fujossyは18歳以上の方を対象とした、無料のBL作品投稿サイトです。
私は18歳以上です
愛されたかったオメガは愛を教え乞う 80.※ | 兎森うさ子@オメガシリーズ三作品目連載中の小説 - BL小説・漫画投稿サイトfujossy[フジョッシー]
目次
愛されたかったオメガは愛を...
80.※
作者:
兎森うさ子@オメガシリーズ三作品目連載中
ビューワー設定
80 / 139
80.※
射精
(
だ
)
した直後が一番美味しいのに、一口も口に入れてくれなかった。 御月堂にあげようとした指先に付けた自身の精を舐めた。 固まっちゃって、美味しくない。 「⋯⋯愛賀」 「ん? なあに?」 「⋯⋯ズボンも替えた方がいいよな」 「うん。パンツと同じくらいびちょびちょになっちゃったから」 「⋯⋯そう、だよな。そうなんだよな」 何故か言い聞かせるように言う彼に思わず「どうしたの」と声を掛けた。 「愛賀⋯⋯その⋯⋯なんというか⋯⋯下着は、これで合っているのか」 しどろもどろながらも恐る恐ると掲げた。 限りなく布地が少なく、辛うじて股間が隠せる物だ。 粗末な自身にはちょうどいいものといえよう。 「ん、そうだよ。⋯⋯なあに? それを見て、慶さまも先走っちゃった? それ以上汚さないように、愛賀のお口で受け止めてあげようか?」 「⋯⋯っ、いい⋯⋯っ。それよりもさっさと着替えさせる」 オメガのフェロモンに充分に充てられて、しかし発散されないためか、怒りを混じえた彼が着替えを持ってこちらに戻ってきた。 そうなるなら本能のままにシてしまえばいいのに。 人差し指と親指で丸の形を作り、それを口に当てていたのを下ろした後、ふぅ⋯⋯と小さくため息を吐いた。 「⋯⋯愛賀。何か拭くものはないか」 意識しないためか、なるべく見ないようにぎこちなく脱がした後、御月堂は不意に言った。 「拭くもの? なんで?」 「なんで⋯⋯。⋯⋯何か不快に思わないのか。下着に付着したものが、その⋯⋯」 「下着に⋯⋯? あっ、ちんちんに付いたせーえきのこと?」 「あ⋯⋯ああ」 「気になるかなー。慶さまのお口で綺麗にしてくれる?」 「⋯⋯」 え、という声が聞こえたような気がした。 「早く早く」とわざとらしく足を広げて、急かしてみたが、すぐに「やめろ」と遮られた。
前へ
80 / 139
次へ
ともだちにシェアしよう!
ツイート
兎森うさ子@オメガシリーズ三作品目連載中
ログイン
しおり一覧