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第10話 初めての夜

 風呂で一回射精した。もう我慢出来なかった。身体中、全部で愛し合った。  ミクオの慣れた手つきにちょっとジェラシー。 「ミクオは、男も女もよく知ってるの? なんかいやだな。僕だけのものならいいのに。」 「可愛いなぁ。 モテるキースに言われると嬉しくなるよ。」  キースはミクオに甘えたい。ずっと寂しさを我慢していた事に気付いた。  凍夜とミコトが羨ましかった。 セックスだけじゃない、身も心も預けてしまいたい。もう一人じゃないんだ、と安心したい。  ベッドで優しく抱かれて 「ミクオはまだイッてないでしょ。 僕が気持ちよくしてあげる。」 そう言って胸に舌を這わせた。 「凄い筋肉。セクシーだ。」 「くすぐったいな。私にもさせてくれ。」 二人でお互いを口で愛撫する。 「こんな大きいものを入れるの?無理だよ。」  キースは、ミコトのあの華奢な感じを思い浮かべた。凍夜は情け容赦無いのか? 「一度に全部しなくていいんだよ。 みんな少しずつ、だよ。」 「なんか恥ずかしい。 だけど、少しだけ気持ちいい。」  ミクオの舌が敏感なところを舐め始めた。 「あ、あ、ダメだよ。」  足を広げられて、後ろが丸見えだ。 ゴムをつけたミクオが、少しだけ入って来た。キースのベッドテーブルのローションを塗り込めている。  これのために用意したわけじゃないのに。 キースの顔に塗るものだ。まるで用意周到のようで顔から火が出る思いだ。  亀頭が入って、もうキツキツだ。 「全部は入れないよ。 毎日、少しずつ、ゆっくりやろう。  キースの中は凄いな。絡みつく。」 「あん、んあ、あ、あ。」 甘えた声が出てしまった。  ミクオは、空いた手で身体中撫でまくる。それがたまらなく気持ちいい。  後ろから入れられて、前に手を伸ばして扱かれる。 「わ,何これ、もうダメ。力が抜ける。 あ、あ、イッチャウ!」 また、射精してしまった。  半分だけ飲み込んだミクオのモノも、震えて射精したのがわかった。  二人で腰を震わせて、果てた。 キースはこんな満ち足りたセックスは初めてだ、と思った。後ろから抱かれて 「ゆっくり抜くよ。」 耳にキスして 「凄く良かったよ。 キースは私のものになったんだね。」  なんだか嬉しかった。

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