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三十七 欲望にまみれる

 細い腰を掴み、尻の割れ目に沿って欲望を押し付ける。白く弾力のある臀部に擦り付けたい気持ちもあるが、それ以上に中に入りたい。 「清、挿入れるよ」 「あ♥」  壁に手をつかせ、背後から挿入する。ぐにと双丘を割り、穴に肉棒を押し付ける。 (キツ……)  ぬぷぷ、と先を埋める。清が細いせいか、カノがデカ過ぎるのか、あるいはその両方のせいで、清の入り口は狭い。毎回、穴が開きっぱなしになるほど馴染ませても、次に逢うときはまた、口を閉じてしまう。  ハァと息を吐き出し、グッと奥へと進んでいく。ゴリ、と前立腺を擦ってやると、清が甘い声を上げた。 「ひぁ♥ んっ……♥」 「浅いとこ擦んの、好きだもんな。清」 「あひ♥ ぐちぐちっ……しないで、え♥」  浅いところを何度も擦ってやると、清の身体は悦ぶ。身体を朱に染め、知らず尻がゆらゆらと揺れる。  触れていない性器から、ポタポタと白濁を溢す。 「清は、好きなくせに、すぐ、やるなって言うよなっ……!」  ずっ、ずぷっ、ずっ、ぬぷっ。  小刻みに身体を揺さぶれば、清の唇から絶えず喘ぎがこぼれ落ちる。 「あ、あ♥ あっ♥ ん、んぅ♥」 「ナカ、スゲー……、うねってる。清、出るとき締めるよね」 「んっ♥ して、な♥」 「嘘吐け。出てかないでって、きゅっと締め付けて、離さないじゃん」 「あっ♥ あ、あ……っ♥」  背後から手を伸ばし、敏感な乳首をつねる。指先でくにくにと摘まんだり、引っ張ったり、尖端を爪で引っ掻いてやる。 「自分でやるとき、乳首は触ったの?」 「っ……! いっ、意地悪っ!」 「ふぅん。触ったんだ。好きだもんな、乳首弄られんの」 「ああっ♥ やぁ、乳首っ……」 「やだやだうるせえっ……!」  ずぷっ♥ 先程より奥に捩じ込んでやれば、細い背中を反らせて、清が大きく喘いだ。どうやらイったらしく、壁のタイルに白濁がドロリと流れていく。 「あっ♥ あ、あ……♥ 奥っ♥ ダメっ……、突かない、で♥」 「まだ全部、入れてねえだろ」  ずぷ、ずぷと腰を揺らして、結腸口を突いてやる。さらに奥まで入りたいが、今は止めておくことにした。結腸を抜くと、付近にある精嚢が刺激される。そうすると、止めどない快感に見舞われる。  今、清を足腰立たない状態にしても良かったが、まだ理性があるのを楽しみたい。それゆえに、捩じ込みたい感情を押さえつける。  清の身体をこちらに向けさせて、唇に食いつく。清は苦しそうにしたが、キスは止めなかった。カノが唇を離すと、名残惜しそうに舌が追いかけてくる。 「清、オレが欲しい?」 「あ、あっ♥ カノ、くん、カノく♥」 「欲しいなら、欲しいって言えよ」 「あ、あ♥ 欲し♥ カノく、欲しいっ……♥」  清の顔は蕩けていて、表情も身体も、カノが欲しいのだと訴えている。その事に、カノはブルリと背筋を震わせた。どうしようもなく、背徳的な感情になる。 (オレのだ)  首筋に歯を立て、動きを早くする。  ずっ、ずちゅっ、ずぷっと、腰を揺らす。肉がぶつかって、ぱちゅ、ぱちゅと音をならす。 「清、清……、清っ……」 「あ、あ、あっ♥ あぁ♥」  逃がさないと言うように、がっしりと腰を掴む。内壁が収縮し、カノの全てを搾り取ろうと、清がきゅうぅ♥ と締め付けた。 「っ、く」  快感に抗えず、カノは大きく震えると、清の内部へと精液を注ぎ込んだ。 「あ、あ―――っ♥」  熱い白濁を飲まされ、清が震える。繋がった隙間から、粘液が溢れて排水溝へと流れていく。  ほとんど同時に、清もイったらしい。肩を上下させ、荒い息を吐き出している。  ずるり、肉棒を引き抜くと、ナカに放った精液がドロリと溢れ太股を濡らす。 「あ、んっ……」 「清」  正面を向かせ、キスを交わす。舌を絡め、何度も唇を吸う。清は息を切らしながら、カノの肩にしがみついた。 「ん……、は…。ベッド、行くぞ」 「う、んっ……」  キスの余韻にボンヤリする清を抱えるようにして、カノはベッドへと足を向けた。

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