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第74話 凍夜とミコト
「すげえ、可愛くなってる。髪切ったんだね。」
ギュッと抱きしめられた。
「うん、ヤマトにやってもらった。」
「ヤマトはミコトの事よくわかってるんだね。
1番似合うのを。」
凍夜の膝に乗って優しく抱きしめてもらう。
「うん、オレ幸せだ。」
少し上を向いてキスしてもらう。
「アンジーの嬢たちに睨まれたよ。」
「アハハ、ミコトがこんなに可愛いからさ。」
凍夜の手の指輪を触る。手を握られる。
言葉がなくなる。二人だけ。
髪を撫でられてベッドに連れて行かれる。凍夜は軽々とミコトを抱き上げる。慣れているのが辛い。
(誰かもこうして抱いたの?)
そんな言葉が出そうになる。一番嫌いな嫉妬の言葉が溢れそうになる。ダメな恋人だ。
綺麗な凍夜の顔を見ていると、不安が押し寄せてくる。嫉妬深い女のように。
愛されて我を忘れて溺れていたい。
「凍夜、どこへも行かないで。
ずっとミコトを抱いていてね。」
凍夜が抱いている腕に力が入る。
「可愛い奴。離さないよ。愛してる。」
(オレは贅沢だ。凍夜にこんな言葉を言わせてる。罰があたるね。)
汗ばんで額に張り付いた髪を撫でてくれる。
「顔を見せて。ミコトのイクところが見たい。」
「凍夜の変態!」
「ミコト限定だよ。中に入るよ。」
ゆっくり解して優しく入ってくる。
「あ、あ、ん。」
「痛いか?」
「大丈夫。」
「ミコトのここ、すごいよ。全部入れていいか?
痛くないか?」
優しい言葉とウラハラ、情け容赦なく侵入してくる、凍夜の昂ぶり。いつも慣れる事はない。
「あっ、あん、ああ。」
両手で腰を抱えて奥まで貫く。いい所に当たっている。ピリッと電流が走る。
「凄い、溶けそう。」
凍夜が達したのがわかる。奥に注ぎ込まれている。ドクン、ドクン、感覚が鋭くなって全部わかる。ミコトも射精した。足が震える。
「なんで泣いてる?」
凍夜が涙を舌で舐め取ってくれる。
「このまま死んでしまいたい。」
キツいくちづけをされた。
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