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第4話 【幕間】

場所:都内某拘置所 登場人物:黒崎弁護士      少年 黒崎「今日から君の付添人、兼、担当になる弁護士の黒崎だ」 少年「僕、お金無いです」 黒崎「大丈夫だ。一ノ瀬氏が全部持つことになっている。君は安心して、更正することに専念してくれ」 少年「一ノ瀬さんが?」 黒崎「そうだ。君が一日でも早くここから出られるように私も尽力する」 少年「そんな、これ以上……」 黒崎「拘留が決定すれば一ノ瀬も会いに来れる」 少年「俺、会いたくないです」 黒崎「なぜ」 少年「この一週間、一ノ瀬さんと暮らせて楽しかったと伝えて下さい」 黒崎「自分で伝えた方が良いんじゃないのかな?」 少年「駄目です」 黒崎「駄目?」 少年「駄目なんです。伝えて下さい。最後の日に行ったテーマパーク楽しかったです。って、その時、僕決めたんです。僕はもうあの人に迷惑を掛けたくありません」 黒崎「そうか……」 少年「ありがとうございます」 黒崎「君がこの後、薬物依存症からの治療プログラムを受けつつ、児童私立施設へ送られるよう私も尽力するつもりだ」 少年「はい」 黒崎「……その、なんだ。そう、堅く考え過ぎずに、どうしても寂しくなったら、一ノ瀬氏に連絡しても良いんじゃないかな」 少年「……そうですね」 黒崎「よし、それでは釈放に向けて頑張ろう。まずは君の話を聞かせてくれないか──」

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