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三十八 愛情表現

 ベッドに清を押し倒し、やや性急に肌をまさぐる。一度出したと言うのに、興奮が覚めない。何度味わっても、もっともっと欲しくなった。 「あ♥ カノく……、それっ……」  恥ずかしそうに顔を背ける清に、カノはゴクリと喉を鳴らす。そういう顔をされると、もっと虐めたくなる。 (これが、可愛くみえるようになるなんてな……)  着飾った女より、お忍びで遊びに来るアイドルより、可愛くて魅力的に見えるなんて、我ながら末期だな。とカノは思う。  清の脚を掴み、尻を天井に向けさせる。上から突いてやると、良い声で鳴くのを知っている。背後から突くと、甘い声で首を振る。本当に、飽きない。 「入れるぞ」  二度目の挿入を宣言し、上からずぷんっと肉棒を捩じ込む。清が下でくぐもった声を上げた。  体勢の都合で、深くは刺さらない。何度も上から杭を打つように突き上げ、声を楽しむ。 「あ♥ ひぅ♥ あ、ぁ♥」 「気持ち良い? 清っ……」 「あひ♥ いっ♥ ん♥ ぅ♥」  繋がった箇所がぐちゅぐちゅと音を立てる。清のナカは熱く、気持ち良い。溶けてしまいそうな感覚に、カノは夢中で腰を振る。  体勢を変え、脚を抱えて横抱きに貫く。執拗に結腸口を突くカノに、清が甘い声を上げた。 「あ♥ あ、あ♥ 奥はっ♥」 「嫌じゃないだろっ……」 「あひ♥ やら♥ そこっ♥ 深いぃ♥」  イヤイヤと首を振る清に、カノはずるんと肉棒を引き抜いた。  急に出ていかれて、清は驚いて目を瞬かせる。 「は、ひっ……?」  清のアナルが、ヒクヒクと淫らに蠢く。カノを欲しがっているように見えて、ゴクリと喉を鳴らした。 「カノ…? なんっ……?」 「嫌なんだろ?」  ニヤニヤしながら言うと、清は泣きそうな顔でカノを見上げた。 「やら、抜かないで……」 「なんで?」 「意地悪、しないで……っ。カノくん、お願い…っ」 「んー、どうしようかなぁ。清、素直じゃないし」  本当は今すぐ犯してやりたかったが、すぐに応じるのは癪だった。それに、泣きそうな清の顔は、なかなかクるものがある。 (マジで、堪んねぇな……)  イラつく自身を押さえつけ、清を見る。清はおずおずと脚を開いて、アナルに指を這わせた。  清の方から誘うなど、されたことがない。理性が揺らぐ。 「お願い、カノくん……っ。ナカ、カノくんので、擦って……っ」 「っ……」  ゾクと、背筋が粟立つ。清に欲しがられている。それだけで、イきそうだった。 (クソ。持たねえ……)  足首を掴み、再び剛直を捩じ込む。奥までズン、と突かれ、清がヒュッと息を呑んだ。 「あ――♥」  そのまま、肉棒を捩じ込み、結腸口を突き破る。  ぐぽっ♥ 弁を抜けて、奥まで到達する。清が声にならない悲鳴を上げた。 「―――っ♥」  奥まで犯されないと到達できない快感に、清の意識が飛ぶ。だが、気絶など許さない勢いで引き抜かれ、再び結腸を犯される。 「あ♥ あぃ♥ いっ♥ うっ♥」  絶え間なく響く喘ぎに、カノは夢中で清を犯す。自分の味と匂いを擦り付けるように、執拗に貫いた。 「あ♥ あ♥ らめ♥ あっ♥」 「清、清っ、清……っ」 「カノ、くん、カノっ……♥ すき♥ しゅきっ……♥ カノくんっ……♥」 「――っ……、清っ……」  何度も名前を呼びながら、カノは清を抱き潰す勢いで欲望を吐き出した。

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