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二十六 それからの日常

「あ、あっ♥ ヤダ、カノくん、乳首噛んじゃ、あ♥」  清の上に覆い被さって、カノが腰を揺らす。突き上げられる度に、甘い痺れが快楽になって、全身を駆け巡る。 「ヤダって顔じゃ、ねえんだよっ。おら、脚閉じんな。もう、挿さってんのに」 「あ、あっ♥ っん♥ ひぅ、うっ♥」  ずっ、ずっ、と擦られ、堪らず悲鳴を上げる。 「あ、あーっ♥ もう、ムリぃ♥ 今日、も、六回も、イってりゅ♥」 「六回でも十回でも、いくらでもイけって」 「ああ、あ♥ あ♥ 苦しっ……、も、気持ちイイの、ヤダぁ♥」 「だからっ……、その顔、嫌がって、ねえだろっ……。その顔見ると、治まんねぇんだよっ」  ずんっ♥ 大きく穿たれ、清は「ひぁ♥」と叫んだ。  シーツを掴み、喉を仰け反らせる。腰から尻を浮かされ、脚を捕まれて大きく開かされる。あられもない格好をしている自分に、羞恥心と同時に興奮がわいた。 (あ、あ……♥ 入ってるの、見えるっ……♥)  カノが出入りしているのが、見えてしまう。あんなに狭い穴なのに、カノの巨大なモノを受け入れるため、ミチミチと拡がっている。その様子が、酷くいやらしい。 「ひぅ、んっ♥ カノくん♥ カノ、くんっ♥ イぐっ♥ またイっちゃうぅ♥」 「何回でも、イけっ。清っ……!」  叫びながら、清は何度目かわからない絶頂に、咽び泣いたのだった。    ◆   ◆   ◆ 「しんど……」  ベッドに転がって、溜め息を吐く。その様子に、カノがケラケラと笑う。  清が死ぬほどイき狂っていた間、カノも何度もイったはずだが、彼の方はケロっとしたものだった。性欲もオバケだが、体力もオバケである。  週末になると、清はホストクラブへ行く。それは変わらなかったが、大きく変わったのは、カノが毎回アフターに誘うようになったことだ。カノに誘われて、断るという選択肢がない清は毎回、連れ出されることになる。行き先は当然のようにホテルかカノの部屋で、カラオケをしたことは一度もない。あんなにムリだと思っていたカノの巨根も、今では、すんなり入ってしまうのだから、慣れというのは恐ろしい。 「休んだら続きやるぞ?」 「冗談でしょ!? 死ぬって!」  まだヤる気なのかと、恐れおののいてベッドの端っこへ逃げる。だが、カノの腕が伸びてきて、すぐに捕まえられた。 「逃がすわけないだろ」 「んっ、や、ムリっ……」 「ムリだったことなかったけどなあ?」  確かに、そうなのだが。  口でムリだと言っている清だが、今のところ付き合えてしまっている。身体は細身だが、大学の頃はオールで遊びまくっていたし、今も夜勤でもなんでもやれる体力がある。カノの性欲にも、今のところ付き合えてしまっている。 「そっ、それとこれとは違うのっ! た、たまにはデートとかしようよ! 買い物とかさあ!」 「あー。まあ、良いけどさ」  カノとのセックスが嫌なわけではないのだが、毎回ホテルに直行なのは、少し寂しい。ちなみに清は、過去に彼女が居た時、デートは面倒だと思っていたし、買い物にも興味がなかった。今日は出来ないと言われたら、何のために会いに来たのか解らないと思っていたクズ男である。 「約束だよ!? 買い物っ! 買い物デート!」 「はいはい。解ったよ。同伴でデートしような。アフターはヤるけど」 「うっ……。ま、まあ、良いよ。それなら」  結局、ヤるのか。と思ったが、逆に考えれば、一日中カノ独り占め出来るのだし、疲れるがセックスは嫌じゃない。何の問題もないだろう。 「わー、楽しみっ」 「そんなに嬉しそうな顔されると、やっぱ我慢出来ねえわ」  とすっとシーツに手をついて、カノが覆い被さる。 「えっ? ちょ、まっ……」 「待たねえ」  再び盛ってきたカノにのし掛かられて、清はメチャクチャに抱かれたのだった

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