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第11話
夕飯を早めに済ませて自室に籠もり、客が来る前にしっかりと慣らす。潤滑油を指に擦りつけ尻の一番奥を触ると引き攣るような痛みに歯を食いしばって耐えた。
防音対策がされた自室だがウォルフはまだリビングにいる。万が一聞かれるわけにもいかない。歯を食いしばりゆっくりと奥に指を進めるがやはり痛い。堪えきれず指を引き抜くと血がついていた。
「やばいな」
奥は熱を持ちずきずきと痛む。とでもじゃないが性交なんてでない。でもやらなければジープに怒られる。もしかしたら発情期を狙って客を取ってくるかもしれない。
恐怖に支配された身体は順応に指を奥へといかせる。
じわりと涙が滲む。虚しい。こんなことしてまで金が欲しいのか。
痛みに耐えながら奥を慣らし続けた。
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