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第27話 ベッドルーム
ミクオのベッドにいる。
我慢できなくてミクオのものを口で愛する。
「ああ、いいよ、キース、イキそうだ。」
「飲ませて、僕に。」
激しく口で扱いてミクオも射精した。ドクドク脈打つミクオを飲み干した。
たくさん出たのが浮気しなかった証拠のようでキースは嬉しかった。久しぶりだったから。
二人でベッドの上。疲れてしまった。それでもキースは愛しいミクオのものをくちから離さない。
「大好き、大好き。」
ミクオが頭を撫でてくれる。
ミクオの匂いのするベッドに潜り込む。
(ミクオはここで暮らしているんだね。
僕がいなくて寂しい、なんて思ったりしないんだよね。)
「何考えてるの?キースが来るんならもっと片付けておいたのに。」
「いつもここで暮らしてるんだね、僕無しで。」
ミクオが抱きしめてくれる。
「ああ、キースのことを思いながらね。
ここにキースがいたらいいのにって、いつも思ってた。」
「もっと早く言って欲しかったよ。
僕の部屋に泊まるようになって、嬉しかったんだ。でも倉庫で寝てるみたいで落ち着かなかったでしょ。」
ミクオがキースの目を見つめて言った。
「ココで一緒に暮らさないか?」
「え、いいの?」
「ドラムセットは持って来れないかな。
カホーンなら大丈夫だろ。」
「うん、ミクオと暮らす!」
キースは不安を口にした。
「でも、誰か来ないの?
ミクオの恋人とか、あの京子さんとか。」
「はは、京子は来ないよ。あいつはレズビアンだし、私は女性に興味ないんだ。」
「その割には、女性の扱いが慣れてるね。
女誑しみたいだった。」
「そうか、これから気をつけるよ。
キースを泣かせないように、な。
おまえ泣き虫だな。泣きボクロは本物だ。」
首に抱きついて甘える。
(誰にも盗られないようにしなくちゃ。)
「私の嫁になるか?」
「うん、うん、ずっと一緒だよ。
高校生の時から10年以上待ったんだ。」
「そうか、あのころのキースも可愛かったな。
私はずっと我慢してたんだよ。」
「まさか、ミクオと一緒になれるなんて。」
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