯⋯あ⋯⋯っ、は⋯⋯ふ⋯⋯、んっ、んん⋯⋯っ、ん⋯⋯」 気分が高揚して、御月堂の手よりも速く腰を動かし、それと同時にヒリヒリするぐらい指で擦った。 「⋯⋯あ⋯⋯ふ、ふっ⋯⋯ぁ、⋯⋯ん、⋯⋯んッ、ふ⋯⋯っん」 腰辺りにぞわっとした感覚が走る。 あともう少し。少しで⋯⋯っ。 御月堂に特に膨らんだ部分を触ってもらおうと故意に誘った。 理性で無理やり押しつけているのに必死な彼は、とにかく手を動かしていたが、姫宮がしていることに気づいたらしく、包み込むように、されど姫宮と競い合うように速めた。 「ふぅ⋯⋯ふ⋯⋯、ふ⋯⋯ん⋯⋯ッ！」 服を強く噛み、大げさなぐらい痙攣する背中を仰け反らせた。 きもちいい⋯⋯。 「愛賀⋯⋯」 心配とうわずっているような声を漏らした。 そんな彼に満悦な顔を見せた。 「イッちゃった⋯⋯。ねぇ、慶さま⋯⋯、愛賀ね、イッちゃったよ⋯⋯」 「ああ⋯⋯そうだな⋯⋯」 「ねぇ、見て」 いそいそとズボンを膝まで下ろし、愛液でぐしょぐしょになった下着に放った精を見せつけた。 「慶さまに、いっぱい触ってもらったから、思わず射精(嬉ション)しちゃった」