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第26話 ミクオの家
キースは初めてミクオの家に来た。今まで自分からは言い出せなかった。家に行きたい、と。
ミクオのプライベートを知りたい。
ミクオはなんでも出来る。キースから見たら凄く大人だ。
そして世間の目を気にしない。いつもどっしりと構えているように見える。
父のゲオルグも絶対の信頼を置いている。気難しいドイツ人の絶大な信頼を勝ち取った男だ。
キースは高校生の時、初めて出会ってからずっと惹かれている。どんなガールフレンドが出来ても、いつもミクオを探してしまう。
(どんな人か、知らないのに、心を鷲掴みにされた。初対面の時からずっと好きだった。
あのゴツゴツした手で抱かれたい。)
麻布の裏通り、瀟洒なマンションにミクオの家はあった。
一階のガレージから一続きに部屋があるようだ。ミクオの車が停めてある。外から住居部分に直接入れる形だ。車好きの憧れるマンションだった。今夜はお酒を飲んでいるからタクシーで帰って来た。
ガラス張りのシャッターを開けて、停まっているカウンタックの横を通って住居に入る。
電動でシャッターが閉まるともう外からは見えないらしい。ミクオにキスされた。
「あ、あ、ん。」
「色っぽい声、出すなよ。欲しかったよ。
我慢の限界だ。」
ミクオに抱きついて膝に力が入らない。入ってすぐの、廊下から玄関ドアまでの間に激しく抱かれて着ているものを脱がされた。靴も脱いで蹴り出す。もう止まらない。
「こんな所でするの?」
「ああ、キースが欲しいんだ。」
ガキみたいに焦ってるミクオが新鮮だ。
「風呂に入ろう。少し我慢して。」
ミクオに抱き上げられて真っ直ぐ行った。バスルームは突き当たりのドアだ。
「開けて。」
キースを抱いたミクオが言う。手探りでドアを開ける間もキスが離れない。バスルームで最後の下着を脱がされてシャワーを出した。
「わぁっ、ミクオ!」
二人とも、頭からびしょ濡れだった。大笑いしながら、バスタブにお湯を張っている間に、身体中泡を塗りたくって抱き合う。
足の間にミクオの屹立が当たる。キースの昂まりを握られる。
「あぁ、はぁ、はぁ、」
「我慢してたのか、凄く大きくなってるよ。」
「ミクオのも凄い。誰ともしなかったの?」
口をキスで塞がれた。
「そう、誰ともしないよ、キースだけ。」
ゆっくり解されて、身体中を弄られて何度もイキそうになる。
「ダメ、我慢出来ない。」
腰を震わせてキースはイッた。
シャワーで泡を流して大きなタオルで抱きとられる。
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